真冬の部屋(10℃前後)に耐えうる寝袋のスペック
こんにちは。寝袋好きのレイです。
今、持っている寝袋は全部で4つ。マミー型が3つ、人型が1つです。
ちょっと変かと思われるかも知れませんが、ぼくは秋、冬など寒い時期には家で寝る時に布団を使わずに寝袋を使っています。
さらに外出先で寝る時には必ず寝袋を持参して使っています。車には絶対に寝袋を置いてるんですよ。冬は毎日寝袋で寝てますね〜
さすがに夏は暑いので、結構適当に寝袋を使っていても大丈夫なんですが、冬ともなるとしっかりと考えて寝袋を使わないと一発で風邪をひいてしまいます。
先日も冷え込んだ室内で一晩寝たんですが、一発で激しい風邪をひいてしまいました。それを機に快適に寝袋を使う方法を考えてみたのでご紹介しますね。
今回ぼくが考えるシチュエーションは暖房のない真冬の室内です。室温は10℃くらいになると想定しています。
この条件で快適に寝るためにぼくが寝袋に求めるスペックは次の2点。
- マミー型の寝袋
- 耐寒温度がマイナス10℃
マミー型の寝袋が断然あたたかい
マミー型というのは寝袋の形のことです。マミー(Mummy)というのは英語でミイラという意味で、寝袋の形がミイラのようなことからこう呼ばれてます。これがマミー型の寝袋ですね。
これは手軽に使える封筒型。
こっちは自由に動ける人型寝袋。
なんでマミー型が良いかって言うと、封筒型に比べて体に密着していて外気に触れる部分が少ないから。
体がすっぽり包まれるのでそれだけ暖かいんです。夏場は暑いので封筒型の寝袋がおすすめですが、冬には断然マミー型をおすすめします。
人型も密着していて暖かいです。
マミー型は寝袋に入ってしまうと動けませんが、人型寝袋は入ったまま移動できるのが良いですね。寝袋というよりかは全身用のダウンジャケットのような感覚で使ってます。
これは個人的に思ったことですが、人型寝袋はマミー型に比べて少し寒いかもしれません。マミー型の場合には身体が一箇所に固まっているのでより暖かくなるのかなと。
でも移動できるっていうのは人型寝袋の素晴らしいところです。詳しくは「【おすすめ寝袋】人型寝袋(シュラフ)は真冬でも暖房いらず。5つのメリットを紹介 」で書いてます。
次からは寝袋を選ぶ時の基準などについて紹介していきますよ。
耐寒温度が室温-10℃でちょうど良い
寝袋には「耐寒温度」が設定されています。
これは字の通り「耐えられる温度」のことです。
でもこの温度は耐えられる温度なので快適ではないんですよ。
例えば耐寒温度がマイナス10℃なら、マイナス10℃までは耐えられるってこと。
でも実際に体験するとわかるんですが寒くて辛い。寝袋を選ぶ時には使用する環境の温度から10℃くらい低い耐寒温度が設定されている寝袋を選ぶと良いです。
部屋の温度が10℃だとしたら、耐寒温度は0℃という具合に寝袋を選ぶってこと。
でもここで注意してほしいことがあるんです。さっきの10℃くらい低いっていうのは屋外での話。室内の場合には少し話が違ってくるんです。
そもそも寝袋って外で使うことを想定されているので、身につける衣服はかなり保温性の高いもののはずですよね。そういう暖かい服を着ているのなら耐寒温度が室温より10℃低い程度でも大丈夫。
でも実際に部屋で着る服は部屋着ですよね。
そんなに保温性も高くない服で寝袋に入ってしまうとやっぱり寒いんです。部屋で使う時には、使用する部屋の温度から20℃程度低い耐寒温度が設定されている寝袋を選ぶといいですよ。
例えばこんな感じ。
室温 | 耐寒温度 |
---|---|
10℃ | -10℃ |
5℃ | -15℃ |
実際にどんな服を身につけるかで、選ぶ寝袋も変わってきます。
薄めの服だと室温より20℃低い耐寒温度の寝袋でも少し寒く感じますし、めちゃくちゃ厚着をすれば逆にちょっと汗ばむことも。
薄着で暖かくなりたいのであれば、さらに低い耐寒温度の寝袋を選べば良いですが、耐寒温度が下がれば下がるほど値段も高額になります。
部屋で寝るための寝袋にお金をかけすぎるのちょっと…
そんな時には身につける衣服で調整する方が賢いです。少し厚着をして寝袋に入るのがぼくの経験からもベストな選択です。
実際に真冬の部屋で寝るときの服装を紹介しますね。こんな感じで外に行くような格好で寝袋に入ります。
上着はナイロン製の防寒着。ダウンジャケットのようなものだと寝にくいので少し薄手のものを使ってます。これでも全然暖かいですよ。
ズボンもナイロン製。これはバイクに乗る時にも使う暖かなものです。
アウトドアが好きな人だったら、本格的なものを寝る時にも使っても良いですね。絶対あったかいはず。
また、耐寒温度とは別に快適温度というものが表示されている場合もあります。
これは字そのままで快適に過ごせる温度っていうことです。室温0℃のところで使うのであれば、快適温度0℃の寝袋を使えばOKですね。
化繊が安価
寝袋の中に入っている素材っていうのも重要なポイントです。ダウンと化繊があるんですがそれぞれ長所短所があります。
長所 | 短所 | |
---|---|---|
ダウン | 軽い・保温性が高い | 値段が高い・水に弱い |
化繊 | 値段が安い・洗濯しやすい | 重たい |
ぼくは今は化繊の寝袋を使っていますが特に不便を感じていません。
ダウンに比べて重たいんですがそんなに気になる重さじゃないですよ。全然平気です。
むしろ値段が安くて水にも強いので化繊で全然良いですね。
さらに化繊のいいところは洗濯が簡単ってこと。風呂でじゃぶじゃぶ洗ってます。
これがダウンだとクリーニングに出さないといけないのでしょうか?
