移住したい国カンボジア!
みなさん突然ですが、カンボジアについてどんなイメージを持ってますか?
地雷
内戦
こんな負のイメージを持っている人は確かに多いでしょう。実際にぼくがカンボジアに行くと言うことを友人に言ったら「地雷」「内戦」というキーワードを出してくる人がとても多かったです。
でも実際には負のイメージばかりではなくて、若い人の多いすごく勢いのある国なんです。
まず簡単にカンボジアのある場所を説明しますね。
カンボジアは東南アジアにある国で隣はタイ、ベトナム、ラオスと接しています。熱帯に属しているので年中夏の暑い国です。季節は日本のような四季があるわけではなく、ほとんど雨の降らない乾期と、毎日スコールで土砂降りになる雨期の2つ。
自然災害も少ないのも特徴です。日本では大きな被害をもたらす台風や地震もないとても住みやすい国です。
ただ熱帯特有の病気には気を付けなくてはいけなくて、デング熱や赤痢などの感染症は特に注意が必要です。
あと心配なのは治安ですよね。もちろん日本と比べたら治安は悪いですが、気を付けて過ごしていれば問題ないです。ぼくは実際に住んでいた3年間特に大きな犯罪に巻き込まれたことはありませんでした。iPhoneは盗られましたが…
3年間カンボジアに住んでみてわかったことは、カンボジア(首都・プノンペン)は快適に過ごせるってこと。物価も安いので老後に移住したいっていう人も多いって聞きます。
「2016年に移住したい世界22都市」にもカンボジアの首都・プノンペンが入っているらしいです。
2016年に移住したい世界都市 | ライフハッカー[日本版]
アメリカ人も老後の移住地としてカンボジアを選んでるんですね〜
NYタイムズ。定年退職したアメリカ人がカンボジアに押し寄せているそうです。定年退職した人の移住先はフロリダ。カンボジアは月1000ドルで大丈夫で、これが魅力で移住する人が多いとか。ほかにもオーストラリア人や欧州人も移住するそうです。 https://t.co/P7xUfUbGTz
— Sancho (@moonpalace555) 2016年8月1日
カンボジアに住む方法を考える
老後まで待てない!
すぐにカンボジアに住みたいっていう言う人のために考えました。どうやったらカンボジアに住めるのかを。
はじめに一番大切なことから。まずは職を見つけないといけません。
十分な蓄えがあれば働かなくても良いでしょうが、そんな人はほとんどいませんよね。食べるためにも仕事が必要です。
そういうことなので、ここでは仕事のことを中心に話していこうと思います。カンボジアでどんな仕事をするのか、その選択によってカンボジアでの生活が全然変わってくるんです。
カンボジアにいる日本人は大きくわけてこの5つのタイプ。
- 日本政府や企業などの現地駐在員
- 日本企業の現地事務所などで働く現地採用スタッフ
- ボランティア
- フリーランス
- 現地で起業
リッチな日本政府や企業などの現地駐在員
ぼくの知る限り現地で最高水準の生活をしている人たちがこのグループ。
もう別格です。
あとでお話しする「現地スタッフ」「ボランティア」「フリーランス」の人たちと比べても生活水準は桁違い。
たとえばこんな具合。
移動手段:車(運転手付き)
食事:レストラン
住むところも家賃が1,000ドルを超える高級アパートメントやヴィラなど。食べる物も一般の人が食べるものとは違っている印象。もう別格です。
何度かこういう人たちのお宅へお邪魔させてもらいましたが、あまりにも優雅すぎて…
言葉を失いました。
このレベルの人たちは本当に一握り。日本の一流大学を出て、一流企業や役所に就職して海外赴任という流れ。エリートコースってやつ。
カンボジアでこういう生活をするのを夢見ている人がいたらごめんなさい。ほぼ無理ですから。
日本企業の現地事務所などで働く現地スタッフ
カンボジアで多いなと感じたのが、現地スタッフという形態で働く人です。
日本の会社やNGOがカンボジアに作った現地事務所があるのですが、ここで採用された人たちです。
さっきは出向という形でカンボジアに赴任しているのに対して、現地スタッフはカンボジアで採用されています。ぼくも以前、カンボジアで働いていた時にはこの「現地スタッフ」という形での採用でした。
出向の人たちと違う点はズバリ給料です。現地スタッフなので給与水準は現地の水準です。
とは言ってもカンボジア人とは別で少し高めに設定されていることがほとんど。所属する企業が大きい人は数千ドルという非常に高額な給与を受け取っていますが、ほとんどの人は月に500〜1,000ドル位じゃないですかね。
500ドルっていうと、日本円にすると60,000円程です。
こんなんで生活できるわけないやろ
って思われるかも知れませんが、500ドルあればギリギリ生活できます。日本人にとっては本当にギリギリですけどね。
まあ1,000ドルあれば普通に生活できます。ぼくは実際に1,000ドルで生活していました。
ただしあまり贅沢はできませんけどね。あくまでも普通の生活っていうレベルです。
求人情報は求人サイトでも確認することができます。
カンボジアの求人を探す|海外求人・就職情報サイト【カモメアジア転職】
NGOで働きたい人はその団体に求人が出ていることもあるので要チェックですね。
ボランティア
「カンボジアと言えばボランティア」って言うくらいボランティアが多いのもカンボジアの特徴。
そもそもボランティアとしてカンボジアで活動しようとするのであれば給料に期待してはいけません。所属する団体によって差はあると思いますが、完全に無給の場合もあれば、生活費程度くらいはもらえる所もあります。
あくまでもボランティアは奉仕活動であってお金儲けのためにやるものではないんです。お金儲けしたいなら民間企業や政府関係の仕事ですね。
というわけで長期的にカンボジアに住んで生計を立てたいという人にはボランティアはおすすめできません。
ただし中には好待遇のボランティアっていうものもあるんですよ。それが青年海外協力隊とシニアボランティアです。
青年海外協力隊もシニアボランティアも実施しているのがJICA(独立行政法人国際協力機構)という団体です。
この2つは国として行っているボランティア事業なんです。国が主体ということもあり、現地での最低限の生活費や住居費は支給され、健康面などさまざまなサポートがあります。
基本的には2年間という期限付きでカンボジアでボランティア活動をすることができます。ただし非常に多くの国で支援活動を行っているので、選考次第でどの国で活動できるかはわかりませんが。もちろん希望は言えます。
ぼくは実際にカンボジアに来ることになったきっかけはこの青年海外協力隊でした。
ちなみに青年海外協力隊へ参加できるのは応募時に20〜39歳の人です。40〜69歳の人はシニアボランティアという形でボランティア活動に参加することができます。ただしシニアボランティアの方が求められるものが多いので専門性がないと厳しいという印象ですね。
フリーランス
カンボジアで生活している人の中には、どの会社・団体にも属さないで生計を立てている人がいます。
どうやってこんなことができるのか?
