リド飲食街の隠れ家
京都駅前に時代に取り残されたかのように存在するリド飲食街。
通路を挟んで小さな飲み屋が軒を連ねる、ディープな飲み屋好きにはたまらない京都の夜の街です。
外観は昭和そのもの。
さぞかしおじさん達が好んで行くような店が多いんだろうと思っていたんですがそうでもないんです。
ちょっとご年配のママが切り盛りしている昔ながらのカラオケ居酒屋なんかもあるんですが、よくよく見てみると若者向けのお店もちらほら。
今回はその中でも以前から気になっていた「じじばば」に行ってきました。
「じじばば」はリド飲食街の通路のちょうど真ん中くらいにあるお店。以前店の前を通った時には満席で入れなかったのできっと人気店だろうと思い、いつか行ってやろうと密かに思っていたんです。
ちなみにリド飲食街の近く七条通りを渡ったところに支店?(じじばば第三酒場)があります。
「じじばば第三酒場」は比較的若い年齢のお客さんが多い印象でした。
料理もおいしく、お店の方も素敵な感じのお店です。
「じじばば」は人気店でいつもお客さんでいっぱい。
ネットを見ても人気ぶりがうかがえます。
京都の名酒場探検!今回は「リド飲食街」へ→ https://t.co/LMX34duuY0 リド飲食街がどういうものかというのが酒場探検の第一歩。名前も気になる良さそうなお店「じじばば」は混んでいて次回に。 pic.twitter.com/i4opegYOIK
— ブログdeバーチャル駅長(阪急電鉄) (@ekiblo) 2015年11月16日
BARあさくら / じじばばにて:
インドからの客人をお見送りした後は京都駅からほど近いリド飲食街のじじばばへ。まずは活性にごりから。つきだしでホタルイカ。そりゃビールってわけにゃいきませんよ!(^O… https://t.co/ZMz4IJADrm #京都— 京都のお店 (@Kyoto_Shop) 2016年4月5日
満席でないことを願いながらお店の前を通ります。
磨りガラスの引き戸から中の様子を伺うと空席がある模様。
よっしゃ、ラッキー!
引き戸を引いて中に入るとすぐ目の前がカウンターになってます。
リド飲食街のお店はどの店も非常に狭くてカウンターだけのようですね。ぼくはカウンター大好きなのでこういうお店はいいですね。
席はカウンターのみで10席くらいに狭いお店。マスター一人で切り盛りされているみたいですね。
カウンターの端にはさりげなくでっかいハムが鎮座しています。
注文するとナイフで切り分けてくれます。
まずはビールを注文。
サッポロビールとお通しが出てきました。
ホタルイカの塩辛のようなものと、ブルーチーズの入ったマッシュポテトにバゲット。なんかお洒落ですね~
最初に注文したのは人気ナンバーワンメニューとカウンター横に掲げられている看板に書かれた、牛すじチリソース。
グツグツ煮えたぎった牛すじチリソースの真ん中にバターが載ってます。グツグツとしたソースが食欲を刺激しますね。そしてつけ合わせはバゲット。
牛すじは噛みごたえのある部分ととろける部分が入っていていい感じ。
同じ食感ばかりだと飽きますからね。
チリソースもほどよく辛くてビールが進みます。辛いのが苦手なぼくでもおいしくいただけました。
そしてバゲットもいい仕事をします。バゲットでチリソースを掬い取って食べるとこれまた旨いんですよ。
しっかりソースも残さず頂きました。おいしかった!
なんとワインセラーがあるではないか!
一人で来たのでそんなに次から次へ注文できません。ビールをチビチビ飲みながら店の中を眺めてみます。
カウンターの向こうにかかっている看板を見るとこんな文字を発見。
神亀酒造は35歳以上限定
35歳以上の年齢制限があるお酒です。
味の解る大人じゃないともったいないという程のお酒なんでしょうか。
かなり興味あったんですけどぼくにはお酒の味は判らないので注文しませんでした。
お酒も味の分からない人に飲んでもらいたくないだろうし。
そんなことを考えていると隣に座っていた2人組がグラスワインを注文。そうするとマスターは店の奥の方に行ってワインを取り出してきました。
その時ぼくは見てしまったのです。
なんとワインはワインセラーに保管されているではありませんか!これはちょっとした衝撃でした。
言葉は悪いですが、リド飲食街というちょっと古めかしい場所にある店にワインセラーがあるなんてまったく予想外。
さらに驚いたことに、ワインをお客さんに出すときに産地と銘柄をおっしゃっていたんです。
ボトルで注文した時に産地、銘柄をお客さんに言うお店は結構ありますが、グラスワインでそこまでしっかりと説明をするっていうのはすごいぞ!
別のお客さんは日本酒を注文したんですが、その時にもお客さんがどんな味のお酒を望んでいるかというのをヒアリングしていたんですよ。
このお店はかなりお酒には力を入れているんだなって感じました。
分厚いゴーヤがうまいのだ
お酒について感心していたら再びお腹が空いてきました。今度は豆腐とゴーヤのチャンプルーを注文。
ちょうどぼくの座っている場所の正面にコンロがあるみたいで目の前で調理の様子を見ることができました。どうやって作っているのか見るのって楽しいんですよ!
手際よく野菜、調味料を入れて炒めています。そして出てきたのがこれ。
とっても香りの良いゴーヤチャンプルーです。ナンプラーやごま油も入っているのでおいしいですね。
なにより嬉しいのがゴーヤが分厚いこと。
よく食べるゴーヤチャンプルーはゴーヤがすごく薄いことが多いんですが、ここのゴーヤチャンプルーは分厚いゴーヤが入ってます。
ボリボリとゴーヤを食べる幸せを感じられますね。
味付けは結構濃いのでお酒に合うように作られてるんだなって感じました。
舌が麻痺しても食べたい麻婆豆腐
ぼくの好物、麻婆豆腐です。
ちょっと写真じゃ判りづらいかも知れませんが、鍋の縁がグツグツと煮立った状態で出てきました。
このグツグツしてるのを見るだけでも美味しそうでお腹がグーグーなりそう。
よく家庭で作るインスタントの麻婆豆腐とは全く違いますね。
ソースの色は深い赤。そこには肉の塊と豆腐が浮かんでいます。風格が漂う麻婆豆腐です。
お匙で小皿に移します。ゴロゴロした具をすくうのが楽しい!美味しそう。
豆腐と肉を箸でつまんで口に放り込みます。
口の中に良い香りが広がります。麻婆豆腐はこれじゃないとね。そして程よい辛さが気持ちいい!
そう思った瞬間、ぼくの舌に異変が。
痺れてる。
さっきとは違った強烈な辛さが襲ってきた。辛い。辛いぞー!
間違いなくこの辛さは山椒由来のもの。舌がビリビリと痺れてくる。さらに額からは汗も。
あまりにも口の中が痛く熱いのでビールを口に流しこんで冷却を試みますが、ほとんど焼け石に水。
こんなに熱いはずなのにぼくの心は更に麻婆豆腐を欲し続けるんです。辛いのに箸が止まらない。
- 熱い
- 辛い
- 痛い
でも止められない。そんな本能に訴えかける麻婆豆腐でした。たまらん!
まとめ
リド飲食街の「じじばば」は噂どおりの素敵なお店でした。一人で行っても十分に楽しめますね。
お酒にこだわっているようなので、次回はしっかりと日本酒やワインも楽しみたいな。
京都駅近くで飲む機会があれで是非行ってみてください。
リド飲食街の詳しい紹介は「まるで昭和。京都駅前のディープな飲み屋街リド飲食街に行って来たよ 」へ。