こんにちは、カンボジアに毎年行くレイです。
自炊をするぼくにとって、カンボジアから是非とも持ち帰りたいものがあります。
それはグリーンペッパーです。
グリーンペッパー?
初めてその名前を聞くかも知れませんね。
グリーンペッパーは生胡椒のこと。
とにかくカンボジアのお土産にはグリーンペッパーがおすすめなんです。
今回はカンボジアのグリーンペッパーについて紹介しますね。
グリーンペッパーとはフレッシュな生胡椒
ブラックペッパーやホワイトペッパーは日本でも普通に売っているので知ってると思いますが、グリーンペッパーって聞き慣れないかも知れませんね。
それもそのはず、日本では普通のスーパーなんかには置いていないからです。
さっきもちょっと言いましたが、グリーンペッパーは生の胡椒のこと。
カンボジアは胡椒の産地。こんな感じで胡椒は栽培されています。
ブラックペッパーやホワイトペッパーは胡椒の実を乾燥させたものですが、グリーンペッパーは乾燥させる前のものなんですよ。
胡椒としては全く同じもの。
グリーンペッパー(熟す前のもの)を乾燥させたものがブラックペッパー。
グリーンペッパーを完熟させてから水に浸けて皮を取り除き、乾燥させたものがホワイトペッパーです。
カンボジアの胡椒農園ではこのように天日干ししていますね。
右側に見えてる緑のやつがまだ乾燥を始めたばかりのグリーンペッパー。
はじめは緑色をしています。
時間が経って乾燥が進むと、お馴染みのブラックペッパーになります。
カンボジアには、ブラックペッパー、ホワイトペッパー以外にもレッドペッパーというものもあるのですが、それはまたの機会に。
レッドペッパーというのは、完熟した胡椒を皮のまま乾燥させたもの。
ちょっと値段も張る高級品なんですよ。
カンボジアで買ったレッドペッパー(完熟胡椒)
カンボジアで日本人が経営しているクラタペッパーの完熟胡椒は日本でも買えます。
なぜカンボジア土産がグリーンペッパーなのか?
なぜ、ぼくがカンボジアのお土産にグリーンペッパーをオススメするのか?
その理由は日本で手に入りにくい。そして美味しいからです。
ぼくはカンボジアに来て初めてグリーンペッパーに出会いました。
グリーンペッパーとイカやエビを炒めた料理だったと思うんですが、めちゃくちゃ美味しくてビックリしたんですよ。
ピリッとした辛みと香りは胡椒そのもの。ものすごくフレッシュな香りにしびれました。
それからというもの、カンボジア料理を食べに行くと絶対に注文するほどのお気に入り料理となったんです。
エビとグリーンペッパーの炒め物
カンボジアではごくごく普通に手に入るけど、日本ではなかなか手に入りません。
料理好きな人間としては、あの素晴らしいグリーンペッパーを日本でも使いたいって思っちゃうんですよね。
だからカンボジアから帰国する時には必ず持ち帰ります。
グリーンペッパーを買える場所
カンボジアでグリーンペッパーを手に入れるのはとても簡単。
ちょっと大きめのスーパーに行けばすぐに手に入りますよ。
カンボジアの大手スーパーを3つ紹介します。
- イオン
- ラッキースーパーマーケット
- バイヨンマーケット
イオンモール
カンボジアのプノンペンにはイオンモールがあって、その中のスーパーマーケットにグリーンペッパーは売ってます。
これはイオンで買ったグリーンペッパー。これだけ入って1.38ドルとお買い得!
イオンモール プノンペンはプノンペンの南東・サンカット地区にあります。
プノンペンにできたイオンモール2号店「イオンモール センソックシティ」でも手に入りますよ。
ラッキースーパーマーケット
ラッキースーパーマーケットはカンボジアのプノンペンやシェムリアップにあるスーパーマーケットです。
いろんな場所にあるので便利!
プノンペンでは独立記念塔の近くが便利です。観光客が滞在するエリアにありますよ。
セントラルマーケットの近くのSORYA(ソリヤ)ショッピングセンターの中にもあります。
少し郊外ならTK Avenueの中にも。
シェムリアップならシヴァタ通りにあります。
バイヨンマーケット
最後はバイヨンマーケット。
プノンペンのセントラルマーケットの近くにあるスーパーで、豊富な品揃えが素敵なスーパーです。
生鮮食品は少し弱いですが、グリーンペッパーは購入可能。
ちょっと観光では行かないような場所にあります。
ここで紹介した3つ以外にもグリーンペッパーが買える場所はあると思いますので、スーパーに入って探してみてくださいね。
その国独特の文化を感じるにはスーパーが一番!
