カンボジアといえばアンコールワット。
たしかにそうなんですが、アンコールワットとひと言でいってもその周りにはたくさんの遺跡があるんです。
その数ある遺跡の中でも抜群に有名な遺跡が「タ・プローム」。
アンコールワットやバイヨンとは違って、巨木が遺跡を締め上げていっている異様な雰囲気に圧倒される場所。
映画「トゥームレイダー」のロケ地にもなったことでも有名です。
このページではタ・プロームを詳しく紹介しますね。
ガジュマルが締め上げる遺跡に圧倒
タ・プロームの見どころはなんといっても巨木・ガジュマルです。
巨木が遺跡を締め上げ飲み込んで行く様子は、アンコールワットやバイヨンなど他の遺跡では見られない独特のもの。
タ・プロームで一番楽しみたいのは、この独特の雰囲気ですね。
遺跡に入るとすぐにあるのがこちら。
タ・プロームといえばこの光景を思い浮かべることが多い、あまりにも有名な場所ですね。
屋根の部分を見てください。
ガジュマルの樹が屋根づたいにどんどん伸びていってますよ。
こうして少しずつ遺跡を飲み込んでいくんですね。
なんとも言えない不気味な感じの遺跡です。
タ・プロームの雰囲気を作ったもの
なんでこんな独特な雰囲気の場所になってしまったんでしょうか?
それはこういう理由があるんです。
ガジュマルの実は鳥などによって食べられます。
そして未消化の種子が糞に混ざり遺跡の上に放置された後に発芽、成長して現在のような姿になったんです。
自然が長い時間をかけて作り出す壮大な遺跡なんですね。
他もいろいろと紹介しますよ。
これも大迫力!巨木が遺跡を突き破り崩壊させています。
遺跡の上にこんなに大きな樹木がそびえ立っています。
よく見ると樹木の下に支えのようなものが見えますね。
下から遺跡を支えないと、巨木の重みで遺跡が押しつぶされてしまうんでしょう。
タ・プロームの中を歩いていると、こういう廃墟と化した場所によく出会います。
修繕工事は行われているようですが、樹木のこともあって最小限にとどめているそう。
巨大な木は時には倒れることも。
この木は完全に倒れてしまわないように向こう側につっかえ棒のようなものが設置されていました。
ガジュマルの樹の後ろから顔を覗かせる遺跡。なんとも儚い感じがします。
とにかく遺跡の中を歩くと、巨大なガジュマルの樹に飲み込まれる遺跡のなんとも言えない神秘さに圧倒されるんですよね。
あっと驚く自然の力を間近に見られる貴重な遺跡です。
迷路のようなタ・プロームの内部
タ・プロームの遺跡内は迷路のよう。
多くの場所では遺跡自体が崩壊しているので、かなり通りにくい場所も多々あるんです。
こういう入口から遺跡の中に入れます。
薄暗い回廊を歩くのはすごく楽しい。
崩壊して岩が積み上がったところに、上からの陽の光が差し込んでいたりと幻想的な風景もみられますよ。
内部はけっこう薄暗く、それはそれでどことなく寂しい雰囲気があるんです。
ぼくはこういう寂しい感じの景色が好きなのでとっても落ち着きます。
もちろんタ・プロームは巨木だけじゃありません。
こういう美しい像もいろんなところで見られるので、じっくりと散策すると楽しいです。
像や彫刻も見どころのひとつ。
タ・プローム想像以上に広い
タ・プロームに入る前はそれほど大きな遺跡じゃないと思ってたんですが、実際に入るとかなりの大きさでした。
広い遺跡にはたくさんの建物が点在しています。
ちょっと薄暗い遺跡の雰囲気にテンションもあがります!
完全に崩壊しているところには立ち入らずに、外から眺めましょう。
タ・プロームは大きくて見応えも十分。
アンコールワット遺跡群の中でも人気があるのも納得です。
しっかりと見ると1時間くらいは余裕でかかるので、時間に余裕をもって行きましょう。
タ・プロームの詳細
タ・プロームはアンコールワット遺跡群にある遺跡の一つ。
かなり有名な遺跡なので観光客も多めです。
暑い、足場が悪いなど悪条件もあるので準備はしっかりとしておきましょう。
- 帽子や水などの暑さ対策
- 歩きやすい靴
タ・プロームの入場料などの情報です。
タ・プローム
住所 | Angkor Archaeological Park, Siem Reap 17000, Cambodia |
---|---|
営業時間 | 7:30~17:30 |
入場料 (アンコールワット遺跡共通) | 1日:37ドル 3日:62ドル 7日:72ドル |
WEBサイト | Ta Prohm | Ministry of Tourism Cambodia |
遺跡観光の服装などはこちらで詳しく紹介しています。
タ・プロームなどアンコールワットを巡るツアーもたくさんありますよ。
しっかりしたガイドさんに案内してもらうと遺跡に対する理解も一層深まります。
シェムリアップには日本語が話せるガイドもたくさんいるので安心ですね。