人生は宇宙だ!

カンボジアと食べることが大好きなmoriの生き様を見せます。宇宙のような無限の人生を泥臭く生きろ!

*

【前編】家さえも捨てて単身カンボジアへ!香川の元看護師・楠川富子さんの活動を見てきたよ

      2016/12/05

  • カンボジアを愛する楠川富子さんとはこんな方

    こんにちは、カンボジアが大好きなmoriです。

    2016年10月の末から1週間ではありますがカンボジアに行ってきました。

    その目的の1つが、うどんハウスプロジェクトをカンボジアでされている楠川富子さんにお会いすることです。

    楠川さん

    まず最初に楠川さんと、うどんハウスプロジェクトについて簡単に紹介したいと思います。

    すごい行動力に脱帽!楠川さんとはこんな方

    ぼくと楠川さんが最初に出会ったのはちょうど2012年のことです。ぼくはJICAの行っている海外ボランティア事業である「青年海外協力隊」としてカンボジアで活動をしていました。そして楠川さんも同じくJICAの「シニアボランティア」としてカンボジアの首都・プノンペンにある国立小児病院で医療支援活動をされていたんです。

    その時のご縁で、4年経った今もずっと親しくさせていただいています。

    突然ですが、ぼくは楠川さんを本当に尊敬しています。なにがすごいかって?

    楠川さんの魅力というかすごいところは並外れた行動力

    そして素晴らしい笑顔!ぼくは楠川さんのように行動力があって明るく生きて行ける人間になりたい。そんな風に思ってます。ぼくの尊敬できる方の1人です。

    行動力の素晴らしさはこんなところにも現れています。シニアボランティア時代の功績が認められて数々の賞を受賞されているんです。

    カンボジアのフンセン首相から表彰

    カンボジアのシハモニ国王からゴールドメダルを授与される

    JICA理事長賞受賞

    楠川富子SV(香川県出身)がJICA理事長賞を受賞! | トピックス(2011年度) | JICA四国 – JICA

    mori
    首相や国王から表彰されるってすごい!

    こんなにも行動的に色んなことを成し遂げられたのは、すべてはカンボジアを愛してるから。シニアボランティアの任期が終了した後は、カンボジアにすべてを捧げるという思いで着々と準備を進められてきました。

    香川に行った時には楠川さんにお会いしたんですが、とても印象に残る言葉を口にされてました。

    • カンボジアで保健室を立ち上げたい
    • カンボジアに骨を埋める
    • 日本の家も売ってしまおうと思う
    • カンボジアが好きでたまらない

    そして実際にカンボジアに保健室を立ち上げてしまったのです!本当にすごいとしか言いようがありません。

    香川でお会いした時の楠川さん。髙松駅で偶然にもカンボジアのイベントが行われていました。

    髙松駅でのカンボジアイベント

    そしてカンボジアに戻って来られた楠川さんは、シニアボランティア時代を振り返ってこのように仰いました。

    楠川さん
    シニアボランティア時代、自分は現地の人に寄り添っているって思っていた。でも実際にはそうではなかった。
    mori
    どういうことですか?
    楠川さん
    あの時の自分は「いずれかは帰ってしまう人」だった。

    こういうことはボランティアにはつきものの問題です。ずっとその場所にいることはできない。いずれ帰ってしまう人だと相手は思ってしまう。仕方ないって言えば仕方ないんですよね。

    でも楠川さんは実際にカンボジアに戻ってきて、この国に骨を埋めるつもりだと言います。だからこそ、以前の自分と今の自分の違いを痛いほど分かるのでしょう。

    これは覚悟を決めた人間にしか分からないこと。まだまだぼくには分からないことなんだろうなぁ。

    日本の生活を捨てて単身カンボジアへ渡ってこられた楠川さん。そのことだけを聞くとすごくネガティブなイメージを持つかも知れません。でも楠川さんはめちゃくちゃポジティブなんです。

    ご本人もこんな風におっしゃってるんですよ。

    楠川さん
    カンボジアに来てからめちゃくちゃポジティブになれた。わたしはこの国が合ってるんや〜

    満面の笑みでそう話す楠川さんはめちゃくちゃ幸せそう。

    この笑顔からは想像もできないんですが、日本で看護師をされていた時にはネガティブ思考の持ち主だったんだそう。それが環境が変わるだけでこんなに自分が変わるなんてとご本人もビックリされてました。

    環境って性格まで変えてしまうんですね。それにしても楠川さんの笑顔が眩しすぎる!!

