ちょっと考えさせられる出来事がありました。
裁判所前で行われた抗議行動
2014年4月4日、オリンピックスタジアムのすぐ近くにあるカンボジアで一番大きな裁判所(日本で言うところの最高裁)前で抗議行動がありました。
道路は多くの警官、武装警官によって交通整理がされており物々しい雰囲気です。
この抗議行動は2013年に発生したデモ(死者も発生)で逮捕され牢獄に収監された人たちの釈放を求める抗議行動です。
一緒にいたカンボジア人の友達によれば、こういった裁判所の前での抗議行動は珍しいことではないようですね。
以前、工場の労働者達が賃金の引き上げを求めてストライキ・デモを行ったのですが、これは政府に対する反抗ということになるようです。
何人もの人たちは逮捕されてしまいました。
公平であるべき裁判所もこの国では権力のある側の味方をします。権力に対して対抗することができない。
カンボジアの生活は思っているより難しい
カンボジアの生活は日本より難しい点も多いです。
社会の仕組みが違うから、日本では普通なことが一切通用しないこともあります。
もちろんカンボジアの良い面だってたくさんあるけど、良いことだけじゃないってことをしっかりと認識しないといけないなと。
よくこんなことを言われました。
知人
カンボジアはなんでもゆるいから暮らすのが楽やろ?
過ごしやすい点もあるけど、日本より過ごしにくい点もいっぱいありますから。
2020年にパンデミックが起きた新型コロナウイルスに関しても、カンボジアでは日本とは比べものにならないほど日常生活が厳しく制限されました。
- 学校や店の強制閉鎖
- 外出禁止
- 都市間の移動禁止
カンボジアでは日本と比べて個人の自由は圧倒的に制限されます。
カンボジアがなんでもアリの自由な国ではないと知っておかないと、来てから「こんなはずじゃなかった」となりますよ。
友人の言った一言が忘れられない
最後に友人の言った一言。忘れられないです。
カンボジアの一般人の感覚をよく表しているのかなと。
権力に刃向かって家を潰され土地を奪われ、最後には一家もろとも抹殺された人もいる。カンボジアはそんな国だから。
カンボジアのことを知るならこの本がおすすめです。歴史や生活について幅広く紹介されてます。