EMS(国際スピード郵便)とはなにか?
日本から海外に荷物を送る時にぼくがよく使うサービス・EMS(国際スピード郵便)について紹介します。
画像:EMS(国際スピード郵便) – 日本郵便より
まずこのEMSっていうのが何なのかっていうところから。日本郵便が行っているこのEMSというサービスはこのようなものです。
EMSは世界120以上の国や地域に30kgまでの書類やお荷物を安心、簡単、便利に送れる国際郵便で最速のサービスです。
日本国内の宅配便のような感覚で海外に荷物を送れるので本当に便利。実際に荷物を送る流れはこんな感じです。
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EMS用の送り状を書く
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Invoiceを書く
送り状は英語か現地語で書くこと、Invoiceを書くこと以外は日本で荷物を送るのとまったく一緒です。
それではEMS(国際スピード郵便)を使って海外に荷物を送る手順について説明していきますね。
梱包前にその国・地域に荷物が送れるかどうかの確認を!
海外に荷物を送るぞ!
と意気込んで梱包する前に確認することがあります。
そもそも送れる国なのかどうか
これを調べてないと実際に送る段階になって、対象エリア外ですということになって苦労が水の泡になってしまいます。
まずはEMSで送れる国・地域であるかどうかをこのページで調べてください。その国の中でも一部の地域しか送れないっていう国も結構ありますよ。
たとえば現時点(2016年8月)ではこれらの国(他にもたくさあります)では一部の都市しか送れません。
- インド
- フィリピン
- ミャンマー
- ロシア
- ケニア
- タンザニアなど
送っちゃいけないもの(禁輸品)がないかチェック!
国によっては送ってはいけないものが決められています。
拳銃や爆発物、違法薬物なんかは送っちゃいけないってことが常識として分かりますよね。でも意外なものが禁止になっていたりするんです。
イギリスにはじゃがいもを送ったらダメ
以前、イギリスに荷物を送ったんですが、その時にはこれらの品物は送ってはいけないものとして決められていました。
- はちみつ
- 乳製品
- じゃがいも
- 恐怖物語等
さすがにじゃがいもはなかなか送ることはないとは思いますけど、ホラー映画のDVDとかだったら知らずに送ってしまうかもしれませんよね。
すこし余談ですが、郵便局でポテトチップスの入った荷物を送ろうとしたところ、郵便局の人にこんなことを言われました。
“ポテトチップスってじゃがいもですよね?”
いやいや!ポテトチップスは良いでしょ!
結局、ポテトチップスは無事にイギリスの受取人のところまで届きました。まあそれほど郵便局でも禁輸品についてはチェックされるってことです。
カンボジアに医薬品は送れない
そしてカンボジアの場合にはこんなものが要注意です。
- 医薬品
- 避妊用品
- はかり、物差し
以前マウスウォッシュを日本からカンボジアに送ろうとしたことがあるんですが、ダメと言われて送れなかったことがあります。こういう医薬部外品とかも送れないみたいですね。
ちなみにこれはカンボジア側の話。カンボジアでは家まで荷物を配達してくれるようなシステムがまだまだ十分に整っていません。そのため、届いた荷物は郵便局に留め置かれることが多いんです。
荷物が来たら郵便局から電話がかかってきて、受け取りのために郵便局に行きます。その郵便局には、海外から送られた荷物を調べる役人のような人がいるんです。
そして荷物の受け取りの時には中身を問われました。人によってはその場で開封して中をチェックということもあるみたいです。
ぼくが受取りに行った時、隣のおじさんがいろいろと揉めてました。中をちらっと覗いたらどうも医薬品がいっぱい入っていたみたい。
そういう感じで、送る時や受取りの時にもいろいろと面倒なことが起きるので、梱包前に送ってはいけないものがないかどうかしっかりとチェックしましょう。
禁輸品のチェックはこちらから。
荷物を箱に隙間なく詰める
禁輸品のチェックも終わったら荷物を箱に詰めます。
隙間があると運んでいる時に中身が動いてしまってよくないので、クッションになるようなものを詰めておくのがおすすめ。
ぼくがよく使うのはスナック菓子。こんな感じで空いた隙間において空間を埋めます。
スナック菓子は空気が入っているのでクッション材のように使えるので便利ですよ。
封をする前に荷物の詳細をメモしておくのをお忘れなく
EMSの送り状が手元にあるなら良いんですが、多くの人は郵便局に荷物を持って行った時に送り状を書くと思います。
このEMSの送り状とInvoiceという書類(税関への申告、検査に必要な書類)は内容物について詳細に記入しないといけないんです。
どちらの書類にも送る物品の名前(英語)、個数、価格の記入が必要。封をする前これらの情報をメモしておかないと郵便局で中身を出してチェックし直すという面倒くさいことになってしまうので要注意です。
送り状の書き方
EMSの送り状は国内の宅配便とよく似た感じです。これはぼくが実際に書いた送り状です。
基本的には日本でゆうパックなんかを送る時と同じような感じです。記入する項目は、
- 送り主の情報(名前、住所、郵便番号、電話番号など)
- 受取人の情報(名前、住所、郵便番号、都市名、国名、電話番号など)
- 内容品の詳細(内容物の名前、個数、重量、価格など)
くらいですね。分からない項目は空白でも大丈夫でした。たとえば送り先の郵便番号や内容物の重量などは分からなかったので空白で出しました。
この送り状でめちゃくちゃ大事なのはお問い合わせ番号。送り状の上の方に書いてあります。これがないと現地で荷物を受け取るのにひどく手間取ることになる可能性も。
カンボジアの場合には郵便が届くと、問い合わせ番号を相手に伝えて荷物について問い合わせをするんです。その時に番号が分からないと担当者によっては全く相手にされずに電話を切られることも。
日本から荷物を送ってもらう時には絶対に問い合わせ番号を聞いておくのをお忘れなく!
もう1つ大事な項目として送り先の電話番号も大事かな。カンボジアの場合、これが記入されていないと、荷物が届いたても連絡が来ないことになるのでめっちゃ不便。こっちから届いたかどうかの問い合わせをしないといけないなんて本当に面倒です。
荷物を送ってもらうときには、受取人の電話番号をしっかりと記入してもらいましょう。逆に荷物を送る時にはここまでしっかりと書いてあげると相手も助かるはず。
Invoiceの書き方
送り状の他にもInvoiceという書類も記入する必要があります。これは基本的に送り状に書いた内容とほとんど同じです。
こちらがInvoiceです。
日本郵便のサイトからダウンロードできますが、窓口でももらうことができます。
Download Invoice Format – Japan Post
フォーマットがExcelしかなくて扱いづらいので窓口でもらうのをオススメします。