30円で証明写真は自作できます!
証明写真ってなんであんなに高いのでしょう……
履歴書、パスポート、ビザ
証明写真が必要な時って意外と多いもの。
その度に証明写真を撮っていたらとてもお金がかかりますよね。
駅やスーパーなどに置かれている証明写真の機械を使っても7、800円ほどはかかりますし、写真屋さんで撮ってもらうとなると軽く1,000円は超えてしまいます。
もちろん、本当に大切な面接など写真のクオリティにこだわりたいのなら専門家に撮ってもらうのがいいと思いますが、そうでないことだってありますよね。
たとえばビザの申請に使う写真とかは、完璧な写真でなくても全然OK。
むしろ、できるだけ安く作りたい。
そんなできるだけ安く簡単に証明写真を作りたいあなたに向けてこの記事を書きました。
証明写真は自分で作れます。30分以内にたったの30円で!
証明写真を自作する手順を徹底解説
それでは自分で証明写真を作る方法を順番に紹介していきますね。
全然難しくないので心配しなくても大丈夫!
証明写真の自作に必要なもの
自分で証明写真を作る時に必要なものを紹介します。
- スマホ
- パソコン
- 画像加工ソフト(Photoshopがおすすめ)
この3つがあれば自分で証明写真が作れますよ。
1.スマホを使って写真を撮る
まずは自分の写真を撮りましょう。
写真屋さんで撮るような大がかりな設備は不要です。
スマホで自撮りをすればそれでOK。
この時、以下の点には気をつけてくださいね。
あとで行う写真の加工が楽になります。
- できるだけ白い壁などシンプルな背景を背にして撮影する
- 正面から光があたるような場所で撮影する
1つ目に気をつけることは背景です。
あとで撮った写真を加工するのですが、背景がシンプルだと加工が楽になります。
2つ目は光です。
正面から光があたるような場所で撮影します。
後ろの方から光が当たると影になって顔が暗くなったりと、クオリティの低い写真になってしまいます。
顔にしっかりと光が当たるように写真を撮ってくださいね。
実際にぼくが撮影した自分の写真がこれ。
これはまだなんにも加工していない、撮影したままの写真です。
この程度で全然OKですよ。
2.Photoshopを使って証明写真を作る
では、ここからはPhotoshopを使って証明写真を作っていきますよ。
Photoshopを起動します。
そしてスマホで撮影した写真を開けます。
このままではサイズが全然合っていません。
欲しいサイズの写真を作るので、まずは縦と横の比率を決めてトリミングしていきます。
画面の左にツールバーが表示されているので、「長方形選択ツール」を選択。
そして「スタイル」の項目から「縦横比を固定」を選び、欲しい写真のサイズを「幅」「高さ」に入力します。
今回は「縦45mm、横35mm」の写真を作るので、このように入力しました。
幅:35
高さ:45
こう設定すると「長方形選択ツール」で写真を選択すると縦と横の比率が45:35の長方形しか選択することができなくなります。
この状態で実際の写真の枠を決めていくんです。
点線で囲まれた部分が写真になる部分ですよ。しっかりと位置を調整しておいてくださいね。
ここだ!という位置が決まれば余計な部分は切り落としてしまいます。
「イメージ」→「切り抜き」を選びます。
これで余計な部分が切り取られました。写真の大元の完成です。
次は少し画像の修正をしていきましょう。
写真が暗かったりしたら嫌ですよね。
そんな時もPhotoshopなら簡単に修正できるんですよ。
まずは影の修正から。
この写真は顔の右側が少し影になって暗いです。影の部分を明るくしてみます。
「イメージ」→「色調補正」→「シャドウ・ハイライト…」を選択。
スライダーが表示されるので「シャドウ」のスライダーを左右に動かします。
「プレビュー」にチェックを入れておくとリアルタイムでどんな風に変化するか確認できますよ。
ちょうどいいところになったら「OK」ボタンで確定させます。
写真全体の明るさだって調節できますよ。
今度は「イメージ」→「色調補正」→「明るさ・コントラスト…」を選択。
さっきと同じように「明るさ」と「コントラスト」のスライダーを動かして調整します。
これで画像の補正は完了です!
