こんにちは、和菓子が大好きなmoriです。
今回は子どもから大人まで大好きな「みたらし団子」のお話しです。
白いお団子にとろ〜っとした餡がかかったみたらし団子。
おいしいですよね!
その発祥は京都なんですよ。
元祖みたらし団子とは一体どんなみたらし団子なんでしょうか?
その歴史も一緒に確かめに行きました。
元祖みたらし団子は厄払いの道具だった
京都の世界遺産「下鴨神社」。
みたらし団子が生まれたのはこの場所です。
今は普通のお菓子として食べられていますが、歴史を遡るととても宗教色の強いお菓子だったんですよ。
みたらし団子を作ったのが「加茂みたらし茶屋」。下鴨神社のすぐそばにお店を構えています。
みたらし団子の形は池から沸き上がる水泡
みたらし団子の丸い形。
これはなんだと思いますか?
これを言っちゃあおしまいなのですが、みたらし団子の丸い形は水泡を表しているんです。
下鴨神社の境内にある御手洗池(みたらしいけ)。
その底からわきあがる水泡を形どったものがみたらし団子だというわけです。
上賀茂神社の正面を入ると、右手に小さな川(御手洗川)があります。
この川を上流の方へ歩いて行くとすぐに開けた場所が現れます。
これが「御手洗池」なんです。
全く池には見えませんが、これが「御手洗池」。
予想していなかったような池ですが、みたらし団子発祥の地に来ることができて感慨深いものがありますね。
池のすぐ横には社(井上社「別名・御手洗社」)も建っていますよ。
もちろん「みたらし団子」についての説明も。
元祖みたらし団子は1本に5つの団子。それは五体を表すから
加茂みたらし茶屋のみたらし団子がこちら。
少し違和感を感じませんか?
そうなんです。
5個ついている団子のうち、1つだけ離れた場所についているんです。
と思っていたら、ちゃんと理由が書いてありました。
こちらです。
このみたらし団子は、はじめ一つ後に四つが五十串(いそぐし)に通してありますが、これは五体(人間の身体)を意味したものだといわれています。夏越しの行事につかう人形紙(ひな形)の様に、昔は団子を神前に供え祈祷を受けたあとこれを家に持ち帰っていただいたものであり、みたらし団子発祥の地であります。
夏越しの行事は6月の最後の日に行う行事で、ちょうど半年分の穢れを祓うために祈祷が行われていました。
夏越しの行事で使われる「茅の輪」。この輪をくぐって穢れを祓い清めます。
今でも京都を中心に厄除けの意味を込めて水無月を食べる習慣があるんですよ。
もうすぐ今年の折り返し。京都では一年の折り返しの6月30日に無病息災を願って水無月を食べる習慣があります。
滋賀のスーパーでも水無月がいっぱい。
今年は縁起担ぎで水無月を食べようかな😋 pic.twitter.com/ToR6oZy6az— モリレイ@カンボジアに住みたい (@mori_rei) 2017年6月27日
夏越しの行事には欠かせない水無月
人形紙は名前の通り、人の形をした紙のこと。
この紙に半年分の罪や穢れを移して祈祷してもらいます。
この人形紙の代わりに五体を表したみたらし団子を使っていたということなんですね。
みたらし団子の歴史は宗教的なものだったんです。
お店で食べる焼きたてみたらし団子はたっぷりの餡と一緒にどうぞ
加茂みたらし茶屋のみたらし団子は一人前3本(420円)。
と思うかもしれません。ぼくも思いました。
でも、ペロッと食べられるのでためらわずに注文してくださいね。
みたらし団子は焼きたての熱々が出てきます。
思ったよりずっと小さい。
これが第一印象。
いつもスーパーで売ってるみたらし団子ばかり食べていたので3本はキツイと思ったのですが、これくらいの小さなサイズだと全然平気ですね。
もっちりとして本当に素朴な味です。
ところどころにある焦げも香ばしくておいしいです。ちょっと焦げすぎの部分もあったけど……
みたらしの餡はたっぷりとかかっているので、思う存分つけて食べられるのが嬉しいですね。
スプーンで餡をすくってかけるとまたおいしい!
つまようじもあるので1つずつでも食べやすいです。
元祖みたらし団子は持ち帰りもOK。おいしい食べ方とは?
元祖みたらし団子はテイクアウトもできます。
これが持ち帰り用のみたらし団子(600円)です。
最初はスーパーでコロッケを買うときに使うようなプラスチックの容器に入れてくれるのかと思っていたのですが、しっかりとテイクアウト専用のみたらし団子が用意されていたんですね。
持ち帰り用みたらし団子の値段はこちら。
- 5本入り:600円
- 10本入り:1,200円
- 15本入り:1,800円
中身はこんな感じ。
食べる前にしっかりと温めるとおいしくいただけます。温め方は湯煎がおすすめなんだとか。
袋のまま湯の中にしばらくつけておきます。
できあがりがこちら。
たしかにおいしいですが、お店で食べるみたらし団子の方が格段においしいと感じました。
やっぱり香ばしさが違うんですよね。
まとめ
今回はみたらし団子発祥の店「加茂みたらし茶屋」のみたらし団子を紹介しました。
馴染みの深いみたらし団子は、実は宗教的なものが始まりだったとは知りませんでした。
五体を表した団子に穢れを移して祈祷してもらう。
独特の形には意味があったのです。
下鴨神社の参拝に行く時にはぜひ立ち寄ってみてください。
加茂みたらし茶屋
住所 | 京都市左京区下鴨松ノ木町 |
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TEL | 075-791-1652 |
営業時間 | 9:30~19:00 |
定休日 | 水曜日(祝日の場合は営業) |
最寄り駅 | 市バス「下鴨神社前」 |