駿府城公園の中にある紅葉山庭園は、とても静かなお庭で心癒やされる場所でした。
ぼくにとっては駿府城公園の中でここがナンバーワンです!
中に入るのは有料ですが、お金を払って入る価値ありなんでぜひ行ってみてください。
このページでは紅葉山庭園の魅力を紹介しますね。
紅葉山庭園とは?
紅葉山庭園は静岡駅から歩いて15分ほどのところにある「駿府城公園」の中にある日本庭園です。
駿府城公園については「駿府城公園の見どころは?楽しみ方を徹底紹介」でくわしく紹介してますよ。
庭園の中には駿河の国をイメージした4つの庭、そしてお茶室があります。
- 里の庭
- 海の庭
- 山の庭
- 山里の庭
- 茶室「雲海」
- 茶室「静月庵」
紅葉山庭園の入口
駿府城公園に入るのは無料ですが、紅葉山庭園は有料なので入口でチケットを買ってくださいね。
大人の入場料は150円、こどもは50円です。
ちなみに駿府城公園にある他の有料施設(東御門、巽櫓、坤櫓)との共通券なら大人360円、こども120円とお得ですよ。
時間に余裕があるなら全部まわっちゃいましょう!
無料の音声ガイドを借りよう
庭園の入口では無料で音声ガイドが借りられます。ぜひとも借りてください。
そんなにたくさんガイダンスのポイントはありませんが、ただ庭を見て回るよりかずっといろんなことが得られるのでオススメです。
庭園内にはこんな案内板があって、機械に番号を入力すると庭園の案内を聞けます。
里の庭
入口を入って最初に楽しむのは「里の庭」。
小道を進むと目の前に飛び込んでくるのは大きな池と「四阿(あずまや)」という建物。
目の前に広がる広い池。
その広大な景色に心が解放されるような感じがしますね。
四阿はこんな建物ですよ。
入口を入ってすぐ、四阿へ向かう道の右手には板を互い違いにかけた「八橋」が。
ちなみに京都銘菓の「八ッ橋」は、西尾(愛知県)にあるこの橋(八橋)が由来の一つとなってます。
![](https://moori.musyozoku.com/wp-content/themes/cocoon-child-master/images/balloon/mori.jpg)
レイ
八ッ橋が大好きなんで、こういうものには敏感に反応してしまいますね……
庭園に入ったばかりですが、いきなりベンチに座ってしまいました。
ゆったりとした気分で大きな池とたくさんの緑を見ると心が休まるんです。
なんと贅沢な時間!
海の庭
池の周りを歩きながら次に着いたのは「海の庭」。
このお庭は静岡のこんな景色を表現しています。
- 箱根越えの石畳
- 伊豆の風景(城ヶ崎、七滝、石廊崎、堂ヶ島、三滝、大瀬崎)
- 三保の松原
池の周りに敷き詰められた白い石が印象的ですね。これは三保の松原を表現しているんだそう。
この弧を描くような曲線が美しい!
ここからは池の中にそびえ立つ2つの岩が見えます。
この岩のあるあたりは伊豆の風景をイメージしてるんだそうですよ。
池の近くまで行けるので水辺で少し佇むのもいいもんです。
大きな鯉も泳いでました。
ちょうどこの場所にはお茶室「立礼席(りゅうれいせき)」があります。
ここは後で紹介しますね。
山の庭
海の庭の奥にあるのは「山の庭」。
大きな池に流れ込む小川を上流への進んで行きます。
歩いて行くにつれて、これまでの開放的な雰囲気が一変。
道は細くなって緑の茂みが自分に迫ってくるかのよう。
深い緑ときれいな川の水が美しいですね。
ひんやりとした冷たい空気を感じます。
そして、奥の方からは滝の音が。
お庭の一番奥には2本の滝があって、落差を変えて作られてるんです。
このアンバランスさが自然を感じさせてくれますね。
![](https://moori.musyozoku.com/wp-content/themes/cocoon-child-master/images/balloon/mori.jpg)
レイ
ちょっと薄暗くて涼しげな感じ、ぼくはすごく好きだなぁ。
またもや滝の前で佇んでしまいました。
リフレッシュしたところで、滝のところからU字を描くように池のある方へと戻っていきます。
山里の庭
しばらく歩くと一気に目の前が開けました。
ここは「山里の庭」。
目の前に現れたのは印象的な丸い丘です。
その中腹へ到着しましたよ。
少し小高い場所にあるので、お庭全体をよく見渡せていい景色です。
とても天気のいい日だったので、池には空の青と高層ビルが映り込んでます。
風がなければもっときれいにビルが映り込んだと思いますね。
伝統的な日本庭園と近代的な高層ビルのコントラストもこの庭の見所なんだとか。
そうそう。今いるこの丸い丘のようなものですが、これは日本が世界に誇る「富士山」をイメージしてるんです。
今立ってる場所がちょうど富士山の中腹あたりってことになりますね。
それでは、さっきのお茶室がある場所まで道があるので移動しましょう。
そして庭にある富士山の方を振り返ります。
富士山の下の方は濃い緑の木々が植えられていてはっきりとした色あい。
一方、富士山の頂上付近は芝生になっていて薄い色合いですね。
これは冠雪した富士山を表現してるんですかね?
