好きな人が自殺した。もっと寄り添っていたら……

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コラム
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おことわりと訂正

以下の内容は記事を公開した2017年12月5日時点の内容をそのままにしています。

翌日12月6日に奇跡的に息を吹き返しました。本当に嬉しいですが、死亡の知らせを聞いた時のショックと後悔についてはそのまま残しておいた方がいいと考えこのまま掲載することにしました。

さっき、つきあっている人が自殺しました。

こんなにも大切な人を失うことが辛いとは。

人間ってこんなにもあっけなく死んでしまうんだ。
今まで生きてきた20数年。

長い年月をかけて築き上げてきた一人の人間が、これほどまでに一瞬で消えてしまうなんて。
まだ実感が持てません。

悲しさもあるけど、心にぽっかりと穴が空いたよう。
あと数日すればもっと実感が湧いてきて違った感情が現れてくるかもしれません。
でも、今はまだわかりません。

今、こうやって文章を書いている理由のはたった一つ。

とにかくぼくが一番感じていること、というか後悔していることを一つだけお話ししたいのです。
特に遠いところに大切な人がいる人にむけて。

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とにかく寄り添うこと

あの人は精神に病気を持っている人でした。
躁鬱病。

ある時にはハイになって、またある時には鬱になる。

鬱になると自暴自棄気味になって、目に見えるものすべてをネガティブに感じてしまうそうです。
実際にそうでした。

ぼくもかつては精神の病気を患って通院していた経験があるので、少しくらいは置かれた状況については理解していたつもり。

自暴自棄になって、一歩間違えたら大事故になってしまうような状況になったこともあります。
そしてすべてが嫌になって、自分なんて価値のない人間なんだ。消えてしまいたい。

ずっとこんなことばかりを考えていた時期がありました。

こんな状況から少しだけ回復して、過去の自分の振り返ることができた時に思ったんです。

「人生に絶望している人に言葉で語ることはしない。自分が生きている様を見せることが一番だ」

と。
自分の態度で、「人生ってそんなに悪いもんじゃないんだよ」と示そう。

でも、今に思うとそれも間違っていたんだなと感じています。

一番大切なことはそばにいることだった。

別に言葉をかけなくても、自分の姿勢を見せなくてもいい。
そばにいることが一番だったんだ。

自暴自棄になっている時には言葉はもちろん、相手の態度なんてものも何も見えはしないんです。

ただそばにいて、体に触れてあげることが唯一あの人を救う方法だった。

でも、ぼくはすぐにそばに行くことができなかった。
日本とカンボジア。
すぐに駆けつけるには遠すぎる。

もっとそばにいてあげられたら。
今はただそう思うばかりなのです。

もし、あなたの大切な人が遠くにいるのなら今よりも頻繁に会いに行ってあげてほしい。
もっと相手に接してやさしくしてあげてほしい。

ただそれだけ……

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