今の画像は縦と横の比率は作りたい写真と同じですが、大きさは実際のものとは違います。
次にやることは、写真のサイズを実際に印刷した時に欲しいサイズに変更すること。
「イメージ」→「画像解像度…」を選びます。
「画像解像度」のウインドウが表示されました。
この画面ではこのように設定していきますよ。
- 幅:印刷したい写真の横幅。単位も合わせてくださいね。
- 幅:印刷したい写真の高さ。単位も合わせてくださいね。
- 解像度:写真の場合「300pixel/inch」くらいにします。数字が低すぎると写真が荒くなって見た目が悪くなるので注意。
- 再サンプル:チェックを入れる。
入力できたら「OK」で確定です。
今のままでは背景が壁になっています。
背景を真っ白に変えましょう。
真っ白な背景のためのレイヤーを一つ新しく作成します。
「レイヤー」→「新規」→「レイヤー…」を選択。
レイヤーの名前をつける画面が出ますが、特に入力する必要はありません。そのまま「OK」です。
画面の右下の方にレイヤーが表示される場所があります。ここに今作ったレイヤーが追加されました。
撮影した写真をよく見ると「背景」になっていますね。
背景にしたいのはさっき新しく作ったレイヤー方。
写真が背景では困ります。
そこで、背景の設定を解除するために写真をダブルクリック。
再びレイヤーの設定ウインドウが表示されました。ここも何もしなくても大丈夫。「OK」をクリックします。
背景が無事にレイヤーに変わりました。
このままでは背景に使いたいレイヤーが上になってしまっています。
背景に使うレイヤーを下、写真を上というようにレイヤーの重なり順を変えますよ。
写真のレイヤーをつかんで、白い背景用レイヤーの上に持って行くだけ。
レイヤーのところをよく見ると、背景にしたいレイヤーは格子模様がついているのが分かります。
格子模様の意味は「透明」。
つまり、まだ何も色がついていないんです。
背景らしく白色に変えますね。
背景用のレイヤーを選んで、「編集」→「塗りつぶし…」
塗りつぶしのウインドウが開きました。
「内容」で「ホワイト」を選びます。そして「OK」を選ぶと無事に背景用のレイヤーが白色に変わりましたよ。
背景が用意できました。
次は撮影した写真の背景に写っている壁を消すことにしましょう。
Photoshopでは被写体を一発で選択してくれる機能が2018年バージョンから追加されました。
これを使うと写真から一発で人物だけを切り取ることができるんです。
この機能を利用して、自分物以外の部分を全部消してしまいましょう。
まず、写真のレイヤーを選択していることを確認します。
そして「選択範囲」→ 「被写体を選択」をクリック。
なんと!一発で人物だけを抜き出すことができました!
これまでのPhotoshopでは細かく切り出すという作業が必要だったので、この機能は感動ものですね。
これが被写体を選択した状態。
点線で囲まれた部分がそれです。きれいに選択されていますね。
選択された状態のまま、写真の切り出し部分が自然な感じになるように一手間かけます。
「選択範囲」→「選択範囲を変更」→「境界をぼかす」選択です。
この一手間を加えることで、切り抜いた写真がより自然な感じになります。
ぜひ、ここだけは手間を惜しまずにやってみてください。
どの程度ぼかすか聞かれるので、とりあえず5pixcelほどぼかすことに。
さあ、背景を全部消してしまいましょう。
今は人物だけが選択されている状態。
このまま消すと人物の方が消えてしまいます。
消したいのは背景の方ですよね。
背景を消すためには選択範囲を反転させてやればいいんです。
「選択範囲」→「選択範囲を反転」をクリック。
これで選択範囲が人物から、それ以外の部分に変わりました。
「編集」→「消去」で人物以外の部分が全部消えました!
「delete」キーでも同じように消せます。
できあがった写真がこちら。
「境界をぼかす」ところでやったように、輪郭が少しぼやけた感じになっています。
少し違和感があるかも知れませんが、実際の写真はもっと小さいので全く気にならないですよ。
さあ、写真を完成させましょう。
今は人物と背景という2枚のレイヤーになっていますが、これをくっつけて1枚の写真にします。
「レイヤー」→「画像の統合」をクリックすると、1枚の写真になりました。
ここからはプリントアウトするための用紙に、今作った写真を並べていきます。
ここまでで作ってきたのは自分1人が写った1枚の写真。
これから作るのは、実際に印刷して出てくる写真です。
「ファイル」→「新規」を選んで、新しい画像ファイルを作ります。
大きさの設定画面が表示されるので、普通サイズの写真(Lサイズ)を選択することにしましょう。
「写真」→「L縦長」を選びます。
これで1枚の写真サイズのファイルができました。
この上にさっき加工した写真を並べていくことになります。
ここでコツとしては、印刷する用紙の背景に薄く色をつけておくこと。
そうすることによって印刷後、写真を切り抜く時に正確な大きさで写真を切りぬくことができるんです。
背景色のつけ方はとっても簡単。
画面の左端にあるツールバーから「描画色」を選びます。そして「白以外」の色を選択して「OK」ボタン。
さっき白で塗りつぶしたのと同じ要領で、今選んだ色で背景を塗りつぶします。
これで準備が完了。
再度、証明写真で使う写真を表示させます。
「移動ツール」を選択して、写真を印刷用のファイルにドラッグ。
こんな感じで印刷する紙の上に写真がのりましたね。
写真が1枚だけ必要ならこれでもいいですが、普通は何枚かいっぺんに印刷しますよね。
同じ写真を何枚か一度に印刷したい時には、レイヤーをコピーすると同じ写真が何枚にのせられますよ。
これで写真のデータ作成は完了。
データを保存します。
フォーマットはJPEGでいいです。
写真編集におすすめのソフト「Photoshop」
3.コンビニで写真印刷する(30円)
写真のデータが完成したらコンビニへ。
コンビニに置かれているマルチコピー機を使えば、1枚たった30円で写真を印刷することができます。
ファミリーマート、ローソンなどはこちらを
さりげない日常を記憶に残る思い出として。写真プリント! コンビニのマルチコピー機サービス/SHARP
セブンイレブンはこちらです。
印刷するときにはL版を選んでくださいね。
本当に30円で印刷できました!
まとめ
スマホ、パソコン、Photoshopを使った簡単に証明写真を作る方法を紹介しました。
これまでは何百円もかけて作らなければいけなかった証明写真。
今ではたったの30円で作ることができるんです。
本当に簡単に作れるのでぜひ試してみてくださいね。
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