愛されていない子どもが多くなってきている
ぼくの知人にベテランの保育士がいます。
その人が話した内容にいろいろと考えさせられたので、ここに書き残したいと思います。
その保育士はよく保育園での様子を話してくれるんですが、最近よくいうことがこどもの家庭環境の悪化です。
特にここ数年はこどもの質が大きく変わってきたと言います。その人は何十年もずっと子どもを見続けてきたベテランなので子どもを見るとその家庭環境がよく分かるらしいんです。
これはその保育士がよく口にする言葉。
親が自分のこどもに時間を使わずに自分の事ばかりに時間を使い、それが子どもの行動や性格に影響を与えているというのです。
親に構ってもらえない子どもは大声で騒ぎ立てる
子どもが親に愛されていない。
このことがよく分かる場面があります。
それは子どもが何かを要求するときに大声で騒ぎ立てることなんです。その保育士は言います。
普通にしていたら親に全く相手にしてもらえない。だから子どもは大声で騒ぎ立てて親の気をひかざるを得ないんですね。なんか悲しいなぁ。
実際にそういう子どもの親に会うと、やっぱりなって気持ちになるんだそう。
ぼくはこれまで大声で騒ぎたてる子どもを見ると、なんて無茶苦茶な子どもなんだって思って見てました。でもこの話を聞いてからは、子どもは子どもなりに親に構ってほしいという必死の訴えをしているんだなっていうように思うようになったんです。
無茶苦茶な要求をする親たちの実例
子どもがこんな風になってしまうのって、結局は親のやってきたことの結果なんですよね。
その保育士の方はこうも言います。
モンスターペアレンツっていう言葉が知られるようになって随分経ちますが、保育士や学校の先生の話を聞いているとビックリするような親って本当にいるんですね。
ぼくがこれまでに聞いたビックリするような親の要求を書いてみます。
卒園式の時間は聞いてないから開始を遅らせろ
なんと保育園の卒園式の時間を変更しろという要求です。ビックリですよね!
卒園式の開始の時間になってもある園児が来ていなかったので連絡をしたところこんな返事が。
「卒園式の時間なんて聞いてない」
普通に考えてもおかしいですよね。もちろんちゃんと文書で卒園式の案内も渡しているにもかかわらず聞いてないというんだそうです。さらに時間を変更しろという要求。
世も末ですね。
モーニングコールをかけてこい
これはある学校の話。
朝起きられないから毎朝モーニングコールをかけてこいという要求。
それくらい自分で起きろよって感じですね。あり得ん…
いろんな事例がネットにも山のように…
おそろしいですね。
- 子供と親の分、保育所で朝食を用意して欲しい
- 写真撮るときには、背の低い子供の並べ方に配慮して
- 保育料も、教材費も、遠足のバス代も払わない
- 会社に遅刻するからオムツ替えは保育所でやって
- 水筒に名前入れると「ネットオークションに出せなくなった。弁償して」
- 被害妄想の強い母親「保育士がうちの子を後ろから突き倒した」
- 夜遅くまで起きているのは、保育所のせい
- 「なんで救急車呼ばんかったか!」父親が怒鳴り込む
- 「牛乳はよくない。冷たいジュースも」給食食材に異常な要望
- ケガしたら弁護士に相談
- ブランド品の下着、「名前は入れたくない」
- 前に病院でもらった薬を飲ませて欲しい
- 「アレルゲン食品を与えたのではないか」と邪推
- 家まで来て謝罪しろ!
- 「うちの子供が嘘をつくわけがない」と保育士解雇を要求
- 母親の精神不安定、「保育所側のせい」
- 保育所でシラミもらったに違いないと信じ込む
- 我が子が友達からいじめられている!
全文表示 | モンスターペアレント実態赤裸々 無理難題と理不尽全18例掲載 : J-CASTニュースより
こんな事が日常的に起こるようになったら誰も先生や保育士になろうなんて思いませんよね。
ただでさえ低賃金で人出不足だと言います。それに加えてこんな親の相手までしないといけないということになったら誰が保育士や先生になろうって思うんですかね。
ぼくはこういう環境に耐えながら仕事を続ける人を本当にすごいと思います。ぼくにはとてもできません。
まとめ
だんだんと大人が壊れていっているような感じになっている日本。このままでは日本もおしまいだなという絶望的な気分になってしまいます。
性格のこじれまくった大人に対して今さら何を言っても無駄です。だからぼくは子どもにはしっかりと真剣に向き合おうって思っています。きっと親じゃなくても他の大人から子どもが学ぶことだって可能だと思うので。
なんか答えらしい答えにはなっていませんが、今回はこのへんで。