とうとう死者も
1月3日、プノンペン郊外にある工業地帯で労働条件改善を要求する労働者と治安当局との間で武力衝突が発生し、警官の発砲により数名の死者が出ました。このニュースにカンボジアの若者が敏感に反応し、Facebook上には様々な情報が書き込まれています。中には犠牲者の写真や重傷を負った人、拘束された人の写真や警官による暴行を撮影したビデオなどもあり正視に堪えないものも。
憤慨する若者たち
実際にカンボジアの人に話を聞いても、特に若い人たちはこの事件に関しては強烈な不満や憤りを政府に対して持っていると感じました。彼らの言葉です。
こんな酷いことは人間がやることではない
彼らは動物じゃない
カンボジア人がカンボジア人をなぜ殺す
首相は最悪だ
悪化する政情・治安
去年の年末からカンボジアの政情、治安は悪化してきています。もともとは去年行われた選挙結果の公正さに関する問題に端を発して、労働条件の改善や土地問題などさまざまな要素が加わって年末からの大規模なデモやストライキに発展していっているようです。
年末年始はデモもひと段落していたんですが、明日にはデモを再開するとの発表がありました。カンボジアのこれからはどうなるかまだまだ先行き不透明です。昨夜も武装警官を乗せたトラックが3台通り過ぎるのを見て不安な気持ちになりましたね。これ以上の犠牲者がでることなく騒動が収まって欲しいと願っています。カンボジアに住んでいる人も来る人も十分にご注意ください