真夏の暑い日。
照りつけるような日差しは熱いを通り越して痛い。
そんな夏のある日、ぼくはまさかの体験をすることになりました。
止まらない喉の渇き
あの日のことは今でも鮮明に覚えています。
お昼ごはんを食べにお店に入ったのですが、いつもにもまして水が飲みたくて仕方なかったんです。
コップに入れられた水は、席に着いた瞬間に一気飲み。
テーブルにある水の入った入れ物に手が伸び、次から次へと水をコップに注いでは飲み続けました。
いつもはこんなことなかったんです。
でも、この日は違いました。
水を飲んでも飲んでも全く喉の渇きは収まらず、身体が水を欲し続けたんです。
食事が終わった後もまったく喉の渇きは収まらず、水の入った大きな容器をおかわりしたくらい。
それほど大量の水を飲み続けたんです。
この時は「いつもより水をよく飲むな」という位の認識だったですね。
水分を取らないといけないという思いが裏目にでた「水中毒」
店を出て車を運転して仕事に向かっている途中、身体に異変を感じるようになったんです。
徐々にこれらの症状が現れてきました。
- 頭痛
- 痙攣
- 意識がもうろう
あとで調べて見るとどうやら水中毒になってしまったようなんです。
水中毒とはこんな症状のこと。
水中毒(みずちゅうどく、water intoxication)とは、過剰の水分摂取によって生じる中毒症状であり、具体的には低ナトリウム血症やけいれんを生じ、重症では死に至りうる。
人間の腎臓が持つ最大の利尿速度は毎分16mlであるため、これを超える速度で水分を摂取すると体内の水分過剰で細胞が膨化し、低ナトリウム血症を引き起こす水中毒に陥る。
水を大量に取ることで身体の中のナトリウム濃度が下がって正常な身体を維持できなくなるのが水中毒です。
水中毒は最悪の場合死に至る恐ろしいもの。
水中毒で起きた身体の異変
ぼくが水中毒になった過程をもう少し詳しく紹介していきます。
水をどんどん飲むうちにこんな風に体に異常が起きてきました。
恐ろしいのは水を飲むが自分の意思で止められなくなってしまったことでしょう。
【1】止まらない喉の渇き
まず最初の異変は、喉の渇きがおさまらなくなったこと。
水を飲まないといけないと思い水をどんどん飲んでいると、飲んでいない状態がおかしいと感じるようになったんです。
常に喉が乾いて水を欲してますます飲むペースが上がってきました。
【2】頭痛
水を飲み終わってからしばらくは特に何もなく平気でした。
ところが10〜20分位経ったころでしょうか。身体に異変を感じるようになったんです、
身体の異変として現れてきたのが頭痛。
急に頭に鈍痛を感じるようになり何かおかしいなと思い始めました。
その時はただ体調が悪いだけなのかと思った程度。
水中毒のことはまったく疑わなかったんです。
【3】身体の痺れ
頭痛が続いているうち、全身にピリピリとした刺激を感じるようになってきました。
なんか変だぞ。
ただの体調不良ではないと感じたのがこの時です。
もしかして大量に水を飲んだのが関係しているんじゃないかって疑うように。
喉が渇いても水を飲まずひたすらトイレに駆け込む
頭痛とピリピリとした痛みが始まった時にはすでに仕事に入っていたので病院に行くこともできず、とりあえず水の飲み過ぎに関する情報をネットで調べることに。
するとそこには「水中毒」の文字が。
症状の説明を読んでも、今自分に起きている症状によく似てるじゃないですか。
これはヤバいと思いましたね。
次第にピリピリが痺れに変わってきました。
症状はだんだん悪い方向へ向かってるのはなんとなく分かりました。
これ以上水を飲むと死ぬ。
水を飲むのを止めてひたすらトイレに行きまくりました。体内の水分を排出しないといけないからです。
1回にトイレで排出できる水分量は微々たるものでしたが、何回何度もトイレに行くことで次第に症状は改善しました。
まとめ
暑くて大量に汗をかくからといって水を大量に飲むのはよくありません。
身体はナトリウムやカリウムなどのミネラルが絶妙なバランスをとって維持されています。
一度に大量の水を飲むことで、身体のバランスが崩れてしまうんです。
夏場や運動をして汗をかいた時の水分補給は、以下のことに気をつけておこないたいですね。
- 水分補給をする時には大量の水を一気に飲まない
- スポーツ飲料を飲む
スポーツ飲料にはナトリウムやカリウムなどのミネラルも含まれているので、水中毒を予防するためには活用したいですね。
普通の水を飲む時には、塩飴など塩分が取れるも一緒に食べるのも有効です。