観光地や美術館、博物館などに行くとよくあるのが音声ガイド。
小さな機械を持ち、イヤフォンをしながら作品などを見てまわるものです。
ぼくは観光地や美術館、博物館に行くと必ず音声ガイドを借りるようにしています。
音声ガイドとはそれほど魅力的なものなんです。
その魅力を紹介していこうと思います。
音声ガイダンスを使うと見えないものまで見えてくる
一般的に音声ガイドは、その場所の入場料の他に別途お金が必要なことがほとんど。
だからお金がもったいないと思って今までは借りなかったんです。
でも一度音声ガイドの魅力を知ってしまうと、これまでなんてもったいないことをしていたのかと後悔ばかり。
音声ガイドを使うと、自分の目で見るだけでは見えないものまで見えてくるんです。
まったく気づくことなく通り過ぎてしまうような場所にも、実は大切な鑑賞ポイントがあったりするんですよ。
目で見る鑑賞の2倍も3倍もその場所を楽しめる。
それが音声ガイドの魅力です。
カンボジアで知った音声ガイダンスの素晴らしさ
音声ガイドの魅力に気づかせてくれたのはカンボジア。
それまでは一切音声ガイドを借りない人でした。
音声ガイドは面倒くさいなって思ってたんですよ。いちいち立ち止まって説明を聞くのって面倒くさいじゃないですか。
でも、そんなぼくの考え方を変えたのがカンボジアにあるキリングフィールドだったんです。
カンボジアの首都・プノンペンの郊外にあるキリングフィールド。
カンボジアの歴史としてあまりにも有名なポル・ポトによる大量虐殺が行われた場所です。
行ったことがあるなら分かると思いますが、キリングフィールドってほとんど何にもないんです。
慰霊塔やちょっとした建物は建ってますが、一見ただの土地だけにしか見えません。
ところが、この何もないような場所で実際に凄惨な殺戮が行われました。
だから気をつけて見ていかないとこの場所で何が行われたのかって分からない。
ただ歩くだけじゃほんの20分くらいで終了してしまうほど。
ただ見て歩くだけではきっとほとんどなんの理解も得られないでしょう。
でも音声ガイダンスを使うとこの場所で何が起きたのかっていうことを実に細かく説明してくれるんですよ。
ぱっと見ただけだとただの地面だけど、昔は恐ろしいことが行われた場所だっていうことが音声ガイダンスを聞く事で初めて分かるんですね。
知ることの楽しさを知った瞬間でした。
キリングフィールドの音声ガイドについては「カンボジア暗黒の歴史・多くの命が奪われたキリングフィールドで命について考える 」で紹介しています。
ツアーでは音声ガイダンスが適してない
音声ガイドを推しまくるぼくでも音声ガイドを借りないこともあります。
それはツアーで観光をしている時です。
他の人と行動を一緒にする時には使いません。
なんでかっていうと時間がないから。
人に合わせないといけない時には音声ガイダンスはまったく適してないんです。
ぼくは音声ガイドをじっくりと聞いて、その場所や作品を鑑賞したい人間。
音声ガイダンスを中途半端に聞いてもストレスがたまっちゃうだけなんですよね。
人に合わせているから聞きたくても聞けないこともあったりするじゃないですか。
不完全燃焼ってやつ。ぼくはそういうのは嫌いなんで人と行くときには音声ガイダンスは使わないようにしています。
音声ガイドをおすすめする場所
キリングフィールド
ぼくが初めて音声ガイダンスの魅力を知った場所。
ここは音声ガイダンスがなかったら全然理解できないです。日本語の音声ガイダンスも用意されているので安心ですね。
セントポール大聖堂
ロンドンにあるとても大きく荘厳な大聖堂。
あまりの美しさに言葉を失いました。
音声ガイダンスがなくても目で見て楽しめる場所なんですが、詳細の説明を聞くとさらに楽しめます。
入場料に音声ガイダンスも含まれているので聞かないのはもったいないです。
全部聞いて鑑賞時間は3時間ほどでした。日本語もあるので安心ですね。
セントポール大聖堂のことは「メリーポピンズの舞台「セントポール大聖堂」は想像をはるかに超える素晴らしい場所だった 」で詳しく紹介しています。
大英博物館
これもロンドンにある超有名な博物館。
ミイラの展示が有名ですね。
ここはめちゃくちゃ広いのでただ見るだけでも相当に時間がかかります。
あまりにも展示品が多すぎるこの博物館だからこそ音声ガイダンスが有効。
おすすめの展示品をピックアップして紹介してくれる音声ガイダンスもあるんですよ。日本語あり。
ここは入場無料ですが、音声ガイダンスは有料で5ポンドかかります。
でも1日じっくり回って鑑賞することを考えたらそんなに高くはないんじゃないかな。