滋賀県の大津市にある石山寺の名物「たばしる」を紹介します。
一度食べるとハマってしまうおいしいお菓子です。
石山寺の門前にある和菓子屋「茶丈藤村」
紫式部が源氏物語の着想を得たと言われる石山寺。
一年を通して様々な花が楽しめる花の寺として有名です。
【滋賀】石山寺は桜が咲き乱れる花の寺。桜が美しいおすすめのスポットを紹介するよ

花も良いけど、ぼくは花より団子。石山寺の門前にある極上和菓子を紹介しましょう。
茶丈藤村 たばしる

見た目は普通の大福みたいですが、そんじょそこらの大福とはちょっと違うんですよ。
ぼくのお気に入りの和菓子です。
大きな粒の大納言は大満足の食感
たばしるの美味しさはなんと言っても小豆にあります。
やわらかで薄いお餅の中には、大粒の大納言がたっぷり。
大福などに使われる粒あんは小豆の粒も残ってるけど、潰れてペースト状になってる部分が多いですよね。でも、たばしるの場合には粒がメイン。
大納言のつやつやした豆が潰れることなくぎっしり詰まっているんです。

だから、口に入れた時に小豆の粒がばらばらになって崩壊します。この小豆が一粒一粒ばらばらになる食感がめっちゃおいしい。
あられのような軽やかさすら感じるんです。
実は「たばしる」っていう名前の由来は「あられ」だったんですよ。
有名な松尾芭蕉がこんな句を詠みました。
石山の 石にたばしる 霰(あられ)かな
石山に降るあられをイメージしたのが「たばしる」だったんですね。
大納言が口の中でばらばらになる様は、まさに石山に降ったあられのよう。本当にイメージ通りだなって感動しました。
香ばしいクルミがアクセント
大納言だけでも十分おいしいんですが、もう一つたばしるには大きな特徴が。
それはクルミ。
たばしるの中を見てみると、上の方にはたっぷりです大納言が入っています。
そして、下の方には茶色いものが入っているのが見えるんですが、これがクルミです。
大きなクルミが入っている。

香ばしいクルミは歯ごたえのいい食感と香ばしい香りを与えてくれます。
大納言とクルミが口の中で合わさり、すばらしい風味を堪能することができるんですよ。
この美味しさは一番食べると忘れなれないほど。
滋賀のお茶・朝宮茶と一緒に「たばしる」を食べる至福の時
石山寺の茶丈藤村では、たばしるを店内でいただくことができます。
素敵な店内ですね。

こちらが注文したたばしるです。セットで700円。

一緒についてくるお茶もおしゃれ。とっても個性的な器ですね。

この湯飲み、ものすごく薄くて割ってしまうんじゃないかと心配になるほどです。素焼きっぽい肌触りの素朴な風合い。
ここで出されるお茶は朝宮茶。
滋賀の南の方には朝宮という場所があって、お茶の栽培が盛んな場所なんです。
京都の宇治茶も、この朝宮茶がもとになっていると言われるくらい歴史のあるお茶です。
朝宮茶の産地

話はそれますが、朝宮にある天下一品は料亭のような佇まいで豪華すぎ。朝宮は優雅な場所なのです。
料亭のような天下一品「朝宮店」

陶器で有名な信楽(しがらき)もすぐ近くなので、観光で行っても楽しいですよ。
日持ちは3日だけどお土産に持って帰りたい!
ぼくはたばしるが大好きなので、自分だけじゃなくて他の人にも食べて欲しくなります。
たばしるはお土産にもピッタリです!
ただし、3日しかもたないので遠くの人へのお土産には向かないですね。残念だけど、生菓子はそういうもの。
お土産はこんな高級な箱に入れてくれるんですよ。

包み紙をあけるとこんな箱が登場

小さくて白いたばしる。宝石みたい!

値段はこちら。
個数 | 価格 |
---|---|
6個 | 1,350円(税込) |
8個 | 1,755円(税込) |
10個 | 2,160円(税込) |
店頭では1個から購入することもできます。滋賀まで行けないよ!って人はネットで購入してください。
滋賀県の和菓子 石山寺のたばしる / こまめな小豆 茶丈藤村 お取り寄せ
茶丈藤村へのアクセス
茶丈藤村は石山寺の門前にありますが、少しだけ門からは離れてます。門から北へ1分くらい歩いたところ。
立派な看板が目印。

秋には店の正面に柿がたくさんなるのですぐにわかりますよ。

石山寺のおいしいスイーツ
石山寺のスイーツをいくつか紹介します。
叶 匠壽庵の「石餅」はここでしか食べられません。白と蓬のお餅にたっぷりあんこがのってます。

石山寺プリン本舗の「石山寺プリン」はとろとろのやわらかなプリン。滋賀県の食材で作られてます。
石山寺の門前スイーツ「石山寺プリン」は滋賀の素材をつかったこだわりプリン

珍しい揚げたみたらし団子「揚げみたらし」もおいしいですよ。
