こんにちは、カンボジアに毎年行くレイです。
カンボジアといえばアンコールワットがあまりにも有名ですが、アンコールワットに負けないくらいの遺跡があるのを知ってますか?
それは天空の遺跡ともいわれる「プレアヴィヒア寺院」です。
カンボジアで2番目の世界遺産としても知られていますよ。
このページではプレアヴィヒア寺院について紹介していきますね。
カンボジアで2番目の世界遺産
カンボジアにはアンコールワットというとても有名な世界遺産があります。
あまりにも有名なので、カンボジアには他に何があるのかと思うかも知れませんね。
カンボジアには3つの世界遺産があるんです。
- アンコールワット遺跡群
- プレアヴィヒア
- サンボープレイクック遺跡群
サンボープレイクックは2017年に世界遺産となった場所なので、まだ知名度はあまり高くありません。
一方、プレアヴィヒア寺院が世界遺産に登録されたのは2008年のこと。
カンボジア人も結構訪れる場所になっているようです。
このプレアヴィヒア寺院がある場所なんですが、タイとの国境沿いにあります。
実はこういう場所にあるもので、長年に渡って領土問題でタイと紛争が続いてきたんです。
2011年、タイの首相がインラック首相に代わってからは軍事的緊張は収まってきているのですがまだ寺院周辺には軍が常駐しており、何かあればまた軍事的緊張が高まる可能性もあります。
プレアヴィヒア寺院の場所はこちら。本当にタイとの国境ぎりぎりのところにありますね。
プレアヴィヒア寺院への行き方
一般的にはシェムリアップから旅行会社などのツアーなどに申し込むか、ガイドが必要ないならばバンなどをチャーターして行きます。
シェムリアップからプレアヴィヒア寺院までの距離はおよそ230km。
車で片道3時間〜4時間ほどかかります。
シェムリアップから行く場合には丸一日かかるので、それを考慮して計画を立ててくださいね。
ツアーを利用すると面倒な車の手配やごはんもついていたりするので楽ですよ。
いろんな遺跡も効率よく回ってくれるので、いろんな遺跡を見たいって人にぴったり!
ラピュタのような雰囲気が漂う「ベンメリア 」遺跡なども一緒に回れるツアーも人気です。
プレアヴィヒア寺院への行くための費用
今回は日本人が経営しているシェムリアップの宿「クロマーヤマトゲストハウス」でバンをチャーターしました。
時期にもよると思いますがバン1台130ドルほど。
途中で車を乗り換える必要があるので、その車代が1台25ドルかかりました。
クロマーヤマトゲストハウスは日本人経営の日本人のための宿なので、泊まっている人を誘って一緒に行けば安く行けますね。
プレアヴィヒア寺院へ行くために必要なもの
プレアヴィヒア寺院へ行く途中でパスポートチェックがあるので、パスポートは持って行く必要があります。
忘れずに持っていきましょう。
プレアヴィヒア寺院へ!
プレアヴィヒア寺院はとても遠いところにあるので朝早くに出発しないと帰りがとても遅くなってしまいます。
今回は朝の7時半にシェムリアップを出発しました。
車に揺られること約2時間半、オッドーミエンチェイ州のアンロンベンに到着。
シェムリアップを出てからはじめての街らしい場所です。ここで小休憩を取りプレアヴィヒア寺院を目指してさらに車を走らせます。
途中からアスファルトの道はなくなり赤土の道へ。
アンロンベンを出発してからさらに1時間ほどでプレアヴィヒア寺院への続く山道の入口へ到着です。
ここで食事をするかと聞かれました。
ここで食事をしないと他ではできないと言わんばかりですが、ここで食事をする必要はありません。
山の上にも食事をする場所はありますし、ここで食べるより安い値段で食べられますよ。
ここからプレアヴィヒア寺院に行くためには高い山を登っていく必要があるので、山道用の車に乗り換えます。
車は6人まで乗ることのできる車が1台25ドル、1人だけ乗ることのできるバイクが1人5ドルです。
この先の山は結構険しいのでバイクは避けて車に乗りましょう。
これが料金表。
英語とカンボジア語で違うことが書いてます。カンボジア人の方が料金は安く設定されているようですね。
(英語)ピックアップトラック1台25ドル(6人まで)、バイク1台5ドル(1人)
(カンボジア語)ピックアップトラック1台25ドル(10人まで)、バイク3.75ドル(1人)
ここでは車の乗り換えの他に、パスポートチェックもあります。
受付の人にパスポートを一人一人見せないといけません。
ただしもしパスポートを持っていなくても銀行のカードなどでもチェックできるようです。
さらに団体で来ている場合には何も持っていなくても入れました。
チェックは緩めでしたね。
注意
あくまでも今回はこれで大丈夫だったということであり、次回もこれで大丈夫であるという保証はありません。パスポートを持参することを強くおすすめします。
全ての手続きが終わると車に乗って山道を登ります。
途中にはかなり傾斜のきつい箇所もあるので注意してくださいね。
なんとこの急勾配の坂で軍の車両が横転していました。
軍の車でも横転してしまうんですね……
ここからは車で上がることができなくなってしまったため車を降りて歩いて上を目指さなければならなくなりました。
本来ならばもう少し上まで車で上がれるそうですよ。
この辺りはタイとの紛争で軍の兵士がたくさんいて、中には銃をもった兵士もいたりするのでちょっと緊張感が漂います。
でも、こっちが話しかけると気さくに答えてくれたのでひと安心。
寺院の少し手前ではちょっとした食事ができる店などがあります。
ここで食事してもいいし、テイクアウトして別の場所で食べてもOK。
寺院の中で食べると良いよって話を聞いていたので今回はテイクアウトしました。
値段は焼きそば2ドル、焼き豚ご飯3ドルと少し高めです。
ここからプレアヴィヒア寺院になります。
滑りやすい岩場を過ぎると崩壊寸前の遺跡が見えてきます。
プレアヴィヒア寺院
これが2,000リエル札に描かれているプレアヴィヒア寺院です。
この寺院は細長く、ずっと奥まで歩いて行きます。
途中に警官らしき人もいて、その一人が双眼鏡を貸してくれました。
中を除くと何かの建物が見えます。
そこにはためいているのはタイの国旗。
彼が言うには、この先すぐのところが国境だと。
プノンペンからはるばるタイの目の前までやって来たんですねぇ。

レイ
なんだか感慨深い!
寺院は奥に長く、奥に進むにつれどんどん手つかずな感じになってきます。
途中には前年に亡くなったシハヌーク前国王の写真が飾ってありました。
そして最後、一番奥まで進みます。
こんな薄暗い回廊もありました。
そして寺院の奥には断崖絶壁が。
岩の上に登って下を見下ろすと目もくらむような高さです。
前を見ると眼下に広がる一面の緑。
ここでテイクアウトした食事を食べたんですが最高でした!
大きな岩の隙間を見ると子どもの姿が。
降りてみるとこんな空間がありました。
崖のまわりはこんな感じで解放的な空間が広がってます。
とても開放的で気持ちいい!
まとめ
プレアヴィヒア寺院は控えめに言っても最高でした。
アンコールワットなどの遺跡もとっても良いんですが、プレアヴィヒア寺院には寂れたさみしさのようなものが感じられて世良かったんですよ。
カンボジアには少ない、山道を上る経験。
軍隊が常住している緊張感もなかなか味わえないもの。
寺院の奥の絶景は最高でした!
シェムリアップから丸一日かけて行って良かったです。
車の手配なんかが面倒ならツアーで行くとストレスなく観光できますよ。