大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けたので内容を詳細にレポートするよ

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大腸内視鏡検査(大腸カメラ)詳細レポートフィジカルヘルス
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こんにちは、人生初の大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を経験したmoriです。

今回なぜ大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をすることになったかというと、主治医のひとこと。

主治医
一回全部しっかりと見ておいた方がいいね。

37歳ともなると体に異常が出てくるかもしれないというのと、今までこういった検査をしてこなかったので一度しっかりと検査しておいた方が良いということです。

今回は受けることになった検査はこの2つ。

ここでは大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について詳しく書いていきますね。

ちなみに今回のように大腸全体を検査せず、肛門〜大腸の後ろの方だけの検査というのもあります。

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大腸カメラは検査後の制約のない「普通の方法」で受けることにしました

大腸カメラをやるって言われた時に先生から提示されたのが、2つの大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の検査方法です。

一つ目は鎮静剤を使った検査、もう一つは昔ながらの鎮静剤を使わない検査です。はじめてのことなのでどっちが良いのか正直分からなかったんですけど、先生曰くこういうメリット・デメリットがあるらしいんです。

鎮静剤を使う検査鎮静剤を使わない検査
検査が楽かどうか寝ている間に終わるので何も苦痛はない起きていて意識もあるので少し苦痛かもしれない
検査後の制約検査後は車の運転をしてはいけないので電車・バスで来ないといけない車に乗って来てもいい

先生の提案は、鎮静剤を使わない方法で一度やってみましょうってこと。もしダメだったら次回から鎮静剤を使ったらいいからと言うことでした。

ぼくも車に乗って来たいので、鎮静剤は使わない方が都合がいいんですよね。

と言うことで、初めての大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は鎮静剤を使わない方法で受けることに決定!

すぐに先生が診察室のパソコンから検査予約を入れてくれると、すぐに検査に必要なことが書かれた書類を印刷して渡してくれました。

その書類に書かれていた内容はこんなこと。

  • 大腸内視鏡検査を行う前の食事について
  • 当日のスケジュール
  • 同意書

先生が前日までにやっておくこと、当日のスケジュールなどをざっと説明してくれました。そして、検査に対する同意書にもサインをします。死亡率は0.001%とか書いてますけど…ちょっと不安。

あと、ぼくの通院している病院は大学病院なので病気の研究に関する書類も渡されました。

具体的には、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をして何か見つかった場合には研究用に組織を採取するというもの。もちろん同意するかどうかは任意なので嫌だったらサインする必要はありません。ぼくは別に嫌じゃなかったんでサインしましたけど。

検査は3日前から始まる「食事制限」

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)自体は1日で終わる検査なんですが、その準備として3日前からの食事に関しては制限されました。

注意

後日、他の病院に勤めている看護師の方に話を聞いたら、食事制限は前日だけで良いと言っていたので病院によって方針が違うんでしょうね。

とにかく、ぼくの行っている病院では3日前から食べるのを控える食べ物が決められています。控えるべき食べ物を見てみると結構多いんですよね。大好きな野菜なんかもほとんどダメ。消化に良いものしかダメみたい。

これが病院でもらった、食べてよいもの、ダメなものの一覧です。

検査前に食べて良いもの、ダメなもの

ここには具体的な食事内容が書かれていました。

食べてよいもの食べたらダメなもの
素うどん
お粥
豆腐
やまいも
じゃがいも(皮以外)
食パン
バナナ
りんご(皮以外)
透明のキャンディー
プリン
日本そば
ひじき
わかめ
もやし
えのき
こんにゃく
ごぼう
豆類
とうもろこし
なっ葉野菜
切り干し大根
すいか
キウイ
イチゴ
ジャム
てんぷら・あげもの

この食事制限がぼくにとっては結構きつかったですね。なんせ食べることが大好きなもんで。

ぼくが、この食事制限期間中に食べたものをこちらにまとめています。

下剤を飲み、排便と闘わなければならない検査前日の夜

とうとう検査前日の夜がやってまいりました。夕食は午後8時までに終わらせます。

この日のメニューはマッシュポテトのトマトソースグラタン。具材はジャガイモ、ソース、卵だけなので消化にもいいはず。これを食べ終わるとほぼ丸一日食事ができないのでしっかりと味わって大事に食べました。

この食事の後に口にしていいものは水、お茶だけ。過酷な1日の始まりです。

そして午後9時には下剤(ラキソベロン)を飲みます。人生初の下剤。どうなるのか心配です。

これが処方された下剤。2本も飲まないといけないのか思うとちょっと気分が憂鬱に。

下剤

これをお茶の中にブシャーって入れていきます。匂いもなく色も付いてないようですね。あとは味がどうかってこと。

麦茶に混ぜて下剤を飲みました

下剤を入れたお茶をちょっと口に含んで味を確かめます。

mori
ん?甘い?これは大丈夫だ!