グリーンペッパーが見つからなくてもきっと楽しいはず。
グリーンペッパーを日本に持ち込む方法
ここからはグリーンペッパーを日本に持ちこむ方法について紹介します。
胡椒を日本へ持ち込めるのか調べる方法
外国から動植物を日本に持ち込む時には検疫を受けないといけません。
ものによっては一切持ち込みができないものもあるので、事前に調べておくべきです。
カンボジアをはじめ熱帯では簡単に手に入るフルーツなどは持ち込み禁止のものが多いです。
日本への持ち込みが禁止されているものをいくつか紹介します。
- マンゴー
- ランブータン
- ライチ
- ドラゴンフルーツ
おいしそうなフルーツはほぼ日本へ持ち込むことができませんね。
詳しくは植物検疫所のウェブサイトを確認してください。
植物防疫所のウェブサイトで胡椒の持ち込みについて調べました。
その結果がこちら。
グリーンペッパーは通常検査で持ち込み可能とあります。
でも、ここでとても大事な問題があるのでよく確認ないといけません!
このページの「通常の検査で持ち込みできるもの」にはこのような記載があります。
該当する植物は、一定の条件を満たせば輸入できます。この一定の条件とは、輸出国政府機関が発行した検査証明書(Phytosanitary certificate)を添付すること、輸入できる場所が限られていること、植物防疫所の検査を受けて合格すること、等です。 詳しくは最寄りの植物防疫所にお問い合わせください。
どういうことかと言いますね。
グリーンペッパーを持ち込む場合には、カンボジアの政府が発行した検査証明書(Phytosanitary certificate)がないと持ち込めないんです。
検査証明書がなければどうなるのか?
その場で廃棄処分になります。
グリーンペッパーを日本に持って帰る時には絶対に検査証明書(Phytosanitary certificate)をカンボジアで取得してきてください。
検査証明書について
カンボジアで検査証明書を発行してくれる機関はこちらです。
国際植物防疫条約のWEBサイトに掲載されていました。
名称 | IPPC Official Contact Point |
住所 | #54B, St. 271 Sangkat Tuek Laak3, KhanToulkok, Phnom Penh, Kingdom of Cambodia |
書かれていた住所をGooglemマップで見てみるとここにあるようです(不確かですが…)
以前は検査証明書がなくても、日本の検疫所でチャックを受ければ持ち込めたんですが2018年10月からこの規則が適用されるようになったみたいですね。
詳しくは植物検疫のこちらのページを確認してみてください。
空港でグリーンペッパーを持ち込む手順
持ち込み手順についてのおことわり
ここで紹介している手続きは検査証明書が必要なかった時の手順です。
新しい規則が適用されてからはまだ手続きを行っていない(検査証明書がなかったので廃棄になった)ので参考程度に見てください。
胡椒を持ち込む場合には、カンボジアで発行された検査証明書と一緒に現物を植物カウンターへ持っていきます。
関西空港を例に説明しますね。
1. まず機内で配られる税関申告書のこの項目の「はい」にチェックを入れます。
この項目ですよ。
麻薬とか鉄砲とか恐ろしい文字が並びますが、ここには植物などの持ち込みが制限されているも含まれています。
裏面にはしっかりとそのことが書かれているのでご安心を。
2. 空港に到着して入国審査を受けた後、預け荷物を受け取ります。
3. 植物検疫で検査
荷物を受け取ったのと同じフロアに「植物検疫」と書かれたカウンターがあるので、ここにグリーンペッパーを持っていってください。
そして、係の人に国名と申告するもの(この場所はグリーンペッパー)を伝えます。
そうすると係の人が日本国内に持ち込んでも大丈夫かどうかをチェックしてくれます。
時間にして5分以内と、とてもスピーディーに対応してくれました。
最後に植物検疫のラベルを貼ってもらい完了。
これで堂々とグリーンペッパーを日本に持ち込むことができました。
次からも検査が必要なの?係の人に聞いてみた
一応係の人に聞きました。
レイ
これって毎回検疫カウンターに持ってこないといけないんですか?
はい、毎回お願いします。
検査の時には「問題ないでしょ」みたいなノリだったので、もしかして検査しなくても良いの?なんて思ったんですよね。
でも、ノーチェックはまずいみたいですね。
一度大丈夫だったからと言って、次回かはノーチェックという訳にはいきません。
まとめ
新鮮な生胡椒「グリーンペッパー」は爽やかな辛みと香りがとにかくすばらしいです。
日本ではなかなか手に入らないので、カンボジアに行った時にはぜひ買って帰りたいお土産。
以前は簡単に日本に持ち帰れたんですが、今はカンボジアの検査証明書がなければ日本には持ち込めないのがネックです。
カンボジアで面倒な手続きをするのもなんだかなぁ。
そんな時には日本でもグリーンペッパー(カンボジア産じゃないですが)が通販で売られています。
値段は現地と比べると割高になりますが、日本でもおいしいグリーンペッパーを楽しめるなら少しくらいは仕方ないかなと。
枝つきのグリーンペッパー
グリーンペッパーの水煮