カンボジアでは警察は嫌われ者?
カンボジアでは警官はとても不人気な職業です。なぜかって?それは色んな人を捕まえて取った罰金を自分の財布にどんどん入れて私腹を肥やしているからだそうです。罰金を自分のポケットにという点については全くその通りですね。
決まりとして罰金の何パーセントかは警察官がもらうことができるらしいんですが、多くの警察官は全部欲しいために切符を切らずに全部自分のものにしているようです。
たまたま今日だけで2回捕まったのでそのことを少しお話します。
違反切符はありません
法的には違反切符はあると思うのですが運用では全く使用されていませんね。何でかって言うと罰金は警官が個人的にもらってしまうからです。使途は警官の飲み代っていったところでしょうか。
カンボジアでは交通ルールなんて無いようなものなのでほとんどの人を捕まえることができます。実際にカンボジアの街中を見てみてください。多くの人がノーヘル、信号無視、速度超過、逆走、過積載など違反だらけです。
そんな状態なので捕まえただけ自分の収入が増えるのでこんな美味しい商売ありませんね。違反する人もどうかとは思いますけど、それを一般のカンボジア人が反感をいだくのも理解できます。
権力者にはとにかく弱い警官
こんなやりたい放題な警官ですが絶対に捕まえない人たちがいます。それは政府高官などの権力者たちです。カンボジアでは権力こそがすべてなので権力者を捕まえてしまうとたちまち自分の立場が危なくなってしまいます。彼らは権力者には逆らえないのです。よく観察してみると彼らはLexusなどの高級車を捕まえません。仮に交通違反を犯していても見て見ぬ振りをします。権力者はこの国では無敵です。
外国人は格好のターゲット
ほとんど交通ルールが守られていないカンボジア。カンボジア人はほとんどルールを守りません。そんな多くのカンボジア人に混ざってこそっと信号のフライングとかしてみると見事外国人だけ捕まります。警官達は知っているんですね、外国人からはたくさんお金が取れることを。外国人こそ交通ルールは厳格に守らないといけません。とにかく目立ちます。
実例1:10mの逆走
オルセーマーケットの周辺の道路はどうも一方通行になっているエリアがあるようです。もちろんカンボジア人は誰もルールを守っていないのでぐちゃぐちゃカオス状態です。逆走当たり前っていう世界(そもそも一方通行とは分からない状態)なんですが、ここで他のカンボジア人に混ざって10mほど逆走したら見事捕まってしまいましたね。交わされたやり取りはこんな感じ。
警官:こっちに来なさい。
ぼく:何?
警官:これを見なさい(持っている標識一覧表を指さす)。進入禁止だろ。罰金払いなさい。
ぼく:おっと、それは知らなかった。ごめんね。罰金いくら?
警官:5000リエル。
ぼく:はい(罰金を支払う)。この道は一方通行なの?じゃあ向こうに行かないとだめなの?
警官:STEP BY STEPだったら行っても良い。
ばく:はっ?意味わかんないんですけど。。。
警官:行って良いよ。ありがとうね。
このあと警官はコーヒーを注文。コーヒーが飲みたかったんだね。
実例2:信号フライング
モニボン通りとシアヌーク通りの交差点を独立記念等の方へ行くと警官が待っていました。そしてまたもや停止せよとのこと。信号が青に変わる2,3秒前に左折しちゃったのがまずかったのかとバイクを停めました。今回は色々とテクニックを使って罰金をディスカウントすることに成功。やりとりはこんな感じ。
警官:ビール?
ぼく:は?意味わかんない?何言ってるの?
警官:ビール飲んでるか?
ぼく:飲んでるわけないでしょ。
警官は特に息を調べる事もせず続けます。
警官:コーラが飲みたい。2人分。
ぼく:え?
警官:5ドル払いなさい。
ぼく:意味わかんないんですけど。何言ってんの?
警官:2人コーラ飲みたいんだよ。
ぼく:そんなに金持ってないよ(財布の中身を全部見せる)。あのね、ぼくは貧乏なんだから5ドルなんて持ってるわけないでしょ。1ドルでいいでしょ!
警官:ダメだ。2ドル払いなさい。
ぼく:はいはい、じゃあ2ドル払ってあげる。それでいいんでしょ。
警官:ありがとう。気を付けて。
とにかく警官は飲み物や食べ物を口実に罰金を取ってくるようです。みなさんもお気を付けください。