生胡椒の美味しさは病みつきになってしまう
ぼくはカンボジアに行った時に絶対に食べるものがあります。それが生胡椒です。
房についたままの緑がすごく美しい生胡椒をイカや鶏肉などと炒める料理があるんですが、本当に美味しいんですよ。普段ぼくらが食べてる乾燥させた胡椒とはひと味もふた味も違います。日本では生の胡椒は売ってないので、カンボジアに行った時には貪り喰いますね。
これがイカと生胡椒を炒めた料理です。緑の粒々が胡椒の実。めっちゃきれいな色してるでしょ?
この胡椒の実を口の中で噛みつぶすと、プチッという食感と共に胡椒独特の辛さと香りが口の中いっぱいに広がります。
さすがに一気に食べると口の中が死ぬほど辛くて悶絶してしまうので、食べる時には1、2粒づつ食べていきます。
イカや野菜を食べながら、ところどころで緑の生胡椒をつまむ。ピリッとした辛みと香りは本当に美味しい。いいアクセントになるんですよね。
この素晴らしい生胡椒で何か作れないかなって考えてみました。限られたカンボジア滞在期間なので挑戦できるのは1度だけ。
何が良いかなっていろいろと考えてみました。カンボジアで胡椒農園を経営されているKURATA PEPPERさんは胡椒の佃煮を作っているのを聞いたので佃煮にしようかな?
いや、でも醤油っぽい味にはしたくないな。せっかくのきれいな胡椒の色、香りも殺したくない。そして色んな料理のベースにもできるものがいい。
そこで思いついたのが生胡椒のオイル漬け。これだったらいろんな料理のベースに使えそうですしね。
生胡椒のオイル漬けの作り方
とにかく何をどうしていいのか分からないけどやってみることに。材料もキッチンにあった物を使いました。
そうそう、カンボジアのスーパーにはこんな感じでフレッシュな胡椒が売られているんですよ。美味しそうでしょ!
材料
- 生胡椒:100g
- オリーブオイル:大さじ3
- 酢:大さじ3
- 砂糖:大さじ1/2
- 塩:少々
今回はこんな材料を使いましたが、これは好みによってアレンジできます。
たとえばオリーブオイルのにおいが気になるって場合には、もっとあっさりとしたサラダ油を使うとか。
作り方
まずは房についている生胡椒を全部房から外してバラバラにします。この時にザルのなかに実を入れていくと後で洗う時に楽。
こんな感じで胡椒の実が房にたくさんついてますね。緑がきれい!
ザルに胡椒の実を入れたら水でよく洗います。豆を洗うような感じでゴシゴシと洗っても大丈夫。そして水をよく切っておきます。
フライパンにオリーブオイルをしいて火にかけます。
油がある程度温まったら生胡椒を投入。そしてさらに3〜5分ほど炒めます。ここで火を通すのでポテトサラダなどに使う時にはそのまま使えます。
そして酢と砂糖をあらかじめ混ぜ合わせておいたもの、塩を投入して少し煮詰めていきます。
し、しまった!
色が・・・色が!
なんと言うことか!生胡椒の美しい緑がすっかり消えてしまったじゃないですか。なんか褐色がかった緑になってしまいました。
理由は恐らく酢。こしょうの緑はクロロフィルという色素。その緑が酢を入れて加熱することで化学変化を起こして変色してしまったのんです。ぼくはもっと注意すべきでした。でもすっかり忘れていたんです。
でもこうなってしまったものは仕方ない。気を取り直して先に進みましょう。
このまま1、2分程煮詰めたら完成です。このまま放置して熱をとったら容器に入れて保存します。
まとめ
今回はちょっと酢を入れるということで失敗をしてしまいました。でもぼくは酸っぱいのが好きなので酢は必須と考えてます。
酢を入れて加熱することが問題だったんですよね。ということで改善策を施した作り方のポイントをまとめておきます。これでうまくいくはず。
- 酢と砂糖はあらかじめ合わせて煮たものを作っておいて、胡椒が冷めた後に加える。
生の胡椒は本当に美味しいのでぜひお試しを!日本では生胡椒の水煮は売ってるようですよ。