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国際協力とは相手に支援することじゃない。相手にぶつかることだ。

      2016/02/15

  • 全力でぶつかりあうことこそが国際協力だ

    2015年はJICA(国際協力機構)の行っているボランティア事業・青年海外協力隊が発足して50周年となる年です。先日横浜で式典が行われたので参加してきました。その中で色んな方のお話しを聞いてぼくの国際協力のあり方について書いてみたいと思います。

    式典の様子はこちら。

    ボランティアとか国際協力ってどんなイメージを持っていますか?貧しい国の人たちに物を提供したり、教育をしたりっていうイメージを持っている人が多いんじゃないですか。でもぼくはそういうことじゃないと思っています。もちろん物資の提供や教育なんかもやりますが、それはあくまで手段の一つ。その先にあるのは個人一人一人が相手にぶつかっていくことだと思ってます。

    支援する日本が上、支援される側が下っていうようなことを思っている人もいるようですけど全然そんな上下関係なんかないんですよ。”何かをしてあげよう”なんてくだらないことなんか考えずに、自分をさらけ出して相手にぶつかることで相手の心を理解できるんです。時には闘わないといけないこともあるでしょうが、そういうことを経てお互いの中に新しい価値観を持てれば良いんです。

    ぼくは学校という場所でコンピューターを教えていました。赴任当時は学生全員にしっかりとした自分の思いや技術を伝えられたらって思っていたんです。でも少し時間が経つにつれてそういう気持ちに変化が出てきたんです。

    全員に気持ちを伝えることなんてできない。だからたった一人でもいいからしっかりと彼らには向き合っていきたい。

    はっきり言って100人以上いる学生全員に理解してもらうことなんて無理です。人間なんだから好き嫌いだってある。じゃあ自分に興味を持ってくれる人にはしっかりと向き合おうって。

    毎日コンピューター教室に通ってくれる学生たち

    ぼくが学校で印象に残っている学生は何人かいるんですけど、そういう学生は頻繁にぼくの職場であったコンピューター教室に毎日のように通ってくれる学生でしたね。みんなとても熱心に勉強していたのが印象に残っています。ワープロソフトで日記を書いたり、表計算ソフトでテストの成績表を作ったり、絵を描いたりとみんな目を輝かせてたのをすごく覚えてますね。

    学校にほぼ毎日やってきた学生

    学校にほぼ毎日やってきた学生

    教室にインターネットが引かれてからはインターネットをやるように。校長先生からはFacebookばっかりやらさないように言われてましたけど、楽しいことをやらないと絶対に上手くならないっていうぼくの考え方で時々は遊ばせてました。

    Facebookのアカウント、メールアドレスの取得も頻繁に来ていた彼らに初めは教えたんですよ。そうすると今度は彼らが先生役になって他の学生にも教えるようになったんですね。こういう学生の成長を見るっていうのもすごく楽しかったですね。ぼくは今まで先生と呼ばれることはしたことがなかったのでとても新鮮な感動を覚えました。

    日本に帰った後も何人かの元学生とも交流があります。あの時伝えたインターネットを使って彼らの今を知ることができるっていうのも良いもんです。

    毎日やってくる先生

    ぼくの職場はカンボジアの首都・プノンペンにある学校だったんですが、時々出張で地方都市に行くこともあったんです。この出張で出会った先生も印象に残っています。

    出張先はカンボジアの北東部にある小さな町・クラチェという場所。世界でも有数の大河であるメコン河が流れるとてものどかな小さな町。ここのある高校のコンピューター教室は機能していないということでなんとかしてほしいという依頼がこの出張のきっかけです。カンボジアで活動するJICAボランティアでコンピューター関連とクラチェの教育関係で活動している人が参加することに。

    クラチェの町からみたメコン河の夕暮れ

    クラチェの町からみたメコン河の夕暮れ

    4日間行った講座はそれぞれ独立していたので基本的には半日とかで終わってしまうんですが、その先生はほぼすべての講座に出席して熱心に学んでくれたんです。もっとコンピューターを使って成績の管理などいろんなことをコンピューターでできるようになりたいっていう熱意はすごかったですね。

    そういう熱い気持ちをもってくれる人がたった一人でもいれば全力で応えたいって思うんですよ。

    クラチェのワークショップの様子

    クラチェのワークショップの様子

    クラチェのワークショップの様子。毎日多くの学生がやってきてくれました。

    クラチェのワークショップの様子。毎日多くの学生がやってきてくれました。

    できるかどうかなんてどうでもいい

    国際協力、ボランティアとかいうと何か崇高な目標を設定して達成しなければならないなんて思いがちじゃないですか。でもそんなことは気にする必要はないです。ほんの些細なことでも良いし、たった一人にだけでも良いから真剣に向き合えば良いんじゃないですか。

    正直言ってたった一人のボランティア活動が多くの人を変えるなんてことはほぼないわけです。でも人に対して真剣に接することでその人の人生にちょっとでもプラスになるんだったらそれで十分じゃないですか?

    そして忘れがちな視点ですが、ボランティアをして与えられるのは相手だけじゃないってこと。人と関わることによってこっちも多くのことを教えてもらっているんです。ぼくの場合なんか大したことを教えてないけど相手からは色んなことを学んだなって思ってます。勤勉さや人間同士の関わり方なんか今の日本人よりよっぽど素晴らしいものを彼らは持ってますよ。ボランティアとして行ったのに逆にいっぱい教えてくれてありがとうって言いたいです。

    というわけで難しく考えないで、やりたいと思えばやれば良いんですよ。興味のある人は是非。人生変わりますよ。

    JICAのボランティアのこちらです

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