苦い味を想像していたんですけど、味は意外にも甘かったです。これは大丈夫です。全然平気!一気に飲み干しました。

下剤を飲んだらすぐにお腹を下すのか?と思っていたんですがなかなか変化なし。ちょうどお腹がゴロゴロなりだしたのが下剤を飲んで1時間後くらいですかね。お腹も痛くなってきてまさに下痢の状態。

ここから寝るまでの2時間くらいの間にトイレに駆け込むこと3回。どんどん出ていきます。

そして寝る時間。ここで心配なのが下剤を飲んだ状態で寝るっていうこと。大腸内視鏡検査(大腸カメラ)経験者はこんなことを言ってました。

経験者
寝てる間に漏らしそうになった

それはさすがにまずい。昔、ぼくは激しい下痢で漏らした経験があるので分かるんです。自分の意思ではどうにもならないってことを。

だから今回は事前にしっかりと用意しておきましたよ。大人用紙パンツ。これさえあれば万が一寝てる間に漏らしても大丈夫ですね。これでゆっくり寝られます。

お茶もダメ!検査当日の朝は水と薬だけ

あれだけ心配した夜中の排便はなく、気持ち良く朝を迎えられました。一安心ですね。やっぱり寝る前に3回もトイレに行ったのが良かったみたい。

起きたらすぐにやることは水を飲むこと。水はたくさん飲んだ方が良いみたいです。

そして当然のことながら、検査当日は朝食はもちろんだめ。お茶もダメで水しか飲んだらいけないみたい。

mori
厳しいなぁ

ぼくの場合には毎朝飲んでる薬があるので、7時までに薬を飲み終えるようにということでした。

服薬はしっかりと医師に確認を!

飲んでる薬によっては大腸内視鏡検査(大腸カメラ)当日の服薬方法には違いがあるので、絶対に事前に医師に確認しておく必要があります。

特に検査をする病院と、薬を処方してもらっている病院(科)が違う場合には特に確認を忘れずに!

2リットルのニフレックを飲み、トイレに駆け込み続ける2時間

検査を行う場所は病院の光学医療診療部。受付を済ませると机が並べられた部屋に通されました。机の上には大きな液体の入った容器、記録用紙が置かれてます。同じ検査を受ける人が何人かいるみたいです。

ここで2時間ほどニフレックを飲みます

ここで2時間ほどニフレックを飲みます

看護師さんがやってきて大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について詳しい説明をしてくれます。

説明の内容をざっくり書くとこんな内容です。

  • 経口腸管洗浄剤(ニフレック)2リットルを2時間かけて全部飲む
  • ニフレックはコップ1杯を10分間隔で飲む
  • 記録用紙に10分ごとに排便の有無、便の状態を記録する
  • ニフレック摂取5回目までに排便がない場合には浣腸して強制排泄
  • 最後の1杯にはガスコンドロップ(泡を消す薬)を混ぜて飲む

説明が終わるとあとは自由時間。10分間隔でニフレックを飲んでトイレの記録を付ける。これをずっと繰り返します。

みんな嫌いなニフレックだけどぼくは平気!

これがみんなが嫌いなニフレック。経験者に聞いたところ大腸カメラで何が一番辛いかっていうとこのニフレックらしいんですね。検査前が地獄だという人も。

ニフレック

ニフレック

それではドキドキしながら飲んでみましょう。

色はポカリスエットのような感じです。完全に透明ではなくて少し濁った感じの液体。

匂いは無臭。

味は無味に近いですが、ポカリスエットのような味ですね。ポカリスエットを水で薄めたような味かな。美味しくはないけど、みんなそんなにボロカスに言うほど不味くないんじゃない?

mori
ぼくの味覚がおかしいのか?

