カンボジアは以前に比べて治安は良くなったとはいえ、まだまだ犯罪の発生率は高く危険なことも多い国です。
特に外国人を狙った窃盗などは頻繁におきていて、こういう犯罪は増加しつつあります。
このページではカンボジアでひったくりなどの犯罪に遭わないため、気をつけておくべきことをまとめました。
街歩きで気をつけること
いろんな見どころがあるカンボジア。
昼間や夜間に限らずいろんなところに出かけたくなりますが、しっかりと注意しておかないといろんな犯罪に巻き込まれてしまいますよ。
まずは街歩きをする時に注意しておくべきことを紹介していきますね。
人前で高価なものを取り出さない
今は旅行の情報を調べるのにスマホを利用するのは当たり前。
日本にいる感覚で人混みの中でスマホを取り出してお店を探したりすることもありますよね。
あとは写真。
スマホでいろんな場所を撮影するのはいいけど、スマホをずっと人の目に触れる場所に出しておくのはよくないです。
iPhoneなどの高価なスマホであればあるほど人の注目を集めがち。
今はカンボジア人でも高価なスマホを使っている人は多いので、昔ほど目立つことはないと思いますけど気をつけておいたほうがいいです。
あとは財布も要注意。
買い物をする時に財布を取り出して、中に入ってるお金やクレジットカードなどが見えてしまうのもよくないです。
お金やカードを取り出す時には、かばんの中に財布を入れた状態で取り出す方が安心。
かばんは前に抱える
ローカルマーケットやナイトマーケットなど人混みのお中に行く時には必ずかばんは前に抱えます。
リュックも背負わずに前に抱える方が圧倒的に安全ですよ。
ぼくはカンボジアに着たばかりの頃、リュックの中にiPhoneを入れて盗られてしまいました。
人が多く場所だと、後ろに背負ってるリュックに誰かが触れてもまったく気づかないもの。
人混みに行かない時でも、かばんは前に抱える習慣をつけていた方が安心です。
最近は盗みのテクニックも上がっていて、カバンのバックルを一瞬で外してひったくるケースもあるそうです。
男の友人はこの手口で、背後から近づいてきた犯人にバックルを外されてカバンをひったくられました。
バックルは前になるように気をつけた方がいいです。
カバンはできるだけコンパクトにした方がいいですね。
ぼくはこちらのバッグを愛用してます。
カバンを持っていかない選択肢も
特に人が多い場所に行く時にはカバンを持っていかないのも一つの手です。
カンボジア人に言われたんですが、混雑するローカルマーケットなどにはカバンを持たずにお金だけポケットに入れていくそうです。
財布を後ろポケットに入れない
よくズボンの後ろポケットに財布を入れてる人を見かけますが言語道断です。
これははっきり言いますが「財布を盗ってください」と言っているようなもの。
人混みの中や、歩いて時には特に後ろポケットには意識がいきません。
知らない間に盗られてしまって、気づいた時にはなくなってた…
そんなことにならないためにも、絶対に後ろポケットに物を入れないようにしましょう。
ぼくの友だちは旅行1日目で財布を盗られてしまいました。
車道側に荷物を持って歩かない
道を歩く時には歩く場所にも注意です。
歩道がある道路ではかならず歩道を歩いて、車道からできるだけ離れた場所を歩くようにするといいですよ。
歩道を歩く時、もう1つ注意しておいた方がいいのは車が走る向きです。
車と同じ方向に歩いていると背後から近づいてくるバイクなどに気づかず、あっという間にバッグなどをひったくられてしまいます。
できるだけ車の走る方向と逆向きになるよう歩くようにしてください。
1人で歩かない
ひったくりに遭った人に話を聞くと、1人で歩いている時に被害にあったという人がとても多いんです。
犯人としても複数で歩いている人を狙うより、1人の方が狙いやすいんでしょうね。
街中を歩く時にはできるだけ単独で行動せずに複数人で行動するようにします。
さらに女性や高齢者は若い男性よりも力がないと見られるようで、ターゲットにされやすいです。
女性や高齢者はできるだけ複数で行動するようにして、周囲には十分気をつけてくださいね。
怪しい誘いについていかない
カンボジアではいかさま賭博の被害も発生しています。
2018年1〜6月の間に日本人が被害を受けたのが4件。
いかさま賭博は最初は言葉巧みに日本人に近づいてきて、アジトに連れ込まれるという手口。
たしかに「日本が好き」とか「親戚が日本に住んでる」とか言われるとちょっと警戒心が緩んでしまうもの。
本当に日本が好きで話しかけてくる人もいますけど、全員がそうではないとしっかりと意識しておきたいですね。
妙に親しげに話しかける人、初対面なのに家に招待したいという人には絶対についていかないように注意!
話しかけてくるのはカンボジア人とは限らず、他の外国人を名乗ることもあるので気を抜かないように!
