こんにちは!先日大腸カメラと胃カメラを同時に受けてきたmoriです。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の体験は「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けたので内容を詳細にレポートするよ 」で詳しく紹介しています。
このページでは胃腸内視鏡検査(胃カメラ)を実際に受けてみた体験について書いていきます。
大腸カメラとかぶる部分もありますが、できるだけ詳しく書いていきますよ。
はじめての胃カメラは普通の方法で受けることにしました
まず胃カメラをすることになった経緯から。
ある時、血液検査でぼくの胃にピロリ菌がいるのではないかという結果がでたんです。
そのことをすっかり忘れていて数年。
先日、ふとそのことを思い出し、軽い気持ちで先生に聞いてみたんですよ。
この話をしたのが年も明けたばかりの1月。
年内に検査した方が良いということはそんなに緊急事態ではないのかとホッとしたんですけど、やっぱり気持ち悪いもんです。
さっさと調べて安心したい。
ということで診察の1ヶ月後に胃カメラと大腸カメラをやることに。
検査の時に先生から提示された検査方法は2つ。鎮静剤を使った方法と通常の方法。違いはこんな感じです。
まずは鎮静剤を使う検査のメリットとデメリットについて。
- メリット:寝ている間に終わるので何も苦痛はない。
- デメリット:検査後は車の運転をしてはいけないので電車・バスで来ないといけない。
次は鎮静剤を使わない検査です。
- メリット:ちょっと苦痛かもしれない。
- デメリット:車に乗って来てもいい。
先生の提案はこうです。
とりあえず最初は鎮静剤を使わない普通の方法でやってみて、ダメだったら次回から鎮静剤を使った検査にする。
初めての胃カメラは鎮静剤なしの方法ですることに。
検査前日の21時以降は絶食
検査前日の21時以降はなにも食べてはいけません。でもお茶、水は飲んでも大丈夫です。
当日はもちろん絶食。水しか飲んだらダメでした。
ぼくは毎日薬を飲んでいるんですが、薬は飲んでもいいと言われました。
ただ、飲む時間は指定されて、朝の7時までに水で飲むようにとのこと。
薬についてはしっかりと注意しておかないといけません。なかには飲んだらダメな薬もあるそうなので、事前にお医者さんにしっかりと飲んでいる薬を伝えて指示をもらうことが大切。
音楽を聴きながら麻酔されます
この日は大腸カメラと胃カメラを同時にやるために病院に行きました。
はじめは胃カメラ→大腸カメラの順番で検査をする予定だったんですが、都合により大腸カメラ→胃カメラの順に。
まあ順番に関しては特に気にしてなかったんで別に良いんですけど。
大腸カメラが終わり少し休憩していると看護師さんがぼくを呼びます。
看護師さんに連れられ休憩室の隣の部屋へ。
まずは簡単に検査の内容を説明してくれます。そして胃の中の泡を消すという薬を飲みます。
う〜ん。ノーコメント。
美味しくもなくまずくもないお味でした。
続いて看護師さんの口から出てきたのが“麻酔”と言う言葉。
麻酔 = 注射
このイメージがあるので身体中に緊張が走ります。
ところが看護師さんが持ってきたのは注射じゃなくて小さな容器。
これが麻酔なんですって。いや〜良かった良かった。
口を開けると棒につけたゼリーのようなものを喉の奥の方にペタペタと塗っていきます。ひんやりとして冷たい。そして苦い。
ラジカセのスイッチを入れて音楽を流してくれました。
病院の検査で音楽を聴くのは初めてなのでなんか新鮮。
ちょっと顔を上に上げた状態で音楽を聴きながらひたすら待ちます。
ピピピピピ!!!
タイマーが鳴ると看護師さんがやってきました。
部屋の中にある洗面台に行き喉の奥にあるゼリーをペッっと吐き出すとなんだか喉に違和感が。
なんとなく痺れて感覚が鈍くなっています。
なんて関心しながら検査室へ。
ドキドキしながら待つ検査室のベッドの上
検査室に入るとベッドの上に横になるように言われます。胃カメラは座ってやるのかなと思っていたので意外。
大腸カメラと違って胃カメラは口からカメラを入れるのでやっぱり不安ですね。経験者はみんないい思い出はないみたいだし。
先生が小さな容器を持ってきました。
口を開けるとスプレーのような容器から液体が喉の奥に噴射。のどぬ~るスプレーみたい。
ごくっ。
めっちゃ苦いんですけど!
