パセリの茎ごときでソースが美味しくなるわけないやろという疑問
ぼくはほぼ毎日自炊をしていますが、自分の舌にはまったく自信がありません。まあ味覚音痴ってやつでして…
日々料理の本を読んだり、プロの料理人の話を聞くとパセリの重要性というのがよく出てきます。
パセリっていうとエビフライなんかについてる緑のあいつです。
ずっとずっとパセリがなんでそんなに重要なのかさっぱりわかりませんでした。でも料理のプロ達は口を揃えてパセリの重要性を言うんですよ。
たとえばフランス料理には欠かせないソース。このソースを作る時に絶対に必要なものの一つがブーケガルニっていうやつです。パセリなどの香草を束ねたやつでソースに風味を与えると言われています。
親しいプロの料理人は、トマトソースやデミグラスソースを作る時には絶対にパセリの茎を入れてます。パセリの茎がなければソースを作らないっていうくらいの徹底ぶりなんです。
でもね、ぼくは思うんですよ。
ぼく自身、だんだんパセリの茎は本当に凄いのかどうかを知りたくなってきました。味覚音痴のぼくにでも違いが分かるほど味に違いがでるのか?検証します。
パセリの茎の実力を確かめる実験
今回の検証方法はシンプル。パセリの茎の影響力をシンプルに調べるためにこのような実験をしてみることにしました。
まず、コンソメスープを用意します。そしてパセリを入れる前のコンソメスープを一部だけ別容器に移しておき、残ったコンソメスープにパセリの茎を入れて煮ます。
そしてこの2つのスープの味を比較して、パセリの茎がコンソメスープにどれだけの影響を及ぼしたのかを比較してみます。
それではさっそく検証していきましょう。
今回用意する材料はこちらです。
- コンソメスープ:800cc
- パセリの茎:56g
まず市販のコンソメスープの素を水に溶いて火にかけ、コンソメスープを作ります。
完全にコンソメスープの素が溶けていることを確認して、スープの一部を別の容器に移しておきます。
そして鍋に残ったコンソメスープにパセリの茎を投入。このまま10分間煮ます。
10分が経過!スープ自体はそんなに変化しているようには見えません。
2つのスープを並べてみます。左がパセリの茎を入れる前のコンソメスープ。右はパセリの茎を入れて10分間煮たコンソメスープです。
まずはパセリを入れる前のコンソメスープから。
こちらはコンソメスープの素を溶かしただけなので、まさにインスタントのコンソメスープの味そのままです。特に塩気が強く感じますね。尖った味。
続いてパセリの茎を入れて10分間煮込んだコンソメスープです。
こちらはにおいを嗅ぐとパセリのほのかな香りがします。そして味の方はと言いますと、随分と印象が変わりましたよ。
パセリの茎を入れる前のコンソメスープでは尖った塩気がありましたが、パセリの茎を入れて煮たスープの方には尖った塩気がありません。とてもマイルドな口当たりになってますね。
そして深みのあるコクのようなものも感じます。これはたしかに全然美味しい!
パセリの茎によりコンソメスープがレベルアップ
ということで今回の実験では、たしかにパセリを入れた方のスープがとても美味しくなっていました。
特に香りとマイルドな口当たりになったことが良かった点ですね。インスタントのコンソメスープそのままでは塩気を強く感じてしまうようです。
一流のシェフが口を揃えてパセリの重要性を説くのがなんでかってことがようやく分かりました。たしかにパセリは美味い!
スープやソースをワンランクアップさせるためには、こんなどうでもいいと思いがちな物も重要なんですね。いやぁ料理って本当に繊細だわ。
パセリの茎は捨てずに使え!
パセリは料理の脇役と思われがちですが全然そんなことはない。縁の下の力持ちです。パセリがなければ深みのあるスープやソースが作れないんですね。
パセリの葉は、エビフライの飾りやタルタルソースなんかに使えます。
でも茎を料理に直接使うってことはまずありません。と言うことはゴミ箱直行ですよね。
でもパセリの茎は、今回の実験でもお分かりの通り料理の味をぐっと引き上げてくれる大切なもの。捨てずにとっておきましょう。
すぐに使うなら今回のようにスープやソースのダシとして使えます。すぐに使えないっていう時には冷凍です。次にスープやソースを作る時に冷凍庫から出してそのまま鍋に放りこむだけだったら簡単でしょ?
こんな美味しいパセリの茎を捨てるのはもったいない!
まとめ
今回はパセリの茎がいかにスープやソース作りに大切なのかということを、実際にスープを作って実感することができました。
パセリっていうと脇役の野菜っていうイメージですが、美味しい料理を作る時には欠かせない材料だったんですね。
料理を作る時には、パセリをもっともっと活用してみてくださいね。
ぼくももっとパセリをふんだんに使った料理を作っていきたいと思います。