このニフレックというやつは腸から吸収されないようになっているみたいで、飲めばどんどん腸の中を流れていって腸内に残ったものをガンガン体外に排出されるんだそうです。

後日、知り合いの看護師さんに聞いたところによると、ニフレックは使う前に袋の中に水を入れて作るんだそう。ポカリの粉末に水を入れてポカリスエットを作るような感じなんでしょうね。

そしてその看護師さんは、美味しくないニフレックを楽に飲んでもらえるようにちょっとした気遣いもしていたんだそう。

患者さんに出す前に冷蔵庫で冷やしておく

冷やしたら少しは飲みやすくなるという気遣い。素晴らしい看護師さんだ!

ニフレック5杯目でようやく排便

これが便の記録用紙。ニフレックを飲んだ時刻と排便の有無。そして便の状態を記録していきます。

ニフレックと便のチェックシート

ニフレックと便のチェックシート

サンプルには便の状態を4パターン載っていて、どの状態の便が出たかを番号で記入するようになってます。

便のチェックシート

便のチェックシート

1は固形物がたくさんある状態。2、3と少しずつ固形物が少なくなっていきます。そして最後の4になると黄色い水しかでなくなります。この4の状態になれば腸がきれいになったっていうこと。4にならないと検査してくれません。

早くトイレに行きたいなと思いながらニフレックを飲み続けます。でも全然トイレに行きたくならない。

歩いたら腸が動いて排便しやすくなると言われたので病院内を歩いてみるもさっぱり。

全然便が出ないまま5杯目のニフレックを飲みほしました。これで出なかったら浣腸という最終ラインです。

mori
これで便が出なかったら浣腸かぁ。嫌だなぁ。
mori
でも人生一度くらい浣腸も経験してもいいかな

なんて思っていると少し気持ち悪くなってきました。さすがにニフレックを飲み続けるのはキツイのかな。最初は大丈夫だと思ったんですけどね。

そう思った時、ついに便意が!

急いでトイレに駆け込んで事なきを得ました。いやぁ良かった良かった。

ちなみに大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行う場所にはトイレがたくさん用意されています。

そりゃそうですよね。こんな検査するのにトイレが1箇所とかあり得ないです。ぼくの行った病院では5つトイレがあるので空いてなくて大惨事ってことは心配無用でした。

そうそう、トイレに行った時に注意することが一つあります。それはお尻の洗浄をすぐにしてはいけないってこと

いつものクセで、済ませたら無意識にお尻洗浄のボタンを押してみまいがちですけど、検査の時は便を確認するのが先。お尻を洗ってしまったら便の正しい状態を確認できなくなります。

便の確認→お尻洗浄の順番を間違えちゃだめです。

便が出てもニフレックはすべて飲みきらないといけない

便が出たから終わり!

っていうわけにはいきません。ニフレックが決められた量すべて飲みきらないといけません。その時間、約2時間。

検査を受ける前は、「ニフレックを飲み続ける時間はトイレに行くだけだからどうせ暇だろう」って思ってました。暇だから本でも読もうと思ってたんですよ。

でも実際にニフレックを飲み始めると本は読めないですね。読んでもすぐトイレに行ったり、ニフレック飲まないといけないから集中できない。意外に忙しい。部屋の外にあるテレビでも観てた方が楽です。

