無事に結婚式が終わったわけですが、法的にはまだ未婚。
ここからが本当に面倒くさいと言われる、カンボジアのお役所手続きが本格的に始まります。
手続きの流れはだいたいこんな感じです。
- 婚姻許可申請書を外務省法事領事局で受け取る
- 必要書類を用意する
- 婚姻許可申請書に記入する
- 外務省法事領事局に婚姻許可申請書を提出
- 後日審査された書類を受け取る
外務省で婚姻申請書を受け取る
外国人がカンボジア人と結婚するのに必要な婚姻許可申請書を外務省法事領事局に取りに行きます。
外務省法事領事局があるのは、開発が著しい高層ビルが建ち並ぶエリア。
先の尖ったすごく重厚で立派な建物は国民議会。この建物の裏側に外務省はあります。
外務省はとても立派な建物なのですが、書類を受け取るのはここじゃなくて隣にある少しこぢんまりとして建物です。
入口は下の写真の矢印のところにありますよ。
入口には守衛室のような場所があって用件を聞かれるので「結婚したい」というようなことを伝えます。
ここから先はパートナーのカンボジア人にすべて任せた方がいいです。
まずはここで、外国人とカンボジア人が用意する書類について説明があります。
レイ
こういう説明が守衛室であるっていうのも何だかな…
日本人と彼に伝えると、大使館のレターがあるかどうかなど確認されました。
全然知らない日本人の書類の写真を見せられたんですが、個人情報なんてあったもんじゃないなと。
そしてカンボジア人のパートナーとは何やらいろいろとお話をしていました。
書類などすべて完全に準備できてたら良かったんですが、今回は申請書を取りに来るだけのつもりだったので書類はほとんど持って来なかったんですよね。
今回は申請書だけ受け取って、翌日に書類を全部持ってもう一度来ることに。
必要書類を準備して提出
外国人がカンボジア人と結婚するのに必要な書類は日本大使館の情報によれば次の通りです。
- 記載済みの婚姻許可申請書
- パスポートの顔写真ページ及び有効な査証ページのコピー
- 独身証明書 または 婚姻証明書
- カンボジアの国立病院が発行した健康診断書
- 警察証明書
- 在職証明書(所得額が明記されたもの)とその英訳
- 日本大使館発行添え状
婚姻許可申請書と健康診断書以外は大使館で確認してもらってるので特に問題ないでしょう。大使館で返してもらったものをそのまま持っていけば大丈夫。
カンボジア人が用意する書類は次の通りです。
- 独身証明書
- 出生証明書
- カンボジアの国立病院が発行した健康診断書
- 家族登録書
独身証明書と出生証明書は各行政区の役所で発行してもらいました。
プノンペンの役場
家族登録書は英語では”FAMILY RECORD BOOK”、カンボジア語では”សៀវពៅគ្រួសារ”といいます。
この1枚の紙に家族の情報が記載されていてとても大切なものなんだそう。
これは原本を提出しないといけないので要注意です。コピーはダメって言われました。
個室で行う簡単な面談
守衛室のようなところで書類の確認等が終わったら建物の中へ。
受付カウンターがある白い部屋です。まずカウンターの人に書類を渡してしばらく待つこと30分ほどでしょうか。
奥へと案内されて向かったのは小さな部屋。
ここでもう一度書類の確認を行います。特に外国人男性とカンボジア人女性が結婚する時には収入の条件があるので、その基準を満たしているか念押しされます。
あとは書類に問題がなければ拇印を押して終了。
書類返却までかかった期間は1週間
外務省での書類審査は約1週間ほど。
審査が終わったらカンボジア人の方へ電話連絡がいくので、再度同じ場所(守衛室)へ向かうと外務省のレターが追加された書類一式を受け取れます。
外務省のレター
ちなみに、外務省に提出する前は中身が見られなかった警察証明。外務省で開封されたので何が書いてるか見られましたよ。
次は内務省の手続きです。
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