2021年4月4日に一般社団法人カンボジア人支援協会さまが主催(JICA中部さま共催)された「在留外国人キャリアアップ大学ICTスキルアップ講座」にアドバイザー的な感じで参加させていただきました。
在留外国人と言っても、今回はカンボジアからやってきた技能実習生の方が対象。
パソコンを教える立場だったわけですが、逆にぼく自身も彼らからいろいろと教わりましたよ。
朝から夕方まで行われた講座を通して、ぼくが学んだことなどを書き留めておきます。
カンボジアの技能実習生からの学んだ1日
今思い返せば、ぼくがカンボジアに初めて行ったのが2011年。
JICAの青年海外協力隊(現在はJICA海外協力隊)でたまたま行くことになったカンボジアですが、これを書いてる2021年までなんだかんだ長く関わっています。
カンボジアで初めてできた友だちをはじめ、ぼくはカンボジア人から色々と学ばせてもらったなって思ってます。
今回もそういう学びが一つ増えました!
カンボジア人支援協会主催「在留外国人キャリアアップ大学」とは?
今回参加させていただいた「在留外国人キャリアアップ大学ICTスキルアップ講座」について簡単に紹介しますね。
ひと言でいうと、日本に住んでいる技能実習生(今回は全員カンボジア人)を対象にパソコンの基本スキルを身につけてもらおうというもの。
カンボジアから来た技能実習生の人たちの中には、これまでパソコンなどの教育を受けてこなかった人も多いんです。
生徒さん
壊れるからパソコンは触りたくない。
そんな初心者の方に少しでもパソコンを身近なものに感じてもらい、スキルも身につけてもらおうというもの。
今回は初回ということもあって、「パソコンの電源を入れる」からWordで簡単なものを作るという内容でした。
日本で働くカンボジア人の尊敬するところ
技術的な内容については置いといて、ぼくが彼らに接して考えさせられたことについて書きたいと思います。
ひとことで言うと彼らはすごい!です。
パソコンを教えに行ったのに、こっちが彼らにいっぱい教えてもらいました。
日本語を勉強してコミュニケーションがとろうとする
まずビックリしたのが言葉。みんな結構日本語が話せるんです。
もちろん講座は日本人の講師が日本語で説明し、それをカンボジア人の通訳がカンボジア語で彼らに説明します。
でも、実際に手を動かして作業をする時には通訳がひとりひとりについてサポートするわけにはいきません。
講師やぼくらのようなサポートする人間はみんな日本人。説明だって全部日本語でします。
カンボジア人の彼らは、ぼくらが話す日本語を完全にではないけど何とか理解してくれるんです。
これには正直驚きました。
質問も日本語で聞いてきます。
たしかに技能実習生は日本の企業で仕事をするので、ある程度日本語ができるのは当たり前かもしれません。
でも、これが逆の立場だったらどうなんだろうって考えちゃうんですよね。
ぼくはカンボジアに3年間住んでボランティアや仕事もしました。
カンボジアに住んでいる日本人にもたくさん会いましたが、中にはカンボジア語が全くわからない人も実際にいたんです。
そういうのをこれまで見てきたので、いきなり見ず知らずの日本に来て日本語を使ってコミュニケーションを取ろうとしている彼らの姿に感動してしまいました。
日本語の文字が書ける人もいる
ぼくがメインで見ていた人にはさらに驚かされました。
ノートを取る時、カンボジア語でなくて日本語でメモを取っていたんです。
これには衝撃を受けました。
漢字はまだあまり書けないけど、ひらがなやカタカナでメモを取るんです。
これもまた自分がどうだったか思い返したんですが、ぼくがカンボジアにいる時にカンボジア語でメモを取った記憶はありません。
メモを外国語で取れるってめちゃくちゃすごくないですか?
本当にビックリして、ただただスゴイっていう感情しか出て来なかったですね。
この時に教えた一人と今も時々LINEでやりとりしてるんですが、普通に漢字の入った日本語で送ってきます。
そしてぼくが漢字の混じった日本語で返してもちゃんと理解しているみたい。
本当に頭が上がりません。
ポジティブで明るい人が多い
カンボジア人は結構ポジティブ思考な人が多い気がします。
カンボジア人同士ではどうかは分からないけど、ぼくと話す時にはネガティブな言葉もあまり聞かないですね。
常に明るくて前向きな姿勢にいつも勇気づけられています。