タダでもらえるからもらうという貧乏根性
毎年春になると猛烈にひっかかることがあります。それはヤマザキ春のパンまつり。シールを集めたらタダで全員皿がもらえるっていう企画。なんと今年で36回目なんですって!
ぼくは小さな頃からシールを集めては皿をもらっていました。それも毎年毎年。国民的イベントなんじゃないですか?
今回ぼくが言いたいことは春のパンまつりをはじめ、タダで物がもらえる企画に対して無意識に参加しようとする人たちについてです。
最初に言っておきますけど、ぼくは春のパンまつりが悪いとも、応募して皿をもらうことが悪いとも言うつもりはないです。ぼくが言いたいことはただ一つ。
無意識にタダだからという理由で皿をもらおうとすることは卑しい
このタダだからもらっておかないと損だという考え方がまったくもって卑しいんですよ。貧乏根性丸出し。
物を欲するという欲求は、所有することによって自分自身が豊かになるため。そういう確固たる理由がなければいけないんです。所有にはしっかりとした責任が伴うべきっていうのがぼくの考え方。無責任に所有してそれを有効に使わないというのは怠慢です。
とりあえずもらっておこう
こういう考え方っていうのは遺伝子レベルでこうなっているんじゃないかって思うわけですよ。たしか倹約遺伝子って言ったかな?
日本人っていうのは昔からずっと飢えてきた民族。だから蓄えられる時にエネルギーを体に蓄積しようとするんだそうです。昔は食料も少なかったのでそれで良かったんですけど、食料が豊富な現代においては過剰なエネルギーの蓄積で肥満などの病気が発生しています。
これと同じようなことが行動にも出ているのかもしれません。もし皿が割れてなくなってしまうかもしれない。だからもらえる時にもらっておこうってね。
そうは思っているものの皿が割れるなんてことはそうそうないわけです。毎年毎年皿は増え続ける一方。肥満と同じですよ。
皿をあなたは大事に扱えるのか?
タダでもらったものって大事に扱いませんよね。タダだから割れてもいいやとか思っちゃいますよね。もしこれが自分で買ったロイヤルコペンハーゲンの皿だったらどうですか?
ずっと丁寧に、大切に使いますよね。
ぼくはこういう物をもっと大事に使うってことが大事だと思うんですよ。
もちろんタダでもらった皿を大事に使うっていう人もいると思います。そういう人に対してはぼくは何も言いません。素晴らしいことです。
高級なものにしろタダのものにしろ、物に対してもっと責任を持って愛情を込めて使い続ける。この精神がないと人間は堕落します。
物に溢れて心が荒む
物が増え続けるっていうのは本当に良くないんです。所有物に対してしっかりと愛情を持って使う。
これを実践しようとすると多くのものは所有できないはず。物は使ってこそ生きてくるんです。ずっと食器棚の奥に埃をかぶって何年も放置されている皿なんて、あなたにとってはもう意識の外のもの。所有していないも同然。
そんな所有していないようなものを持ち続けるなんて愚の骨頂です。保管するにもコストがかかります。一体これにどんなメリットがあるんでしょう?
圧迫された空間は心も蝕みます。重苦しい空気が漂い精神が病むのです。
物に溢れるっていうことがどんなに心の健康に悪影響を及ぼすか一度考えてみてください。
まとめ
物がタダで手に入る。このことについては否定をするつもりはありません。ただそこに確固たる自分の意思がかければなりません。
所有に対する決意が必要。