幸せに死んでもらいたい。だから犬の里親になることを選んだ

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我が家にやってきた犬コラム
我が家にやってきた犬
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8年間物として扱われ続けた犬

最近犬を飼い始めました。と言っても子犬ではなくて8歳になる犬です。もともとはブリーダーのところで繁殖犬として飼われていたんですがブリーダーが手放したようで施設で保護された犬とのこと。

家にやってきたその犬は、ぼくが以前飼っていた犬とは全く違ったものでした。以前飼っていた犬は子犬の頃から飼っていたので人なつこく愛嬌があったんです。でも今回やってきた犬は酷く怯えています。

考えてみたら当然ですよね。生まれてから8年間もブリーダーのところで繁殖犬として飼育されていて、外に出されるってことも少なかったみたいでひたすら子どもを産むことを強制させられてきたいわば繁殖機のようなもの。もしかしたら人間に乱暴に扱われていたのかも知れません。いきなり人間に懐けと言われても無理な話です。

彼女がうちにやって来てからもうすぐで1ヶ月になりますが、あまり人に慣れるってことはないですね。帰宅しても遠くからちょっと見ては目をそらす。しっぽを2秒くらいは振ってくれているので、悪い感情を持っていない気はしますけどね。

だからぼくが彼女に触るっていうこともほとんどしません。いや、できないんです。なでてあげようとするとさっと逃げて遠くから警戒する。ぼくもこれ以上怖がらせても良いことはないと思うんでこれ以上は近づこうとはしません。遠くからちょっとだけ見るくらいですかね。

正直ぼくが今まで持っていた犬のイメージとは大きく違ってます。犬は人なつこいっていうのはあくまで子犬の時から良い環境で育ってきたからなんですね。

今回の犬のように物としてしか扱われてこなかった犬は本当に人間を警戒します。いや、人間だけじゃないです。ちょっとした物音だけでも飛び上がるくらいに驚くし、散歩に行っても視界に他の犬や人間がいるだけで固まってしまいます。

怯えているせいか吠えることも全くありません。見ていてすごく心が痛みます。

物として扱われてきたことの悪影響は性格だけにとどまりません。実際に体もボロボロ。

まず本来は耳がピンと立っている犬種なんですけど、耳は病気のため垂れてしまってます。歯も弱っていて舌を口の中にしまっておくことができないため、ずっと舌が出っぱなし。さらに目も悪いみたいで軽い白内障になっているようです。

我が家にやってきた犬

我が家にやってきた犬

見ていて本当に心が痛みます。繁殖犬としてではなく普通に飼われていたらこんなことになっていなかったんだろうな。本当に気の毒。

死ぬときには幸せに死んでいってほしい

性格や体のことを言っても今さらどうすることもできません。だからこそぼくはこう思うんですよ。

残りの余生は幸せになってほしい

今8歳だからあと5、6年は生きてくれるはず。だからこそ今までの辛い8年間を帳消しにするくらい愛情を注いでやろうって。

生まれてきたのに何も愛情を感じることもなく物として死んで行く。そんなのって辛すぎるじゃないですか。

せめてこれからだけでも愛情をたっぷり注いで幸せに死んで行ってほしいんです。他の家庭で飼われている犬と同じように、いやそれ以上に愛情を注ぎたいですね。

嵐山であったミニチュアダックスフントも一命を取り留めた保護犬

先日、京都の嵐山で偶然出会ったご夫婦がミニチュアダックスフントを連れてました。クリーム色のかわいらしい犬です。

ミニチュアダックスフントを連れたご夫婦にあった嵐山の茶屋

ミニチュアダックスフントを連れたご夫婦にあった嵐山の茶屋

その方と少しお話しをさせてもらったんですが、その子も保護犬だったそう。ブリーダーのところが火事になり飼育していた犬の半分が焼け死んだ。そして生き残った犬が保護施設に預けられ、そこから引き取ったそうです。

鼻の上には火事の時についた傷が黒くなって残っています。その子も性格はとても臆病だそうです。実際に触ろうとして手を差し出しても逃げていきました。

やはりブリーダーのところで飼われている犬は一般的な家庭で飼われている犬とは違い、人をとても怖がるんですね。うちの犬だけが特別だってわけじゃないんだなって感じました。

ペットを飼う人は里親も考えてほしい

ペットを飼う人はやっぱり子犬を飼いたいって思うようです。そりゃあそうですよね。子犬の方が躾もしやすいしかわいい。子犬の頃から飼うとより長い時間一緒に過ごせる。小型犬だったら15年以上生きることもありますしね。

分かりますよ。ぼくだって子犬から飼いたいですよ。でもね、子犬を産ませるために犠牲になっている犬がいるってこともちょっとは考えても良いんじゃないか?

さっき言った理由で子犬ばかり欲しがれば欲しがるほど、その影で悲惨な一生を送る犬も増えるんです。

だから一匹でも多くの犬が幸せを感じられるように里親になるっていう選択肢があるってことも心の隅においておいてください。

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