人間が生きていくのに必要なもの。
- お金
- 健康な身体
- 仕事
いろいろとありますが、「信頼」はとても大切なものです。
信頼は失ったら二度と取り戻せない
信頼はお金のように目には見えないもの。
でも、お金よりも大事なものです。
よく言われる言葉ですが「お金は失っても稼げばいい。でも失った信頼は戻らない」。
まったくその通りです。
ここではぼくが失った信頼について少しお話ししたいと思います。
お金絡みの問題を引き起こしすべてを失いかけた
今でもはっきりと覚えています。
2014年から2015年の前半にかけてのことです。
ぼくは金銭問題を引き起こしてしまいました。
その結果、大勢の人たちに迷惑をかけてしまうことに。
本当に大勢に……
原因はひとつではなくて、いくつかの原因が重なった結果このような結果を招いてしまったんです。
- 自分自身のメンタルの弱さ
- 上司からの重圧と違法行為への罪悪感
- 「助けてほしい」の声にバカ正直に応えてしまった自分
自分自身のメンタルの弱さ
一番の原因はメンタルの弱さです。
今でも人と比べるとはるかに弱い豆腐メンタルですが、その当時は豆腐よりもはるかに弱いメンタルだったと思います。
とにかく人から何かを言われると「NO」とは言えずに、従ってしまうような性格でした。
断ることは悪だと考えていたんです。
相手の希望に添うことが自分にとって最善のことだと本気で思っていました。
結果として、そのことが自分自身を追い詰めていって問題をさらに大きくしていったんです。
上司からの重圧と違法行為への罪悪感
仕事でも大きな重圧を受けていました。
中間管理職のようなポジションだったのですが、上下からの圧力にぼくは押しつぶされてしまったんです。
まだまっとうな仕事の部分では、多少キツイことごあっても耐えられたのですが、どうしても耐えられない部分がありました。
それは違法行為。
しっかりと調べたら大丈夫なのかも知れませんが、その道の専門家に聞いたところ「NG」という答えをもらったのできっとダメなことだったんでしょう。
それを「やれ」と命令されたこと。これが一番きつかったです。
他にも、やってはいけないと決められているけどやらなければいけなかった。
ここでも「NO」と言えずに従うしかない自分がもどかしくて仕方がありませんでした。
そういう状況のなか、ぼくのメンタルは完全に崩壊していくことになったのです。
「助けてほしい」の声にバカ正直に応えてしまった自分
時を同じくして、友人から「助けてほしい」と度々懇願されるようになりました。
助けてほしいというのは、もちろんお金です。
困っているんだったら、少しでも手助けできればと思いお金を少し貸しました。
それが金銭問題の始まりです。
その人はことあるごとにぼくにお金をねだるようになってきたんです。
ここでもぼくのメンタルの弱さが露呈してしまうことに。
はじめは少額だったものが次第に金額が膨らんできます。
ぼく自身も、仕事のストレスなどでまともな精神状態ではなかったんだと思います。
気づけば1月分の給料を渡したり、借金してまでお金を渡すようになっていたんです。
ぼくは自分自身を止められないもどかしさと、夜も眠れないようになりました。
寝たと思えば悪夢を見て目が覚める。
そんな日が続きました。
結局、自分は自分の暴走を止めることができなくなったんです。
自分の預貯金はすべて使い果たし、残ったのは借金の山。
さらに人からお金を借りてまで、その人にお金を渡そうとするようになってしまいました。
完全にキチガイです。
でも、自分が止められなくなっていたんです。自我というものすらなくなっていたんだと思います。
これが、ぼくの酷い行為です。
5年前に失った信頼は未だに取り戻せていない。永遠に失われてしまった
これまで親しくしていた人たちとの縁はここで切れることに。
あれから数年間、自分にできることは言葉ではなくて態度・行動で示すしかないと考えて行動してきました。
いつか信頼を取り戻したいと思って、今でも生きています。
そのことを忘れたことはこれまでも一度たりともありません。
でも、信頼は失ったら二度とは戻らないんです。
あれから数年の時が経ちましたが、連絡のとれない人たちも何人もいます。
メッセージを送っても当然返事が返ってくることはありません。
連絡が取れたとしても、実際に会うとどこかぎこちない変な雰囲気になる人も。
表面上は普通に話をしていても、どことなく変な気持ちになるんです。
そう思うのは、ぼくが彼らに対して罪悪感を持っているからなのかも知れませんが。
とにかく、以前と同じように接することはできなくなってしまいました。
もちろんすべての責任はぼくにあるので、当然なことなのですけど。
信頼は築くのにはものすごい時間がかかるけど、失うのなんてほんの一瞬です。
これもよく聞く言葉ですよね。
でも、実際にその通りなんです。
信頼は一瞬で崩れます。そして二度と取り戻せません。
「信頼」は絶対に失うな!
今もずっとあの過去を引きずって生きています。
信頼を取り戻したいというと厚かましいと思われますが、せめてあの時の自分を悔い改めて生きていこうとは思っているんです。
でも、信頼を取り戻せるなど現実はそんなに甘くはありません。
自分がどれだけあの時のことを後悔したとしても、どれだけ行動で示そうとしても失われた信頼は戻ってはこないんです。
できることは、罪滅ぼしにこれからの人生を一生懸命に生きることくらいでしょうか。
だから、これ以上信頼を失ってはいけないんです。
信頼は思っている以上に貴重で儚いもの。
目をつぶって大切な人たちの笑顔を思い浮かべてみてください。
彼らを失望させてはいけない。
信頼を失った時、二度と彼らの笑顔を見ることはできなくなります。
永遠にです。
最後にもう一度言います。
信頼は絶対に失うな!二度と戻ってこない。
ぼくはこれからも過去を忘れられないでしょう。
せめてその過去を帳消しにするくらい、人に貢献できる人間になれるように生きていきます。