カンボジアでの諸手続きをスムーズ進めるには賄賂がポイント。そのルールについてお話しするよ

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カンボジア
何事にもお金がかかるカンボジア
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カンボジアではサイン1つもらうのにも「賄賂!賄賂!」とめっちゃ面倒

カンボジアでは何かをやろうとする時に、役所や会社にお願いをする(書類をもらうなど)ことがあります。例えばこんな場合です。

  • セレモニーなどに来賓として出席を依頼する
  • ビジネスで必要な書類を役所でもらう(書類にサインをもらいたい)

こんな時に立ちはだかるのが「賄賂の壁」。カンボジアではなんでも金・金なので本当に大変だとカンボジア人の友人が嘆いていました。

まずは申請がどのように行われるのか見ていきましょう。

スタートは申請者の自分。そしてゴールは書類に最終的にサインをする役人Aとでもしておきましょう。そして自分と役人Aの間には、中間管理職のような役人Bがいるとします。

カンボジアでの書類申請

まず申請者はその役所の窓口となる担当者(この場合には役人B)に書類を持って行きます。

普通なら役人Bはその書類をチェックして、上司である役人Aに書類を回すと思いますよね?

もちろん、そのまますんなりと行く場合もありますが、ここで書類が止まってしまう場合もあるんです。

その原因が賄賂

要するに役人Bにお金(手数料)を払わなかったから、役人Bはそのまま書類を自分のところに放置したわけなんですね。

もちろんこの場合の手数料っていうのは正式なものじゃありません。賄賂としての手数料という意味なんです。

それではいつまで経っても書類にサインをもらうことができません。そこで仕方ないので役人Bに賄賂を渡します。

そうするとどうでしょうか。あれほど放置された書類があっという間に役人Aのところに回されました。いままでの停滞が一体なんだったんだっていう感じです。

役人に賄賂を渡すと手続きが進む

賄賂を払うといかに仕事が速くなるか?こちらの記事で紹介しています。

でもこれですべてがうまくいったかと思ったら大間違い。

この賄賂の構造は役人Bだけではありません。当然のように役人Aにも賄賂が必要になってくるんです。

この役人Aっていうのは役人Bより役職が上だから、当然必要になってくる賄賂の額は多くなるっていうのはわかりますよね。

こんな感じで、表には現れない「手数料という名の賄賂」がカンボジアでの色々な手続きを円滑に進めているんです。

カンボジアの汚職ランキングは156位

カンボジアは世界の汚職ランキングでも上位にあがってくるほどの汚職大国。

これはTRANSPARENCY INTERNATIONALが公表した2016年・世界の汚職ランキングです。

2016年世界の汚職ランキング
Corruption Perceptions Index 2016 – Transparency Internationalより

地図が赤くなっている国が汚職の酷い国、逆に黄色に近い方がクリーンな国ということです。

カンボジアは真っ赤!

カンボジアは汚職が酷い国なので地図が真っ赤

Corruption Perceptions Index 2016 – Transparency Internationalより一部加工しました。

一覧表にもなっています。カンボジアは何位かというとなんと176カ国中156位!

カンボジアの汚職ランキングは156位
Corruption Perceptions Index 2016 – Transparency Internationalより一部加工しました。

こんな感じ本当に生活の隅々にまで賄賂が浸透しており、賄賂がないと経済が回らないというのも大げさな話ではないようです。

根本的な問題は公務員の給与がとても低いことにあります。給与だけでは生活ができないから賄賂による収入が必要なんでしょう。

だから、「賄賂を要求役人はなんて悪い奴なんだ」と頭ごなしに決めつけるのも良くないんです。これは国のシステムの問題なんですよ。

もちろん上層部にいけば生活のためというより、自分の権力誇示のために多くのお金を集めてるんでしょうけどね。

まあこれはカンボジアだからっていう問題じゃなくて、どこの国だって多かれ少なかれある話です。

プライドを傷つけてはいけない。暗黙のルールを知っておくべき

さっきも書きましたが、書類にサインをもらいたいなどの場合に手数料を支払わないと、書類が受付部門に放置される可能性大です。

そして、下手すると数ヶ月も放置されっぱなしっていうようなことも。

mori
じゃあ、受付を通さないで直接サインをもらいに行ったらいいやん!

そんな風に思うのもごもっともなんですが、これはダメ!

カンボジアの人はとてもプライドやメンツを重視する人たちです。

だから彼らの頭の中にはこのような序列ができあがっているんですよ。

申請者と役人の立場

申請する人は「お願い」する人です。だから下手に出るべき。そして役人は「許可する人」。だから上だという理屈なんですね。

この野郎!って言いたくなりますよね。でも今のカンボジアはこういう状況なんです。残念ながら。

だから中間にいる役人Bを飛ばして、直接役人Aに書類を持って行くことなんて絶対にあってはならないことなんです。

だって目下の人間が、自分のような上位の人間のところに部下を通さずに書類を持ってくるなんてありえないからです。

上位の役人に直接書類を持参するのはマナー違反

ほんとうにカンボジアはお金に関しては本当に面倒くさい国です。

賄賂を払いたくない。

その気持ちはよくわかります。でも理想だけではカンボジアでは生きていけないのです。

カンボジアでビジネスをするならこれらの本を一読してみてはいかが?

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