    カンボジアの子ども達のいのちと健康を守る。うどんハウスプロジェクト

    そしてうどんハウスプロジェクトについても紹介していきましょう。

    うどんハウスプロジェクトを紹介するパンフレットをいただきましたので、この中からいくつか抜粋してみます。

    こちらがパンフレットです。

    うどんハウスプロジェクトのパンフレット

    この中に書かれている「団体概要」から

    世界の未来をつくるのは、子供たちである。生存権、教育権が保護されていない環境にある子供たちが少なくない。カンボジアの子供たちの健康と教育を支援しています。

    ・学校保健教育として、学校保健指導者が育成され、衛生活動の啓発や衛生改善教育を実施し、子供たちの健康を支援しています。

    ・草の根で地域の人々に、寄り添い子供たちのいのちと健康を守るため子供達には衛生教育・母親に栄養指導をする保健医療活動に取り組んでいます。

    活動内容はここに書かれている7つです。

    1. カンダール州の小学校にモデル校として学校の保健室
    2. 衛生教育・体育
    3. 健康保持のためのインフラ整備
    4. 教師研修
    5. 安全についてのサポート
    6. 全校生の健康診断実施
    7. 環境整備

    うどんハウスプロジェクトの活動内容

    楠川さんとお話ししていた時によく出てきた言葉があります。それが「現場」「臨床」「寄り添う」という言葉。楠川さんが現地の人に寄り添って、一緒に保健教育をやっていきたいという強い思いがすごく伝わってきました。

    その思いがかたちになったのが「うどんハウスプロジェクト」なんですね。

    ちなみに楠川さんは香川のご出身なので「うどん」ハウスなのですが、実はもう一つカンボジアには「うどん」繋がりがあるんです。しっかりとパンフレットにも書かれてました。

    カンボジアには「ウドン(Oudong)」と言う地名があるんです!

    うどんハウスの名前の由来

    プノンペンから北の方へ車で1時間ほど行ったところにある古都です。

    カンボジアの古都・ウドン

    小高い丘に寺院があります。

    カンボジアの医療現場で見た悲惨な現状

    楠川さんはシニアボランティア時代にはプノンペンにある国立小児病院で活動されてきました。

    ここでの経験を聞いてぼくは鳥肌が立ちました。本当にこんなことが実際に起きているのか信じられなかったからです。

    麻薬を口に詰めて病院にやってくる人たち

    最初に話していただいたのが病院にやってきたお母さんの話です。

    そのお母さんが病院で口からベッと吐き出したもの。初めに見た時には血痰だと思ったのだそう。

    色が赤くて口から出てくるものって言ったら血痰を疑うのも無理はありません。

    でもよく見てみると血痰ではなかったのです。この赤いものの正体は麻薬!

    カンボジアのローカルな市場では比較的容易く麻薬のような薬物を手に入れることができるんだそう。

    きっとこのお母さんは痛みを抑えるために、口の中に麻薬を詰めてきたのではないかということでした。

    健康に対する低すぎる意識。病院にやってくるのは手遅れになってから

    カンボジアではまだまだ健康に対する意識は低く、多くの人が自己判断をして薬を服用するケースが非常に多いそうです。

    頭が痛いから鎮痛剤。咳がでるから風邪薬といった具合にです。

    でもそういうことをするのは非常に危険と楠川さんは言います。

    実際に、こういう自己判断で命を落としたケースを見てこられたそうです。

    体の調子がずっと悪かった人がいたんですが、その人はずっと自己判断で薬を飲んできたらしいんです。でもどうしても耐えられなくなって病院に来たときにはすでに手遅れの状態になっていた。もう言葉がでません。

    もちろん経済的な問題も大きいんです。医者に行きたいけどお金がないので行けない。薬を買いたいけど買えない。そんな人が大勢います。

    これはぼくのカンボジア人の友人の話ですが、薬を買うお金を捻出するために家や土地を売ったという人もいるんだそう。

    カンボジアでは質の良い医療は富裕層のためのもの。まだまだ一般の人たちが良質の医療が受けられる状況にはほど遠い状況なんです。

    2016年10月に開院した日本の病院・サンライズジャパン病院は、カンボジアに平等な医療を普及させるということをミッションに掲げられています。早く多くの人が最低限の医療が受けられるようになることを願うばかりです。

    子どもの朝食はスナック菓子と炭酸飲料という衝撃

    カンボジアの小学校に早朝にいくとよく見られる光景に、生徒達の朝食があります。

    多くの小学校には敷地の中やすぐ側に屋台が出ていて、スナック菓子やジュースなどが販売されています。そして子ども達はここで販売されているスナック菓子や炭酸飲料を朝食として食べているんです。

    ぼくも協力隊時代には学校で活動していたので、こういう光景は日常的でした。

    お店にはコーラなどの甘い炭酸飲料が大量に置かれています。もちろん水もありますが飲んでる子どもはあまりみかけませんでしたね。

    店には大量の炭酸飲料が並ぶ

    楠川さんは続けます。

    なぜこんな食事を子どもにさせるのか?