多くの人はネットを使って日本の会社から仕事を受けたり、現地で発生する単発の仕事を受注したりしているようです。
自宅にいながら仕事をするという働き方(クラウドソーシング)が日本でも浸透してきましたが、これをやればカンボジアにいても日本の仕事ができるんです。便利な世の中になりましたね。
在宅ワークからシステム開発まで!色々な仕事が発注できるクラウドソーシングの【クラウドワークス】
ただ、クラウドソーシングでは自分が会社などの組織に属さないため、安定した収入が約束されるわけではないっていうのがデメリットですね。そういう意味では安定を望む人には不向きです。逆に特定の会社に束縛されたくないっていう人には向いています。
ちなみにクラウドソーシングでは、単純作業などの簡単仕事は単価が安くなる傾向があります。でも発想を変えれば、カンボジアでは必要となるお金が日本と比べて少ないので少ない収入でもやっていけるってことです。
もちろん、高いスキルを持っていたらたくさんの収入を得ることができるわけで、日本に住むより余裕のある生活ができるってこと。
カンボジアは日本と物価も全然違うので、日本では生活できないような金額でも余裕で生活できたりします。これからはそういう人が増えてくるんじゃないかな。
ちなみにクラウドワークスというサービスは以前、仕事を依頼する側として利用したことがあります。
素晴らしいのはすべてネットで完結できるってこと。もう住んでいる場所なんて関係なかったですね。こういうサービスを使って仕事を受ければ、カンボジアで生活できる程度の収入にはなるはず。
WEBのスキルを身につけられるオンラインプログラミングスクール
WEBプログラミング、WEBデザイン、アプリ開発などのスキルってすぐに身につくもんじゃないっていうのは事実。
でも今は便利な世の中になっていて、ネット上で必要なスキルを身につけることができるようになっています。
ここなんかはオンラインでプログラミングやWEBデザイン、アプリ開発などを学ぶことができる家庭教師サービスです。こういうサービスを利用してスキルを身につけるっていうのもひとつじゃないかな。
ハードルは高そう。現地で起業
非常にハードルが高いと感じるのですが、カンボジアで起業するという手もあります。最近多いのはカンボジアで日本食レストランを開くってやつですかね。
これに関してはあまり情報がないので詳しいことは分かりませんが、色々と大変だとは思いますよ。資金がめちゃくちゃ必要そうですしね。
でもインターネットを使った会社ならレストランなどの巨額の資金が必要ではないので、開業のハードルは少し低くなります。
とは言っても実際に開業するのって大変。ぼくも事務手続きとかやったことあるのですが、めちゃくちゃ大変でした。
少なくともカンボジアの文化や法律などを理解している必要がありますね。あとは信頼できるカンボジア人のパートナーを見つけることも大事かと。
とにかく起業はハードルが高いです。
カンボジアでは働くためのハードルが低い
実際にカンボジアで働くのって他の国に比べたらハードルが低いんです。
ビザの問題だって全然簡単です。空港でビジネスビザを欲しいといってお金を払うだけです。
ビックリするほど簡単にビジネスビザが取れてしまうんです。費用だって1年間で300ドル程度。
今のカンボジアではビジネスビザがめちゃくちゃ簡単にとれるっていうのも働きやすい環境を作っている一因です。実際にやってみるとびっくりするほど簡単なんですよ。1年で300ドル弱ですよ。
イギリスにいる友人に聞いたら、イギリスではビジネスビザを取るのはめちゃくちゃ難しんだそう。
なんと費用は年間100万円近くかかるとのこと。100万円ですよ!
もちろんお金だけの問題じゃなくて審査も厳しいんだそう。それに比べるとカンボジアはたくさんの人が働きに来れる環境が整ってますよね。
労働許可について
忘れちゃいけないのが法律の問題。
ぼくは専門家じゃないから詳しくは分からないんですけど、カンボジアで働く外国人は労働許可を取らないといけないことになっています。ビジネスビザを持ってたらOKっていう話じゃないですよ。
企業で働く場合には雇用主がそのあたりの手続きをやってくれるかと思いますけど、フリーランスや起業するっていう人は絶対に調べておきましょう。JETROには日本語に訳された資料があるので読むことをオススメします。