さっき喉に麻酔を塗ったんですが更に麻酔をするみたいですね。さっきは喉の入口だけだったけど、今回の麻酔は喉全体を麻酔するような感じ。
これだけ麻酔したら絶対に大丈夫。変な安心感が出てきました。
先生に促されるようにベッドに横になります。ドキドキ。
看護師さんが声をかけてくれます。そりゃあ緊張しますよ。初めての胃カメラなんだし。検査室には興味津々なので周りを見渡してみます。
先生の名札をみると特任助教って書いてます。大学病院だから大学の先生が診察するんですね〜
目を上の方に向けると黒いコードのようなものを発見。どうやらこれを口から入れるみたい。結構太いよ。そして長い。
突然先端が赤と青に光りました。めっちゃ眩しい。普通のライトを想像していたんですがこんな色に光るの?急にドキドキしてきました。
ぼくの頭は吸水性のある紙(紙おむつのような紙)の上にあるので、ここに全部吐き出すんですね。
次に出てきたのが小さなプラスチックの輪っか。ちくわを短く切ったような形です。これを口にくわえます。そしてこの真ん中に開いた穴からカメラを入れていくんです。
さあ検査が始まります。
Mであることを自覚した約5分間の検査
めっちゃどきどきしてきました。麻酔をしてるから苦しくないはずだ。そう思っていたんですがとんでもなく甘い考えでした。
先生が長くて太いカメラをぼくの口に入れていきます。
麻酔をしているのに喉の奥が苦しい。吐きそう。苦しい。
検査開始数秒で半泣き状態です。
胃の中のものを全部吐き出しそうな感覚に襲われます。でも胃には何も入っていないので何も出てくるはずもなく、ただただ吐きそうなだけ。
あまりにも苦しくて涙まで出てくる有様。恥ずかしいやら情けないやら。
その時にぼくの心に浮かんだこと。
でも先生は鬼でした。
容赦なくカメラをどんどん突っ込んでいきます。唯一の救いは背中をずっとさすり続けてくれる看護師さん。この時ほど看護師さんに感謝したことはないですよ。ほんとうにありがとう。
ついにカメラが喉を通過したらしく、あの吐きそうな感覚が急に楽に。
この時に感じたこと。
河原のバーベキューで口から棒を突っ込まれて焼かれている魚のよう
口からカメラを突っ込まれている自分を魚に重ね合わせてしまいました。もう好きにしてください。
息は鼻からするように言われていたんですが、こんな状況なんですっかり忘れて思い切り口呼吸。息をするたびに喉に入っているカメラを感じます。
でもぼくは魚。自由はないんです。やられたい放題。
ここまでくると慣れてくるもんで、周りの状況を把握できるようになってきました。先生が見ているカメラの映像を見る余裕も。
突然先生が看護師の方に何かを言ったかと思うと細いワイヤーのようなものを持ってきて、黒い胃カメラのケーブルに通し始めました。
なるほど、このケーブルの中は空洞になっているんだ。
関心しているんですが、入れるワイヤーが長い!
こんなに長いカメラがぼくの身体に入ってるの?驚きです。
驚いているうちに先生が何か言ってます。どうやら胃の内側をつまんでひきちぎるようです。
看護師さんが入れたワイヤーを思いっきり引っ張り出しました。ぼくに痛みは全然ありません。
でも組織をちぎったのは間違いなくて、カメラには胃の内側から出血しているのが見えます。
ジュルルルル
透明なホースの中を赤いものが通っていくのが見えました。
さっきの血のようです。なんかよく自分でも何が起きているのはよくわかりません。
でも先生と看護師さんは見事な連係プレーでぼくの胃をつまんでは引きちぎっています。
“ピロリ”
この単語が聞こえました。
そうだ、ぼくにはピロリがいるかも知れないから胃カメラをやることになったんだった。
これがこの検査の本当の目的だったんだ。どんどん引きちぎってピロリがいるか調べて!
自分の胃の中が引きちぎられて出血もしているのにまったく痛みを感じないということに関心したり、口からカメラを突っ込まれていることを感じながらぼくは思ったんですよ。
検査は一通り終わり喉の奥からカメラがするっと抜けました。この時の快感っていったら最高ですね。やっと自由になれた。
でもちょっとM気があるぼくは胃カメラを抜いて欲しくないという気持ちもちょびっとあったのも事実。
また胃カメラをやってもいいかなと思ってしまっているのでした。
胃カメラの結果は?いっぱい見つかったよ!!
検査が終了したら先生が胃の中の写真を見せてくれました。
まあ色々と見つかりましたね。
- 慢性胃炎
- 胃にポリープ
- 食道に腫れ物
- 胃の一部が青黒く変色
カメラの画像を見る限りポリープや食道の腫れ物は問題なさそうとのこと。
胃の変色は生検で調べますということでした。まあ歳をとると色々と見つかるもんですね。
【後日の詳細結果】
後日、検査の詳細結果について聞く事ができました。
- 胃のポリープや食道の腫れ物は全く問題なし
- 慢性胃炎
- 胃の変色についても問題は見つからず
- ピロリ菌もいない
とりあえず胃に関しては胃炎以外は大丈夫そうで良かったです。
まとめ
検査でつらい思いをするのが嫌な人は鎮静剤を使った検査がおすすめ。でも検査には車を運転してきてはいけない。
ぼくのようにM気がある人は鎮静剤を使わない検査がおすすめ。検査後にすぐに家に帰れます。
自分では検査をするまで胃炎があるなんて思いもよりませんでした。実際に自覚症状もなかったので。定期的な検査は必要ですね。