最初のトイレからは、トイレの頻度はニフレック2杯に1度のペースに。そうこうしているうちに便の状態もすぐに4の状態になりました。

やっぱり3日前から消化に良いものを食べてたおかげかな。そしてニフレックの気持ち悪さも収まり飲むのも全然平気。ぼくはニフレックやっぱり大丈夫やわ。

ただ便が4の状態になってもニフレックは全部飲まないといけないらしいのでひたすら飲み続けました。

ニフレックと便のチェックシート

ニフレックと便のチェックシート

そしてついに最後の1杯に。ついに終わりです!ガスコンドロップという泡を消す薬をニフレックに混ぜます。

白いドロォ〜とした液体。生理的に受け付けないですけど飲まないといけないので一気に飲み干しました。まあ美味しくはないですわ。

ガスコンドロップを混ぜたニフレック

ガスコンドロップを混ぜたニフレック

あとは検査に呼ばれるのを待つだけ。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は15分ほどで終了

最後のニフレックを飲んだあとは検査を待つのみ。そして看護師さんに呼ばれ、検査着に着替えます。

大腸カメラはお尻の穴からカメラを入れるのでこんなパンツをはきます。お尻のところに穴があいた紙パンツ。

検査時に履く穴の空いたパンツ

検査時に履く穴の空いたパンツ

着替えが終わったら検査室に移動します。

mori
おお〜これが検査機器かぁ

なんか大きな機械がいっぱい並んでますよ。

先生と看護師さんがやってきて検査の内容を説明してくれます。

大腸は中で曲がっているのでカメラがその曲がっている部分を通る時には少し痛いかもしれないので我慢できなかったら言ってくださいと。

ベッドの上に乗り、身体を横に向けて膝を曲げた姿勢に。ああ〜ちょっと緊張してきたよ。

大腸カメラをする時の姿勢

大腸カメラをする時の姿勢

先生がお尻の穴に指を入れてゼリーのようなものを塗りました。

mori
う〜んなんか変な気分

お尻の穴に指を入れられるのはなんとも言えないですね。

このゼリーは麻酔のようです。麻酔っていったら注射を思い起こしてしまうんですけど塗り薬の麻酔なんですね。注射が嫌いなんでお尻に注射を打たれるんじゃないかと内心恐れていたんですが一安心。

そしてついにカメラの挿入です。この麻酔が効いているのかよく分からないですけど、痛みはあまり感じることなくカメラが中に入ってきました。

はじめのうちは特に何も感じなかったので、もしかして全然平気なんじゃないかと思ったんですよね。しかし甘かった。

カメラが大腸のカーブしているところに差し掛かったみたいで、お腹がぐーっと痛くなってきました。お腹の中で何かがぐにゃぐにゃ動いてる感じもするし、鈍痛もするし。これは結構嫌や。

mori
あ〜変な寄生虫に住み着かれたらこんな感じなのかなぁ

そんな変なことを考えながら痛い&気持ち悪いのを耐えます。

そんな感じで何度か痛いポイントがあったんですが、無事に大腸の先頭部分まで到着したみたい。

先生
これから小腸の中もちょっと見ますね

そう言ってさらに奥までカメラを入れてきます。もうここまで言ったらどうにでもしてくれって感じです。

まるで串刺しにされたような気分

串刺しにされる鮎に自分を重ね合わせてしまいました。はい、重症です。

小腸のまで到達したカメラは、少しずつカメラを抜きながら消化管を下り、小腸と大腸の内側を見ていっているみたい。抜く時は痛みもほとんどなくて楽でしたよ。

時間にして15分くらいかな。無事に大腸カメラは終了!

腸がきれいだったけど…

検査後、先生がぼくの大腸の中を見せてくれました。自分の大腸を見るのなんて初めてだから興味津々ですよね。

自分で言うのもなんなんですが結構きれいでした。ポリープもないし色もきれい。

でも最後の最後に一つだけ見つかったものが。それは痔。肛門の内側になんかブツブツしたものができてました。これはどうするのだろう?

後日主治医に聞いたら、特に問題ないので処置はいらないでしょうとのことでした。でも「定期的に検査はしようね」だそうです。

検査後は死ぬように眠る

検査して帰宅したら死ぬように寝てしまいました。身体の調子もあんまり良くない感じ。

そりゃそうですよね、3日前から野菜とかをほとんど食べてないし、前日の夜から何にも食べてないんだから調子がおかしくなっても当然。

大腸カメラをする人は、検査後にちょっと調子が悪くなるっていうのは考えておいた方が良いかもしれませんね。決して飲みに行こうなんて考えないように!

大腸カメラまとめ

ぼくはみんなが地獄だというニフレックは平気でした。その代わりカメラが腸の中に入っている感覚がなんとも気持ち悪かったです。 でも鎮静剤を使うほどのことはないって感じですかね。この位なら次回も同じで大丈夫。

そして何よりも良かったのは、実際にしっかりと検査してもらって問題ないということがわかったことです。

課題としては、検査前の食事をもっと美味しくってことかな。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)ができる病院はここからも探せますよ。

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