寝袋自体もダウンの方が高価だし、クリーニングの費用もかかると考えるとぼくはやっぱり化繊です。
今は丸洗いできる寝袋もたくさん販売されているので、清潔に保てる点でも化繊の丸洗い可能な寝袋をおすすめしています。
しっかり保温するには寝袋のサイズを確認せよ!
寝袋を選ぶ時にめちゃくちゃ大事なポイントがまだあります。それはサイズです。
小さすぎる寝袋を選ぶと中に入れないのはもちろん、大きすぎる寝袋を使うのも良くないんです。
その理由は中がしっかりと暖まらないから。
サイズが大きな寝袋に入ると足下に大きな空間ができてしまいます。この部分は体温でなかなか暖まらないので、寝袋の中に冷たい部分ができてしまうんです。
この部分があると、冷えないようにするために寝ている間に身体を丸めてしまったりするんですよ。せっかくの寝袋なのに、中で丸まってるっておかしいでしょ?
寝袋を選ぶ時には、身長にピッタリ合ったものを選ぶことがとても大事です。
2つの理由から敷物は必須
寝袋を使う時には敷物は必須です。これは冬に限らず夏も同じこと。敷物を使う理由はこの2つ。
- 床が固いと寝ていて背中が痛くなる
- 床の冷気が伝わって凍える
床が固いと背中が痛くなる
固い床の上で寝袋を敷いて寝ると本当に背中が痛くなります。寝袋自体にはたいしてクッションが入っていないので直接床に敷くと痛いんです。寝袋を使う時には敷物(マット)は必須です。
本格的なマットじゃなくても毛布なんかでも良いんで寝袋の下に敷いて寝ると全然違いますよ。
床の冷気が伝わって凍える
これは冬に寝袋を使う時にはとても大事なこと。寝袋に入っていると基本は暖かいんですよ。それは寝袋の中綿に入っている空気の層が外気の冷たさを中に伝えるのを防いでくれるから。
でも床に接している部分に関してはそうはいかないんですね。体重で中綿は押しつぶされて床の冷気がほどダイレクトに体に伝わってくるんです。
これが本当にくせ者で、時間が経つにつれて体がどんどん冷えてきます。そして目覚めるころには風邪をひいてしまってるという笑えない状況になっちゃうんですよね。
せっかく耐寒温度マイナス10℃の寝袋を使っているのに意味なくなっちゃいます。
床からの冷気を防ぐというのが冬に寝袋を使う時には絶対条件なんですよ。
そのためにも寝袋と床との間にワンクッションおく必要があるんですよね。そのために必要なものが敷物なんです。
ぼくは薄手の毛布を一枚敷いてますが、敷くのと敷かないのとでは天と地ほどの差があります。床からの冷気を侮ってはいけませんよ!
これなんて自動で膨らむマットです。なんと厚みが5cmもあるので床からの冷気も完全にシャットアウトですね!身長184cmまでの人に対応しています。
顔はできるだけ出さないように寝る
寝る時にはできるだけ外気に体を触れさせないようにすることが大事。
マミー型の寝袋だと、体全体が包み込まれるので外気に触れる部分は顔の部分だけです。
そしてこの顔の部分には紐がついていて引っ張ることで顔を出す部分を絞ることができるようになってます。
この紐で顔を出す面積を調整して暖かくして寝てください。あんまり絞りすぎると窮屈になって苦しいのでほどほどに。
まとめ
真冬の部屋で寝袋を使って快適に過ごすためにはこの3点に注意です。
- 寝袋のタイプはマミー型が断然暖かい
- 耐寒温度は使用する気温(室温)より20℃ほど低いものを選ぶ
- 身長にピッタリ合ったものを選ぶ
- マットなどの敷物を使用する
ちなみにですね、ものすごくずぼらな人はマミー型じゃなくて人型の寝袋がおすすめ。寝袋から出ることなく部屋の中を歩き回れるので寒い思いをしませんよ。
実際に人型寝袋を使っていますが、あまりにも快適すぎて部屋の中ではずっと人型寝袋に入ってます。
寝袋って窮屈なイメージがありますが結構快適。騙されたと思ってやってみてくださいね。
冬の寝袋
夏の寝袋
自由に動ける人型寝袋
床からの冷気は大敵。しっかり対策を!