ポイ捨てを無意識でする人は自分の中に犯罪者となるリスクを抱えていると認識すべきです

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ゴミ箱ではないのにゴミが捨てられるコラム
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割れ窓理論から些細な行動の重要性を認識せよ

割れ窓理論というものを知っていますか?

アメリカのジョージ・ケリングが考案した理論で、このようなものです。

割れ窓理論(われまどりろん、英: Broken Windows Theory)とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング(英語版)が考案した。「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方からこの名がある。ブロークン・ウィンドウ理論、壊れ窓理論ともいう。

割れ窓理論からの引用

小さな犯罪を徹底的に撲滅することで重大犯罪を防ぐというこの理論は、実際にニューヨークで行動に移されました。

地下鉄に書き殴られた落書きを徹底的に消すという行動を行ったんです。この場合、”落書き”というのが割れた窓に相当します。

当時、多くの人は殺人や強盗といった重大犯罪に比べて些細な落書きという問題などに労力を使うなんて馬鹿馬鹿しいと言って反対したそうです。

しかし落書きを徹底的に消すという作業を何年にも渡って行った結果、最悪だと言われたニューヨークの地下鉄の治安がよくなり、犯罪の発生率が大幅に改善されました。

このことから重大な犯罪っていうのは、それが発生する土壌が重要な原因の一つだってことがわかります。小さな犯罪が次第に大きな犯罪を生み出していたんですね。

大きな事件は注目されますが同じくらいぼくたちが注意して見ていかないといけないことがあります。それは普段の日常生活です。日頃何気なしに行っていう行動こそ全ての問題の土壌となっている。だからこそしっかりと見つめなければならないんです。

詳しくはこちらの書籍に書かれていますので興味のある方はどうぞ。

ポイ捨てという小さな行動から重大な犯罪へ

この割れた窓理論はニューヨークの犯罪という大きな問題だけでなく、もっともっと身近な問題にも当てはまるんです。

それがポイ捨てをはじめとするついやってします軽微な犯罪。

道路を歩いているとこんな光景をよく目にします。

これはある道路に捨てられたら大量のごみ

道路に捨てられたゴミ

こっちは路肩の茂みに溢れかえるほどのゴミが捨てられています。

大量のゴミが捨てられた道路

こっちはもっとひどい。パンフレットか何かを設置しているケースでしょうか?ゴミを捨てないでと書かれているにも関わらず中にはゴミがたくさん。もうゴミ箱みたいになってます。

ゴミ箱ではないのにゴミが捨てられる

他にも募金箱の中にゴミが入れられていたりと信じられないような光景を本当に頻繁に見ることができます。

捨てた本人は罪悪感なんてないんでしょう。でもそれは本当に危険な状態なんですよ。

まあ実際にゴミを捨てたからといって人が死ぬ訳じゃない。大したことじゃないかも知れないですよ。でも重要なのはこういう行為を大したことだと思っていないことが重大犯罪を生み出す土壌になっているってこと。

ポイ捨てを平気でする人は将来重大な犯罪を犯す可能性が十分にある。

ポイ捨てが割れた窓なんです。

罪悪感は慣れれば消え、そこから自己崩壊が始まる

きっと誰だってはじめはポイ捨ては良くないことだって分かってるはず。

それがいつの間にか何の罪悪感もなくポイ捨てしまくるようになる。こうなる理由はめちゃくちゃ簡単で、慣れたからに過ぎません。

ポイ捨てだけに限らず、どんなことでも人間は慣れるんです。

慣れればどうなるのか?

これまで感じていた罪悪感がどんどん薄れていくんですね。少しずつ少しずつ。

初めは罪悪感が強かったから捨てるのをためらったけど、2回目には罪悪感も薄れて最初より楽に捨てられるようになる。3回目にはもっと楽に。

ぼくは学生時代遅刻の常習犯でした。この時も同じようなことが起きていたんです。

初めは5分の遅刻ですごく罪悪感を感じてたけど、次には10分、15分とどんどん遅くなっても全然平気になってしまいましたね。遅刻に限らずみんなこんな経験ないですか?

捨てることへの罪悪感を感じる時期から、どんどん捨てる事へのハードルが下がってくる。負のスパイラルに墜ちていってる感じですね。

無意識になれば崩壊は加速する

罪悪感を感じない状態になると更に悪い事がおきます。息をするかの如くポイ捨てしだすようになるんです。

昔つきあってた友人はそれはもう完全な無意識状態でしたね。パンの袋なんかを何の躊躇もなく走ってる車の窓から外に捨てまくってました。

この状態になると問題はポイ捨てだけに収まって来なくなるんです。無意識にポイ捨てをするという習慣がどんどん他の行動にも悪影響を与え出すようになります。

たとえばこんな感じです。

ポイ捨てしている本人は罪悪感は感じないにしろ、ポイ捨てが悪いことだということはを理解しているはず。こういう状態が続くとちょっとくらい悪いことをしたって別に良いじゃないかっていう風になっていくんです。みんなやってるんだからと。

そしてポイ捨て以外にもちょっとくらい良いじゃないかが始まるんです。悪いと思っている事に対して自分が自制できなくなってきている。その時点で問題はポイ捨てという枠を超えて広がりだす。自分の行動がどんどん悪い方向に流れ出すんですよ。

そしてある人はとんでもない重大犯罪を犯すかもしれない。もちろん全員がそうなるとは思わないですけど、一部の人は軽いポイ捨てという行為を起点として悪い方向に向かっているんじゃないかな。

その友人もよくよく他の行動を観察してみたら色々と問題を起こしていたようです。なるほどなぁって思いましたね。

崩れだすと崩壊は早いよ。だから崩れないようにすることが一番大事。

ちょっとくらい良いかっていう自分を蹴り飛ばせ!

毎日生活をしていてちょっとくらい良いかな?って思うことはしょっちゅう。

道を歩いている時、ポケットの中に小さな紙屑が入ってるのに気づく。

小さい紙屑だしこのまま道に捨てたって構わないよね?って思うことも正直言ってあります。

でもここで捨ててしまうと自分が一気に壊れてしまう気がするんです。そう思い紙屑はポケットの中に押し込みなおす。

別に大した問題じゃない。でもこの小さな問題をないがしろにしたツケはきっと大きいんですよ。

そうぼくは感じる。

ちょっと悪い自分が顔を出したら蹴り飛ばそう。

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