目を背けたくなるどぶ川
あなたはプノンペンの家庭排水を見たことありますか?あんまりないんじゃないですか?
多くの家庭排水は道路の下を流れているので普段はあまり目にすることは少ないです。でもプノンペンの高級住宅街ボンケンコンの近くには地下から流れた下水が地上に顔を出している場所があるんです。
それはもう恐ろしく汚いんですよ。水は真っ黒、変なゴミが浮いていて、近づくと悪臭を放っているんですよ。雨期になるとこれが氾濫して周りの家に流れ込むっていう恐ろしい事になってしまうんです。
発展の陰で大量のゴミが発生しています
プノンペンは今急速は発展しています。市内ではいたるところに高層ビルが建設され活気があるのをプノンペンに行った事のある人なら知ってますよね?でもね、それに比例して大量のゴミも同じように発生しているんです。どんどん物が消費されて捨てられていく。その一部はゴミ山に運ばれて積み上げられる。あるゴミはこのようなどぶ川に流されてプノンペンの南にある湖に溜まり、やがては河を経て海に流れていくんです。
まだまだみんなの意識は低い
こんな状態でぼくはとても心配になってしまうんですけど、カンボジアの人はあんまりそういう事について心配しているような感じがしないんですよね。ぼくの友人達も全然そういう環境問題については話をしません。そういう教育を受けていないのかなぁって思ってしまいます。
カンボジア人の考え方として、自分の周りがきれいになったらそれで良いという考え方があるみたいです。たとえば食事の時にティッシュを使ったら全部床に捨てちゃうんですよね。日本人からしたら考えられないことなんですが、カンボジア人にしたら全然普通のことなんですよ。これってテーブルの上という今自分の食事をしている場所さえきれいにすれば良いという考えなんです。そういう思考をもっているもんだからゴミは全部自分の前から消えればそれでOKって思っちゃうんですよね。
もっと環境問題に意識を持ってくれるようになればいいなと思っています。自分も率先してそういうことを伝えられたら良いなと思ってます。