カンボジア仏教の一大イベント「カティン祭」に2日間参加した

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カティン祭カンボジア
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お寺に日用品を寄贈するカティン祭

カンボジアでは雨期のある期間お坊さんはお寺にこもる期間(安居
あんご
)があります。

この期間が明けるのがちょうど雨期終わり頃で、盛大にカティン祭が行われるんです。

多くの檀家さんがお寺に集まって日用品や法衣、お金を寄付するのがこの祭の趣旨でもあります。

カンボジアは熱心な仏教徒が多く、カンボジアのお正月(クメール正月)やお盆(プチュンバン)になると多くの人がお寺にお参りに行くんです。

それに比べるとカティン祭はちょっとマイナーなイベントのようですね。

友人のカンボジア人もたった1回しか参加したことがないと言ってました。

カンボジア人もあまり参加しないカティン祭。幸運にも参加する機会に恵まれたので行ってきましたよ。

【1日目】家にお坊さんを招く

家の前に大きなテントが組み立てられ、家の中ではお坊さんを迎える準備が進みます。

道を封鎖して立てられたテント

道の半分を使ってテントを設置します。
道の半分を使ってテントを設置します。

家の中には僧侶のためにいろんなお供え物が用意されました。

カティン祭で僧侶のために用意されたもの

お坊さんが来るのに先立って司祭のようなおじさんの読経開始。

読経が終わるとより広い場所へ移動してお坊さんを待ちます。

5名ほどのお坊さんがやってきて読経開始。

お坊さんがお経を唱えている間、みんな正座を横に少し崩した格好で座らないとダメ。

これがかなり腰に負担をかけるようで辛い。

お坊さんは読経しながら花につけた水や花をみんなに振りかけます。

日本と同じで読経は長かったですね。これが終わると1人を残して残りのお坊さんは帰っていきました。

時間を少し空けて1人のお坊さんのお話が始まりました。

夜には道の半分を閉鎖して設置したテントでお粥を食べるのがカンボジアの定番です。

【2日目】コンポンスプーのお寺に行って寄進する

朝は早朝6時半に集合。家の前に立てたテントでお粥を食べます。

朝食はお粥

ご飯を食べたら車に乗ってお寺に出発。ぼくはマイクロバスに乗りました。

お囃子をやる人を乗せた車を先頭にマイクロバス、乗用車と参加者を乗せた車両が続きます。

行き先はプノンペンから1時間半ほどのコンポンスプー州の田舎にある寺。

コンポンスプーのお寺

寺に到着すると寄進する日用品を広いスペースのある建物へと運びます。

これにはしきたりがあって、一番年長の女性が頭の上にお供えものを載せて列の先頭に立ます。

そして彼女の後に他の人々がお供えを持ち続きます。

お囃子の人たちも楽器を演奏。

続々と人々が続きます。

お寺の中にはたくさんの露店があったりして完全に縁日。

おもちゃ、茹でピーナッツ、鶏の丸揚げ、椰子砂糖など種類も豊富です。

お供え物を運び終わると昼食。でもまだ10時なんです。

家から持ち寄ったおかずや露店で買ったおかずをみんなで食べます。だいたいこれが2時間近く続きます。

この時お布施として各家族の長にお金を渡します。相場は大体7ドル〜10ドルくらいでしょうか。

持参した食事の他にもいろんなものが売ってましたよ。

これは何だろう?なんとなくカエルっぽい。

日本の赤帽を発見!改造して移動販売に使われてましたよ。

長いお昼ごはんが終わると気分的にはそろそろ帰りたくなってきます。

でも、カティン祭はここからがメインイベントなのです。

お供え物を運びこんだ建物に多くの人が集まりだしました。

そこにお坊さんが登場して何やら話をします。お話は長いのですがみんなの表情は真剣そのもの。

お話の後は短めのお経があり、メインイベントの始まりです。

お供え物をみんなが持って、隣にあるプレアヴィヒアと呼ばれる建物へ向かいます。

尖った屋根の建物がプレアヴィヒア

カティン祭ではお供え物を持って、プレアヴィヒアの周りを3周回るのが決まりです。

3周回り終えるとプレアヴィヒアの中に入り、お坊さんのお話を再び聞きます。

後から聞いた話なんですが、ここで話している内容は会計報告のようなものだそう。

どこの州からはいくらお金が集まったか、何がもらえたのかといった内容だったと聞きました。

プノンペンからは何と25,000ドルもの現金が寄付されたそうですよ。

これはお寺の新しい建物の建築費や改修工事の費用に充てられるそうです。

これでカティン祭がすべて終了。

終わったのが午後2時。プノンペンに着いたのは夕方の4時頃でした。

すごく貴重な経験ができてよかったです!

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