    その理由はやはりお金の問題もあるようです。学校の店で買うことのできるスナック菓子や炭酸飲料はとても安いんです。だからこういうもので済ませようとするのかも知れません。

    そして、このツケは大人になったときに払わないといけなくなるようです。

    こういう食事を子どもの頃からずっと続けた結果、カンボジア人には糖尿病や高血圧の人が多いんだそう。

    食事の大切さに対する教育の不足、金銭的な問題が重なってこのような状況になってしまっているのかも知れませんね。日本じゃ考えられないけど、これがカンボジアの現状なんです。

    学校で倒れて死亡した教師。原因は高血圧だった

    食事をないがしろにした生活は、年齢を重ねる毎に体に不具合をもたらしていきます。

    日本だったら会社の健康診断、テレビやネットなどでも健康に対する情報が溢れかえっています。そういう状況なので自分の健康について少しでも考えようとするものですが、カンボジアでは状況が全く違います。

    食に対する教育もなければ、健康についての意識も低い。そして体の調子が悪くなっても病院に行かない(行けない)。自己判断での治療。

    これらが積み重なって悲劇がおこるのです。

    ある学校の先生は、学校で倒れて病院に運ばれました。でもそのまま亡くなられたそうです。高血圧が原因だったそうです。

    学校を作っても使われない?放置された学校がカンボジアには山ほどある

    カンボジアって言うと何をイメージしますか?

    アンコールワット

    地雷

    こんな感じですかね。でももう一つこんなものをイメージしませんか?

    学校を建てる

    よくテレビなんかでカンボジアに学校を建てよう!ってやってますよね。

    ぼくも学校を建てることには反対じゃないんですよ。でも「ただ建てるだけ」の学校建設には反対です。ぼくがただの学校建設に反対する理由はこちらをどうぞ。

    楠川さんも寄付で建てられた“だけ”の学校についてこのようにおっしゃられてました。

    楠川さん
    学校にトイレを作ってもたった2ヶ月で使われなくなった

    え!?どういうこと?

    ですよね。

    ある学校には生徒の数に対してトイレの数が全然足りなかったそう。だから生徒は校庭で用を足していました。これでは全然衛生的ではありません。ということである団体がトイレを建てたらしいんです。

    でもそのトイレは先生が使うと言うことで、なんと施錠されてしまったんだそう。これじゃあまったくトイレを建てた意味ないです。

    楠川さん
    学校を新しく建てたけど、水がないのでそのまま使われなくなってしまった

    学校というハードは建てたけど、水がないというパターン。水がなかったらそりゃあ学校は使われなくなりますよね。

    学校という”物”を建てることに一生懸命になるけど、その後に関しては知らんぷり。無責任ですね。

    ちなみにこんな感じで学校を建てるだけというのは日本だけじゃなくて、色んな国も同じようなことをしているそうです。

    ある時、日本のテレビ局がやってきたそうです。でもこうした使われなくなってしまった学校の現状については一切撮さなかったそうですよ。

    まあそりゃそうでしょうけどね。なんだかなぁ。

    後編はカンダール州を実際に回るよ!

    前編はここでおしまい。後編は実際に楠川さんとカンダール州を回ります。うどんハウスプロジェクトで支援を行っている学校などをたくさん紹介していただきました!

    後編はこちら!

    • 0
    • 0
    • 0

     - これまで出会った素敵な人たち, カンボジア, カンボジアの国際協力(ボランティア) , , , , , , ,

  •   関連記事

    カンボジアの店頭に飾られた2ドル札の意味

    店頭に飾られてる落書きされたような2ドル札 カンボジアの個人商店で買い物をすると …

    no image
    強く前進し続ける姿勢に感動。ポジティブ思考に満ちあふれるMiwaさんから学んだ4つのこと

    ぼくの人生を変えた人 人生では色んな人たちとの出会いがあります。親しくなって今で …

    スコール後の道は危険がいっぱい!カンボジアの悪路を行く

    危険1.見えない穴に落ちないように。恐怖の帰宅 カンボジアの9月は雨期真っ只中。 …

    荷物
    【海外旅行】カンボジア旅行の荷物まとめ

    カンボジアへ旅行する時のぼくの荷物を全部見せます ぼくは以前カンボジアに住んでい …

    蒸しピーナッツ。柔らかい触感と軽い塩味がクセになります。
    クセになる味!蒸しピーナッツが止まらない

    カンボジアの定番おつまみ 日本ではビールのおつまみっていったらピーナッツですよね …

    クメール語も表示できるNokiaの電話
    Nokiaの格安携帯電話はなんとクメール語が表示できた

    Nokiaの携帯電話は意外にすごい カンボジアではどんな電話を使っていますか?最 …

    日本大使館
    カンボジアの日本大使館にバイクで行っても大丈夫だった

    バイクで大使館に行ってもOK ずっと前から気になっていたことがあるんです。それは …

    トゥクトゥクに掲示されていたライセンス。
    カンボジアに住んで3年。ライセンスを掲示しているトゥクトゥクを初めて見た

    初めて見ましたよ。こんなトゥクトゥク ぼくはカンボジアにだいたい3年くらい住んで …

    高級車
    カンボジア人はLexusが大好き。なんでカンボジア人は高級車に乗りたがるのか?

    権力の誇示 カンボジアっていう国は結構分かりやすい国で、お金持ちは自分の力を思い …

    カンボジア人に愛されているシンプルな電話。
    意外と知らない?シンプル携帯で画面ロックをする方法

    カンボジアで多くの人々に愛されているシンプル携帯ですが、この電話ポケットに入れて …