出来たて熱々の料理を食べないことは料理に対して冒涜である
ぼくには自炊のポリシーがあります。
それは作ったらすぐに食べるってこと。
大事な事なのでもう一回。
料理は作ったらすぐに食べろ!
たいていの料理は作ったらすぐに食べるべきです。料理っていうのは作りたての熱々が最高に美味しいじゃないですか。
それなのに、完成した料理を放っておいて先に洗い物をしてしまう人いますよね。もうね、ダメ。
料理をなんのために作っているのかよく考えてください。美味しく食べるためでしょ?
洗い物をするために料理を作っているんじゃないんです。
完全に優先順位を間違ってると言わざるを得ません。
美味しく食べる > 洗い物
これが料理をする時の優先順位です。
熱々状態でおいしく食べること。それが料理への正しい向き合い方。わざわざ冷まして不味くして食べることは料理に対して冒涜です。失礼極まりない。
材料を作ってくれた農家の人、食材の牛、豚、鶏、魚に対しても失礼です。
料理は美味しい状態で食べることこそが、自炊の正しい道なのです。
後片付けは後からやっても全然問題なし
そもそも洗い物なんてものはごはんを食べる前にやらなくてもいいはず。
でもこんなことを言うと絶対に反論があります。
もちろん、洗い物をためるより、ためない方がいいに決まってます。
ぼくは絶対に洗い物をするなとは言いません。料理ができたら洗い物をするなと言ってるんです。
料理を作りながら洗い物をすることには大賛成ですよ。むしろ料理しながら洗い物はすべきです。理想的なのは料理が完成した時にはほとんどの洗い物が終わってること。でもこれってなかなか難しいもんなんですよね。
それだけ料理を作りつつ洗い物をするっていうのは高度なことですよ。うまく料理の隙間時間を使って洗い物ができる人っていうのはきっと仕事もよくできるはず。
複数の料理と洗い物。マルチタスクをこなせるってことですからね。ぼくはそんな人を心の底から尊敬します。
ちょっと話が逸れてしまいましたね。ぼくが言いたいのはこういうことなんです。
料理を作りながら洗い物ができるっていうのは理想だけど、絶対にそうしないというものではない。一番大切なことは料理ができた時点で、洗い物は後まわしにしてでも料理を楽しむもうってことなんです。
洗い物がたまっていたら料理が不味くなるんですか?
出来たての美味しい料理を食べて、気分が良くなる方が良いじゃありませんか。
洗い物は次の日にする料理上手の友人
ここで料理上手なぼくの友人の話を少ししますね。
彼は料理が大好きで、週末ともなるとお菓子を作ったり、豪華なディナーを作ったりしてくれます。
クリスマスには七面鳥を焼いたり
残った七面鳥でパイを作ったり
本当においしい料理を作ってくれるんです。
でも、彼は食事が始まると一切洗い物はしません。詳しい理由は聞いてないんですが、恐らく「食事は美味しく食べる。そして食事の後はリラックスして過ごす」っていうのが彼のポリシーのようです。
だから洗い物はそのまんまキッチンに放置です。翌朝まで。いや次の日の夕方かな…
彼にとって食事っていうのはそれだけ大事なものなんでしょう。だから食事の後には一切片付けをしないというスタンスを取っているんだと思います。
さすがにそこまでしないにしても、メインの食事をないがしろにしてまで先に洗い物をすることの意味がぼくにはまったく解りません。
出来たてを食べたらダメな煮物などの料理もあるよ
料理は出来たて熱々をすぐに食べろ!っと言った直後にこんなことを言うのもなんなんですが、出来たてを食べちゃだめな料理もあるんです。
その代表的なものは煮物。
ちょっとおでんを頭の中で想像してみてください。
熱々のだしの中に温かい具材がたっぷりと入ってる。大根なんかは中まで飴色になって箸が挟んだら簡単に割れてしまいそうなほどトロトロになってます。
だしが中までしっかりと染みこむ
これって出来たての熱々じゃあこんな風にはならないんですよね。
だしが大根の中にまで染みこむのって、煮ている時じゃないんですよ。火を止めて冷ましている時なんです。
だから煮物はできたての熱々を食べちゃダメなの。
- 煮る
- 冷まして味を染みこませる
- 食べる前に再び温める
言うまでもないですが、最後に温めたものをお皿に盛ってから洗い物をするなんて言語道断ですからね。
かぼちゃの煮物だって一度冷ますと味が染みて美味しくなります。
豆類も一度冷ますとより一層おいしい!
