こんにちは、毎年カンボジアに行くレイです。
カンボジア旅行をもっと楽しもうとすると、現地の言葉を少しでも話せるなっておいた方がいいです。
ぼくは毎年のようにカンボジアに行くので、しっかりと勉強しないといけません。
ところでカンボジア語(クメール語)の勉強はどうやってやるのでしょうか?
一般的には本を使いますね。日本でもいくつかカンボジア語の学習本が売られています。
ぼくが最初に買ったカンボジア語の教科書
もちろんカンボジア語を本で勉強するのも良いんですが、なんと東京外国語大学がカンボジア語学習コンテンツを一般向けに公開しているんです。
これが素晴らしいので紹介したいと思います。
カンボジア語?クメール語?
まずはちょっと余談から。
カンボジア語はクメール語とも言われます。
「カンボジア語」と呼ぶべきか「クメール語」と呼ぶべきか悩むところでもあるんですよね。
これは個人的な話ですが、ぼくは「クメール語」と呼ぶようにしています。
その理由は現地の言葉でこのように書くからです。
ភាសាខ្មែរ
読み方は「ピアサ クマエ」。直訳すると「クメールの言葉」です。
現地の人も「ភាសាខ្មែរ(ピアサ クマエ)」を使っているので、ぼくも「クメール語」と呼ぶようにしています。
カンボジアを意味する「កម្ពុជា(カンプチア)」は、国を表すような時に使っているような気がします。
カンボジア政府を意味する「រដ្ឋាភិបាលកម្ពុជា(ロタピバ カンプチア)」などには「កម្ពុជា(カンプチア)」が使われているんです。
一方でカンボジア人のように民族を表すような場合には「ជនជាតិខ្មែរ(チョンチエ クマエ)」のように「ខ្មែរ(クマエ)」が使われます。
東京外国語大学のクメール語学習サイトが素晴らしい
さて、ここからは東京外国語大学のカンボジア語学習サイトを見ていきましょう。
学力サイトのURLはこちら
東外大言語モジュール|カンボジア語
カンボジア語学習サイトのトップページ
内容は4つのモジュールから構成されています。
- 発音
- 会話
- 文法
- 語彙
クメール語を学ぶために必要な4つのスキルがしっかりと学習できるようになっています。
4つのモジュールを詳しく紹介
それでは4つのモジュールについて詳しく紹介していきましょう。
発音モジュール
ここではクメール語について、その文字と発音について詳しく解説されています。
クメール語には日本語には音がたくさんあるので、正しく発音できないと相手に理解してもらえないことも多々起こるんです。
学習するにあたって、どういう発音に気をつけるべきかを確認してから学習を進めていくといいでしょう。
そしてクメール語をはじめて見た人が必ず拒否反応を起こす、独特の文字についても解説がありますよ。
はじめて見た時にはさっぱり意味不明だったとしても、規則が分かれば不思議と読めてくるんです。
クメール語の文字についての解説
つまづきやすいのは2種類に分けられる子音です。
これについても表で色分けされているのでわかりやすいですね。
子音の一覧表
もちろん子音の脚文字や母音などについてもしっかり解説がありますよ。
母音については子音の種類によって発音が変わるので、暗記しないといけません。
![](https://moori.musyozoku.com/wp-content/themes/cocoon-child-master/images/balloon/mori.jpg)
レイ
クメール語の最初の難関がここ!
