たった80kmのところに原発があった
福井県の美浜町という場所に行って来ました。ぼくの住んでいる場所から直線距離で80kmほどの場所で車で走っても2時間ちょっとの場所です。
ちょうど美浜町のある若狭湾は日本でも有数の原発密集地帯。なんと14基も原子力発電所があって原発銀座って呼ばれてるくらいです。今回実際に自分の足でここへ行ってみて思ったのは近いってこと。思ったより近かった。
以前からここに原発がたくさんあるってことも知っていたし、東日本大震災以降は滋賀県でも色々と原発の問題について議論がされているってことも知ってました。でもどこか遠くのことのように思っていたんですよ。自分にはあんまり関係ないんじゃないかって。
でも実際に足を運んでみてこの考え方は変わりましたね。こんなに近くに原発があって事故が起きたら大変なことになるって初めて思ったんです。
美浜原発の近くにある水晶浜っていう場所はとても綺麗な場所でした。夏にはたくさんの人が海水浴を楽しみに来るんでしょう。ぼくが行った時もサーフィンを楽しんでいる人や、友人同士で楽しそうに写真を撮っている人たちを見かけました。
もし事故が起きたらどうなるの?こんな綺麗な場所が誰も来ることのできない場所になってしまう。悲しいじゃないですか。
原子力事故は取り返しがつかない
東日本大震災では福島であんな重大な原子力事故が起きてしまい、今でも人が立ち入れない状態になっているじゃないですか。原子力事故って一回起きてしまうと取り返しがつかないんですよ。
自分の人生だったら失敗しても何とかなるって思ってますけど、原子力事故は失敗したらどうにもならない。事故が起きたときの影響があまりにも大きい。自分の大好きな場所を離れないといけなくなってしまうかもしない、病気になって死んでしまうかもしれない。そんなの誰も望んでないんじゃないの?
この原子力に関しては失敗してもいいからやってみようっていう考えじゃダメですよ。事故が起きてもなんとかできるようにならないと使っちゃいけない。
原子力の研究がもっともっと進んで安全に使えるようになるまではちょっとくらい生活水準を落としても我慢しようって実際に原発を見て思ったのでした。
フランシスコ法王はこう言ったそうです。
人間が思い上がり、恣意(しい)的な動機で自分に都合のいい社会を作ってしまう。自分のためになると思ってしたことが自分を破壊する結果になっている