料理は未知への扉を開く
みなさん料理をしてますか?
食べるっていうことは人間にとっては絶対に必要なこと。
食事なんてただ食べるだけだから別に料理を一生懸命しなくてもいいやんか。
こういう考え方もありますよね。
でも、ぼくは食事や料理ということをしっかりと丁寧にすることは、人生を豊かに生きるためにとっても大事なことだって考えてます。
しっかりと自分の食べる物をきっちりと作って食べる。丁寧に料理を作るという行為からきちんと残さずに食べるという一連の流れが心に安らぎをもたらしてくれるんですよね。これはねぇ、ほんとうにそうなるんで騙されたと思ってやってみてほしいです。
でも料理をやったことのない人だったらなにから手をつけていいか分からない。
料理を長年やっている人だったらレシピを見ないで、これまでに培ってきた勘で作るっていう人も多いですが素人にはさすがに難しいですね。
そんな時に役に立つのがレシピ。レシピには試行錯誤を重ねた美味しい料理の作り方が載っています。
だから素人が料理を初めてつくる時にはレシピを見て作るっていう人が一般的なんです。失敗も少ないですしね。
さっきも書きましたが、レシピには美味しく作れるように、材料や料理の手順がきっちりと決められています。だからレシピ通りに作るっていうのは美味しく料理を作るっていう意味ではとても大事なことです。
レシピ通りに作るっていうのはまったく正しいことなんで否定するつもりはありません。でもあえてぼくは言いたい。
料理っていうのは大いに想像力を働かせる実験っていうのがぼくの考え方。レシピ通りに作るのは与えられたレールの上を歩くようなもの。たまにはレシピに従わずに自由に作ってみるのも楽しいんですよ。自由に道を切り開いていくっていう感じ。
そのためにはまず、今ある材料だけを使って作ってみるってことをおすすめしたいですね。
たとえばカレーを作ろうと思った時にジャガイモがないとします。その時にジャガイモを買いに行くんじゃなくて他の材料を入れてみるんです。たとえば大根があったら大根を入れてみるとか、これを使ったらどうなるんだろうっていう想像力を働かして面白そうなことをやってみる。
料理をただの食欲を満たすためのもの、栄養摂取の手段だけと考えないで、可能性を広める手段としてやってみると楽しい。
今ある材料で料理を作ることの3つの効果を紹介します。
【1】料理をすると想像力が鍛えられる
料理は創造です。野菜、肉、魚、醤油、塩など無数の素材を無限の配合で調合して一つの料理に仕上げていく。これを創造と言わずしてなんと呼ぶのでしょう。
料理を作る時には自分の食べたい料理を頭の中に描き出すことから始まります。たとえばこんな感じ。
“中華風のサラダが食べたいなぁ。でもレタスがない。あるのはタマネギ、もやし、ほうれん草、ネギ。じゃあこれを使ってサラダを作ってみよう。”
“タマネギはスライスしてシャキシャキ感があった方が美味しいし、もやしは軽くごま油で炒めてみよう。ちょっとだけ中華ダシでも入れようかな。炒めるのは食感が死なないように数秒だけ。ほうれん草は軽くゆがいて食べやすく、ネギは斜めに細く切ってみよう。輪切りにするよりきれいだしね。”
“ドレッシングはないから醤油、塩、胡椒、油で作ってみるか。中華風だから油はごま油使ってみよう。”
“ドレッシングの他にもマヨネーズもちょっとだけかけてみようかな。マヨネーズにもちょっとごま油を入れてのばしてみよう。最後にはいりゴマをかけても美味しいかも。ちょっとゴマ使いすぎ?まあいいか。やってみたらいいや。美味しくなかったら次回からは控えめにしよう。”
こんな感じで色々と考えて自分の中で味を想像していくんです。これが結果的に美味しかったら最高なんですけど、美味しくなくても良いじゃないかっていうのがぼくの考え方。味の組み合わせを想像して理想の味を作れるか。その過程が大事なんです。
【2】料理をすると新しい発見がある
色々と試行錯誤しながら料理をするといろんな発見があります。素晴らしい発見もあれば、これはダメだっていう失敗の発見だってあるんですよ。例を出すと、最近こんなことを発見しました。
海老のチリソース炒めを作っていた時のこと。チリソースを絡める前に、海老や野菜などの材料を前もって揚げるようにしたんです。この時に使った材料は海老、人参、タマネギ、ピーマン。海老は思った通りに仕上がったんですけど、野菜は失敗してしまいました。
野菜の揚げ時間が長かったんです。
実際は思ったより短くてOKだということがわかりました。人参なんて固いじゃないですか?だから結構な時間揚げないといけないのかなって思っていたんですが、長めに揚げていたら柔らかいを通り越してしわくちゃになってしまいました。
タマネギとピーマンもたった30秒くらい揚げただけなのに火が通り過ぎて食感が台無し。たぶん5秒くらいで十分だったのかな。
こんな感じで良い発見も、失敗から得た発見も自分の経験としてどんどんと身についていくんです。そうすると次からはもっと上手にできるようになるんですよね。自分が成長してるっていう感じられるって楽しいじゃないですか。そう思いません?
【3】料理をするとお金の節約になる
そして最後はお金です。手元にある材料で料理を自在に作れるようになれば食材の無駄もなくなります。冷蔵庫の奥底で野菜が朽ち果ててしまうなんてこともなくなります。新たな食材を買わなくても良いので家計に優しいですよね。
- 古くなったりんごがあればジャムにする
- しなびた野菜があったらスープに入れるか、ミキサーにかけてカレーにぶち込んじゃう
こんな感じで腐る前に使い切ります。食材を残さずに使い切れたっていう達成感も感じられて一石二鳥!
これは冷蔵庫にある食材を使って作った野菜スープとグラタン。もっとこうしたら良かったっていう発見もあり、食材も無駄なく使い切れて満足。
新しい食材を買う前に、今ある食材を使って何ができるのか?頭をフルに使って料理を作るって楽しいよ!