王宮、リバーサイド、セントラルマーケットなどの人が多く集まる場所で声をかけられることが多いそうです。
レストランで気をつけること
レストランでも細心の注意を払いましょう。
日本ではよくやる荷物を置いてトイレに行くも厳禁ですよ。
荷物を置いて席を立たない
一番注意しないといけないのは置き引きです。
日本でずっと生活していると、荷物を席に置いたままトイレに行くことは普通。
でも、カンボジアではとんでもなく危険なんです。
ちょっと目を離した隙に荷物を盗られる危険性は十分にありますから。

高級レストランだから大丈夫
そんな風に考えないで、どんな店であろうとも荷物は肌身離さず持ち歩く意識を徹底しましょう。
万が一置き引きにあってしまった時のために海外旅行保険に入っておくのも大事です。
その場で知り合った人との飲酒には気をつけろ
バーなどに行くと、隣に座った人と意気投合して楽しくお酒を飲むことだってありますよね。
ぼくも実際に何度もそういう経験があります。
これはとても楽しいんですが、やっぱり気をつけないといけません。
カンボジアではお酒に薬物を入れて昏睡させて金品を盗む犯罪が発生しているんです。
プノンペンのリバーサイド、シェムリアップのパブストリートなどでは特に注意してください!
移動中に気をつけること
移動する時にも気は抜けません。
カンボジアではいろんな移動手段がありますが、あまり使わない方がいいものもあるんです。
全然おすすめできないのはバイクタクシー。
バイクタクシーは利用しない
バイクタクシーは小回りも利くし、値段も安くてカンボジア人でもよく利用する日常の足です。
でも、やはりリスクが高すぎるんですよ。
バイクタクシーのリスクを挙げます。
- 事故で怪我をする危険性が高い
- ひったくりの被害に遭いやすい
- 知らない場所に連れて行かれる危険性がある
まず一番怖いのは交通事故です。
バイクタクシーはバイクの後ろにまたがって移動するんですが、乗客用にヘルメットを用意しているバイクタクシーはほぼ皆無。
つまりノーヘルでバイクに乗るってことですよ。
それだけでも十分危ないって分かりますよね。
カンボジアは交通ルールもめちゃくちゃ悪いので、事故に遭う確率も高いです。
なんの防護もされていない生身の身体でバイクに乗るのなってリスクが高すぎます。
2番目は犯罪に遭うリスクですね。
バイクタクシーは乗客がもろに露出しているので、ひったくりのターゲットにされやすいです。
ひったくられた拍子に転倒して怪我。
シャレになりませんよね。
3番目はちょっとレアケースですが、知らない場所に連れていかれてしまう可能性があるんです。
ぼくの友だちはバイクタクシーを利用して、全然知らない場所に連れていかれてとても怖い思いをしました。
バイクタクシーは料金の安さや移動時間の短さなどメリットもありますが、それを十分上回るデメリットがあるのでオススメしません。
できるだけタクシーを使う
カンボジアの移動はタクシーが一番でしょう。
車なのでバイクと比べても安全だし、ひったくりのバイクが来たって簡単にタクシーの中にいる人から物をひったくるなんてできません。
タクシーは料金が少し高いのが難点ですが、今ではGrabなどの配車アプリを使えばリーズナブルに利用できるようになりました。
カンボジアで移動する時にはタクシーを利用しましょう。
タクシーが利用できない場合は、最低でもミニキャブやトゥクトゥクなどを利用すると少しは安心ですよ。
ミニキャブ
トゥクトゥク
1人で利用しない
タクシーやトゥクトゥク、ミニキャブが比較的安全といっても一人での利用はあまりおすすめしません。
できれば何人かで利用したいところですね。
ホテルで気をつけること
ホテルだって安心はできませんよ。
ちゃんと部屋に鍵をかけておいたにも関わらず荷物がなくなってしまったなんて話も聞きますしね。
こんなことは考えたくないですけど、掃除に入ったスタッフが……というのも可能性ゼロではありません。
できるだけ保険に入っておいて、万が一盗難にあっても被害が最小限になるようにしておくのは大事です。
部屋を空ける時には貴重品は持って出る
これはカンボジアに限った話ではないけど、貴重品の管理は慎重に!
観光でホテルの外に行くときには貴重品は必ず身につけていきましょう。
- パスポート
- 現金
- クレジットカード
これらの貴重品は部屋のテーブルの上にポンと置いておくなんて絶対にしちダメですよ。
しっかりと身につけておきましょう。
部屋に置いていく荷物は鍵のかかるスーツケースに入れる
もちろんすべての荷物をいつも持ち歩くことなんてできません。
特に現金は1箇所にまとめているのも危険。
まとめて持ち歩いていた現金が盗まれたらおしまいです。
ぼくは現金をいくつかの場所にわけて管理しています。
その保管場所の一つが鍵のかかるスーツケースの中。
さすがに部屋の中のスーツケースごと盗まれる可能性は少ないので、鍵のかかるスーツケースの中に入れておけばある程度は安心です。
このスーツケースも目立つ場所には置かずに、机の下とか部屋の奥の方に置いておきます。
まとめ
カンボジア旅行に行く時には外務省が提供しているたびレジを利用するといいですよ。
その国の犯罪情報などを知らせてくれるので、結構役に立ちます。
外務省の海外安全情報も合わせてチェックしておきましょう。
できるかぎり犯罪に遭わないように心がけていても、100%防ぐことは不可能です。
そんな万が一に備えて海外旅行保険に入っておくのは大事ですよ。
クレジットカードについている海外旅行保険でもある程度カバーしてくれますが、より安心できる補償を受けるならしっかりした保険に入っておく方が安心です。
クレジットカードの海外旅行保険ではカバーしてくれない部分までしっかり補償してくれます。
カンボジアにある日本大使館が出している安全情報も読んでおくといいですよ。