カンボジアのアンコールワットに行ったら、一日の最後に必ずといっていいほど訪れるのが夕日観賞です。
夕日の鑑賞ポイントはいくつかあるんですが、一番有名なのはプノン・バケン。
小高い丘の上にある寺院からは、遥か彼方まで広がるジャングルに落ちていく夕日が楽しめるんですよ。
ジャングルに落ちていく夕日はとても幻想的。
このページではプノン・バケンからの夕日鑑賞を詳しく紹介しますね。
シェムリアップ随一の夕日の名所「プノン・バケン」
アンコールワット観光のメジャーコースはこんな感じ。
アンコールワットの日の出から始まって、最後は夕日鑑賞で締めくくります。
シェムリアップには夕日がきれいなスポットは色々とあるんですが、中でも有名なのは「プノン・バケン」です。
ここは小高い丘の上に寺院があって、そこから見る夕日がとってもきれいなんですよ。
カンボジアに来られた人を何度か案内したことがありますが、プノン・バケンは欠かせない場所になってます。
アンコールワットやバイヨン寺院からもとても近いので、行きやすいってのも人気の理由かも知れませんね。
山道を登ってプノン・バケン寺院へ
プノン・バケン寺院は丘の上に建ってるので、歩いて上まで上がらないといけません。
お世辞にも整備されているとはいえない道を上へ上へと登っていきます。
単調な山道と思いきや、途中には名前の分からない小さな遺跡が見えたりと結構たのしく上がれました。
プノン・バケン寺院までの所要時間は15〜20分くらいですね。
そんなに本格的な登山って感じではないので、気軽に登ってください。
山登りはイヤだ!という人のために象に乗って上まで行く方法(有料)もあるようです。
夕日の前に寺院を見学
プノン・バケン寺院が建っているのは丘の頂上。
最後には急な階段を上って寺院に上がっていかないといけませんでした。
階段を上って寺院に到着すると、絶景が目の前に広がっていて感動もんですよ。
周りには高い建物や山がないので、360度ぐるっと見渡せます。
どこまで続くジャングルが見える。
プノン・バケン寺院の中はある程度整備されているので歩きやすかったです。
中央には大きな祠堂があります。
こんな像も。
プノン・バケン寺院からはアンコールワットも見えますよ。
プノン・バケン寺院は他の遺跡と比べるとずっと小さいので、見るといってもそんなに長い時間はかかりません。
せいぜい30分ってところでしょうか。
ここで注意しないといけないのは、プノン・バケン寺院には入れる人数が決まっているんです。
夕日の直前に来ても、すでに中に人がいっぱいだと夕日が楽しめる一番上まで上がれません。
だから、夕日を見たい人は少し早い時間帯からプノン・バケン寺院に入って、日の入りまで待ちます。
実際にぼくが行った時も大勢の人が寺院の中で夕日の時刻まで待っていました。
日の入りの時刻まで待っている人たち。
ジャングルに落ちる夕日は絶景
だんだんと空があかね色に染まってくると、寺院の中で待っていた人たちは一斉に西の方へ移動します。
目の前に広がる広大なジャングル。その上には徐々に沈んでいく太陽が。
みんな一斉にカメラやスマホで撮影をはじめましたよ。
遺跡の前の方に陣取っていると、前の人が邪魔にならない最高の場所で夕日が楽しめます。
ぼくは中ほどに建っていたんですが、しっかりと夕日が見えました。
丸い太陽が徐々に高度を下げて地面に沈んでいきます。
鮮やかなオレンジ色の光を放って、幻想的な世界へ。
沈んだ太陽の光は徐々に弱くなって、夜がやってきました。
この太陽がジャングルに沈むすばらしい景色は。プノン・バケンならではの絶景です。
【注意】はやく行かないとプノン・バケン寺院に入れません!
さっきも少し話しましたが、プノン・バケンには入れる人数が決まっています。
夕暮れ時になると多くの人たちがやってくるんですが、少し早い時間に行かないと一番上まで登れない可能性があるんです。
友人が初めてカンボジアにやって来た時のことは今でも忘れません。
アンコールワットの日の出から、いろんな遺跡を巡って最後はプノン・バケンで夕日を!
と思って丘を登り寺院の前まで来た時のこと。
寺院へ上がる階段の下にいた係員が非情にもこんな言葉を発したんです。

定員オーバーであがれないよ
マジか…
ショックすぎて頭が真っ白に。
これからが夕日観賞のベストな時間なので、上から降りてくる人なんて一人もいません。
仕方ないので寺院の下の方で夕日観賞することになったんです。
まわりにはぼくらと同じように上に上がれなかった人たちがいっぱい。
目の前にはたくさんの木が生えているので、肝心の夕日は木々の隙間から見ることになってしまいました。
それでも夕日はきれいで、目の前のジャングルに落ちていく夕日を楽しめたので良しとしましょう。

レイ
友人には申し訳ない!
寺院の下から上を見上げると、遮るもののないプノン・バケン寺院から夕日を観賞している大勢の人たちが見えました。
本当はあっちで見たかったなぁ。
プノン・バケンで夕日を見るなら、少し早めの時間に行って夕暮れの時を待ちましょう。
薄暗い道を下山する
幻想的な夕暮れを堪能した後には、登ってきた道を麓まで引き返さないといけません。
太陽が沈むと山道は急激に暗くなっていきます。
下山途中にはこんな素晴らしい景色が見えるんですが、あまりのんびりとしていると本当に真っ暗になってしまいます。
夕日観賞が終わったらできるだけ早く丘を降りるのがいいです。
たかが20分足らずの短い時間ですが、思った以上に暗くなるのははやいんです。
携帯用の小型ライトやスマホの明かりで足下を照らしながら歩くと安心。
プノン・バケンに限らず、アンコールワットの日の出鑑賞にも携帯用の小型ライトは役に立ちますよ。
1つ持っていくと便利。
無事に下山したら、ここでもまた問題が。
多くの観光客がトゥクトゥクや車を丘の下の駐車場で待たせているので大混雑しています。
自分の乗るトゥクトゥクや車がどこにいるのかさっぱりわかりません。
あらかじめドライバーの連絡先を聞いておいて、電話するのがいいでしょう。
今だったらGrabやPassApp Taxiなどの配車アプリを使えばそれほど苦労しないかも知れませんが。
まとめ
プノン・バケンはアンコールワット観光の最後に行く定番の夕日鑑賞スポットです。
小高い丘の上にある寺院から見る夕日は絶景。
ジャングルに落ちていく夕日は本当に幻想的で、今でもその美しさは忘れません。
ただしプノン・バケン寺院は入場制限があり、夕暮れ時が近くなるとすでに人がいっぱいで中に入れないこともあるので注意してくださいね。
下山はあたりが薄暗くなっているので、携帯用の小型ライトがあると便利ですよ。
プノン・バケンの場所はこちらです。アンコールワットやバイヨン寺院の近くにあります。
夕日鑑賞は観光の定番コースなのでたくさんのツアーもあります。
アンコール遺跡群のおすすめも紹介しておきますね。
遺跡観光の服装などはこちら。