一刻も早く食べるべき料理は揚げ物
逆に、一刻も早く食べるべきものもあります。
それは揚げ物。
揚げ物は揚げたてが最高に美味しいもの。そして時間が経つにつれて急激に不味くなっていきます。
冷めても美味しい唐揚げとかよく聞きますけど、冷めない方がもっと美味しいってことは言うまでもないことです。
そして、自炊で揚げ物をする時にはとっておきの食べ方があるのをご存知ですか?
つまみ食い
揚げ物の醍醐味はつまみ食いにあり!揚げたてを食卓に出す前に食べてしまうんです。
こんな気分になります。
揚げ物は揚げたて熱々をすぐに食卓へ運んですぐに食べないと意味がない。
だから何としてでも揚げ物は一番最後に完成するように料理の手順を組み立てる必要があります。
揚げ物は一番最後!
これ鉄則。
その他、早く食べるべきなのは炒め物や焼き物です。これも冷めたら不味い!
料理の手順は冷めてもいいものから作る
ぼくは自炊をするときには冷めてもいいものから完成させていくように作っています。
たとえばこんな順番です。
- 煮物
- 味噌汁
- サラダ
- 揚げ物
煮物は比較的時間がかかるの早めに準備をします。冷やして味を染みこませる時間もあるので、時間のある時には昼くらいから作る時も。
味噌汁は一旦完成させて、食べる直前に温め直します。
サラダと唐揚げは同時並行ですね。
サラダのドレッシングは直前にかけろ!
もうちょっと細かく言うと、サラダの下処理だけは先にやっておいても良いです。下処理っていうのはこんなものですね。
- ジャガイモを茹でで冷ましておく(ポテトサラダの場合)
- レタスなどを洗って水気を切っておく
- たまねぎをスライスしておく
- マカロニを茹でで冷やしておく(マカロニサラダの場合)
- にんじん、パプリカ、セロリなどの野菜を切っておく
- ゆで卵を作っておく
ちなみにたまねぎを愛している人間として言わせてもらうと、オニオンスライスにはこだわりがあります。詳しくはこちらを見てください。
下処理っていうのがサラダを作るほとんどの行程になっちゃいますね。要は全部混ぜるのは食べる直前にしてねってこと。
野菜などを最後にドレッシングで混ぜ合わせるんですけど、ドレッシングを加えて時間が経つとレタスなどの葉物がしなびてしまうんです。
サラダはレタスなどの葉物がパリッとしてる方が見た目も良いし美味しいですよね。
だからサラダのドレッシングだけは絶対に食べる直前です。これ絶対!
こういう理由からサラダと揚げ物を作る時には少し忙しくなります。
まず揚げ物をする前に煮物、味噌汁は食卓に持っていっておきます。揚げ物を始めると煮物や汁物のことに構っている時間なんてありません。
必要なものを運び終えたら揚げ物を始めます。油を加熱するのって結構時間がかかるので、この時に可能な限り洗い物を済ませておくのがポイント。
ちなみに揚げ油はこめ油がオススメ!酸化しにくいんですよ。ぼくは揚げ物にはこめ油と決めてます。
そして油の温度が上がったら、具材を放り混んで揚げます。揚げる時間が少しあるので、その隙にサラダを完成させましょう。野菜を混ぜ合わせたものにドレッシングを絡めて、お皿に盛りつけて食卓へ。
それと同時くらいに揚げ物が完成するので、素早く食卓へ運んでいただきます。
こんな流れですかね。
熱々のごはんが食べられてとても幸せな気持ちになれますよ!