そしてさらに複雑な解説が続きますが、結構ややこしくて大変です。
逆にいえば、これをしっかりと理解できたらクメール語がかなり上達するんじゃないかってこと。
母音や子音の発音もひとつひとつ丁寧に解説されていて、なかなか覚えるのは大変ですね…
例として書いてある単語には発音記号の他、音声データもついているので耳で聞いて確認できます。
クメール語の発音についての解説
会話モジュール
会話モジュールは会話が中心になっています。
いろんなシチュエーションの会話が勉強できますよ。
4ステップで学習できるようになってます。
- まずは聞いてみよう
- 内容を理解しよう
- 繰り返し言ってみよう
- 文字を見て、確認しよう
- 会話をしてみよう
1.まずは聞いてみよう
まずは会話を最初から最後までながして聞きます。
ちゃんと日本語も表示されるので、わかりやすいです。
2.内容を理解しよう
次のステップはセリフを1フレーズずつ聞いて内容を確認していきます。
セリフごとに自動的に再生が止まるので、しっかりと着実に理解していけますよ。
「リプレイ」で同じセリフをもう一度再生、「次を再生」で先に進みます。
3.繰り返し言ってみよう
次は実際に発声する練習です。
[2]と同じようにセリフごとに動画が止まるので、動画の中で話していたセリフをそのまま発音していきます。
これはよく使われるクメール語の表現になれるための練習です。
4.文字を見て、確認しよう
次は文字の確認です。
動画で流れたセリフがクメール語の文字で表示されています。
スピーカーのマークを押すと、音声が流れるので文字と発音を合わせて確認できますね。
会話だけ聞いていても、「この単語ってどんな意味?」って思うことは多いですから、クメール文字で表示されるのはとても役に立ちます。
わからない単語もここで一気にチェックしちゃいましょう。
5.会話をしてみよう
動画に出てくるどちらか一方の登場人物になって実際に話す練習です。
画面で登場人物「A」か「B」を選んで「ロールプレイ」をクリックすると動画が再生されます。
自分の番になったら、文字を見ながら喋りましょう。
文法モジュール
クメール語をはじめて学ぶ人むけの基礎コースです。
2つのコースが用意されています。
- カンボジア語基礎知識コース(3週間)
- カンボジア語入門コース(15週間)
カンボジア語基礎知識コースは、文字通りカンボジア語の基礎を学ぶコース。
その次にカンボジア語入門コースで文法を一通り学びます。
カンボジア語基礎知識コース
カンボジア語基礎知識コースにはレッスン1から3まで3つのレッスンがあります。
1レッスンを1週間でやるイメージですね。
各レッスンの中にはいくつかのステップが入っています。
例えばレッスン1には2つのステップがあるんです。
そしてそのレッスンの中は「カード」「解説」「例文」「練習問題」の4つに分かれています。
左から順番にクリックして練習問題まで進みましょう。
カンボジア語入門コース
こちらも1レッスンを1週間でやっていきます。
クメール語は文法はそれほど複雑でないので、英語やドイツ語などと比べると学びやすいと思います。
「カンボジア語基礎知識コース」と同じく、各レッスンの中にはステップがいくつか設けられていますよ。
そして、そのステップの中は「カード」「解説」「例文」「練習問題」の4つに分かれています。
「カード」から「練習問題」へと順番にこなしていきましょう。
あとはコンピューターでクメール語を入力する方法についても説明があるので、確認しておくといいですよ。
ただちょっと情報が古いので、今のパソコンの環境に合うかどうかはちょっとわかりません。
ちなみにMacでは、特にソフトのインストールなどしなくてもクメール語の入力は可能です。
語彙モジュール
文法がいくら比較的易しいからといっても、語彙力がなければコミュニケーションは成り立ちません。
ぼくがクメール語を習った先生が言ってました。
![](https://moori.musyozoku.com/wp-content/themes/cocoon-child-master/images/balloon/1.jpg)
先生
語学で一番大事なのは単語です
6カ国語を自由に話す先生が言うのだから間違いないでしょうね。
「語彙モジュール」には約700〜900語の語彙が収録されています。
その語彙も初級者むけの比較的簡単なもの。
まずはこれをしっかりと覚えて、コミュニケーションをスムーズに取れるようになりましょう。
語彙は「場面」、「意味分類」で検索できるほか、文字検索や単語検索もできますよ。
例として「場面」で学習してみます。
「場面」で単語を学ぶ
「海外旅行」の場面で語彙を学ぶ
例文や発音も確認できます。
その単語に関連するレッスン(文法・会話・発音)があれば、リンクを辿ってすぐに学べるようになってるのは便利ですね。
文字検索はクメール語からの検索です。
日本語からも検索できますよ。
無料でこれほど充実した内容はすばらしい
クメール語をこれから学ぼうとする人にとって、このサイトは十分すぎるほど役に立ちます。
まずはお金をかけずにクメール語を勉強してみたいなら、ぜひこのサイトを有効に使いましょう!
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