とにかくこのお庭でひときわ目を引くシンボル的な存在です。
立礼席
ちょっと歩き疲れたのでお茶室に入りましょう。
お茶室のメニュー
実際にお茶をいただけるお茶室「立礼席」は正面の扉を開けたところすぐのところ。
別料金(510円)ですが、ここでは緑茶や抹茶とお茶菓子をいただけます。
お庭を歩いて少し休憩したいところなので、甘いものでも食べましょう。
中はこんな感じの落ち着いた雰囲気ですよ。
ぼくがいただいたのは桜の季節ということで、桜の香りのする緑茶。
香料を使っていないのに本当に桜の香りがしたんでビックリです。
ちょうどいい温度で煎れたお茶で、とにかくお茶の甘みと旨みが際立ってました。
![](https://moori.musyozoku.com/wp-content/themes/cocoon-child-master/images/balloon/mori.jpg)
レイ
ちゃんとお茶を煎れるっていうのはこういうことなんだ
緑茶のイメージを覆すおいしいお茶でしたね。
そのお茶は口に含んだ瞬間にふわっと甘みが広がり、その後にうまみがぐっとやってきます。
その後、舌の上を覆うように苦味が広がっていくお茶でした。
普段飲んでる緑茶とはまったく別物。感動しちゃいましたね。
お茶菓子は「浮島」です。
とてもしっとりとしたお菓子で、ふわっとしているのにとてもしっとりとしたお菓子なんです。
ほどよい甘さで、このお茶とよく合います!
めちゃくちゃ贅沢な時間を過ごせましたよ。
食べ物のことばっかりじゃなくて、このお茶室のことも少しは紹介しないとね。
このお茶室には床の間があって、京都のブランド杉「北山杉」も使われてるんです。
室内の照明もやさしい光。
詳しい案内はもちろん音声ガイドで聞いてください。
茶室「雲海」「静月庵」
甘いものを食べた後は、この建物の奥にあるお茶室を見学しましょうか。
入口左手の細い通路を奥へ進むとお茶室への扉が。
この奥には本格的な茶室があって誰でも見学できます。
ただし、お茶会などがある時には入れないのでご注意を。
なんかとても入りづらい雰囲気の扉を開けて中へ。
玄関では靴を脱いで中へ入ります。
畳を汚したり傷つけないためなのか、ちょっとした決まりがありました。
- 素足の人はスタッフに声をかける
- ズボンの裾は畳につかないようにまくり上げる
ぼくはリュックを持ってたんですが、入口のところに置いて中へ入りました。
ズボンのすそも畳に擦れないように上げます。
これもお茶会を傷つけないための配慮なんでしょうね。
中に入ると広い茶室「雲海」があります。
入口に近い方から「寄付」「次の間」「広間」の3つに分かれてるんです。
お茶会の規模によって襖を取って広さを変えられるんだそう。
「雲海」の床の間。
「雲海」をモチーフにした装飾がいろんなところに施されていて素敵です。
波の模様が描かれた襖。
雲の模様が彫られた欄間。
ピリッとした張り詰めた空気に満たされた、そんな空間を楽しめます。
「雲海」の奥へと進みましょう。
さらに奥の方へ進むと小さな茶室「静月庵」が。
さっきの「雲海」と比べるとずっと小さくて素朴な感じの茶室ですね。
「雲海」は開放的な茶室だったんですが、この「静月庵」はとても素朴でとても落ち着きますね。
「静月庵」の床の間。
窓が多く設けられていて、時間によって変わる光を楽しめるんですって。
ぼくは「雲海」よりもこっちの茶室の方が好きですね。
人もいなかったこともあって、10分近くここに滞在してしまいました。
八橋を渡って出口へ
茶室を出て庭園の出口へ向かいます。
出口のところで音声ガイドを返却しておしまい。
紅葉山庭園は期待以上にいい場所でしたよ。ここは本当にオススメ!
ゆっくりと見てまわって1時間くらいで楽しましたよ。
紅葉山庭園の営業時間・料金など
紅葉山庭園の営業時間などの情報は次の通りです。
営業時間 | 9:00〜16:30 |
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休園日 | 月曜日(祝日・休日の場合は営業) 年末年始(12月29〜1月3日) |
入場料 | 大人:150円(団体30名以上120円) 小人:50円(団体30名以上40円) |
入場料 (東御門・巽櫓・坤櫓・紅葉山庭園との共通券) | 大人:360円(団体30名以上280円) 小人:120円(団体30名以上90円) |
紅葉山庭園は駿府城公園・東御門を入りそのまま右手の方向へ進むとあります。
駿府城公園は静岡駅から徒歩15分ほどです。
紅葉山庭園がある駿府城公園の楽しみ方はこちらでくわしく紹介しています!