中山峠から見下ろす絶景は感動もの。小笠原旅行の中でもかなり印象に残った場所になりました。
さて、このまま来た道を戻っても良かったんですが、小港海岸とは反対側にも行ってみたくなりました。
反対側にあるのは「ブタ海岸」と呼ばれる、弓なりになったビーチです。
中山峠から南西へ下ったところにある「ブタ海岸」
ブタ海岸は小港海岸から中山峠へ上り、反対側に降りるとある海岸です。
小港海岸と比べるとちょっと華やかさはないですが、静かな雰囲気のビーチが広がっています。
ちょっとわかりにくいかも知れないので、ブタ海岸の場所をオレンジで囲んでみました。
「ブタ海岸」って名前は強烈なインパクトがありますよね。
その名前の由来が、中山峠を吹き抜ける強烈な風に乗って聞こえてきたので紹介します。
ガイドさん
昔はブタを解体してました
なるほど。ブタの解体をしていた海岸だから「ブタ海岸」だったんですね。
レイ
なんとも言えない歴史があるんだなぁ……
ちなみに小港海岸からは南の方へ遊歩道が整備されています。
この中山峠を通り、ブタ海岸を抜けてジョンビーチまで伸びているんです。ジョンビーチまで行こうとすると小港海岸から軽く1時間はかかるみたい。いや2時間くらいかかるかも……
中山峠からブタ海岸まで山道を歩く
それではブタ海岸へ向かって出発!
この案内板によるとブタ海岸までは0.5kmとなっています。バス停のある小港園地が0.8kmなので、これまで歩いて来た距離より短いので余裕ですね。
さらに下り坂なんで余裕で着けそうです。
さあ、道を下っていきましょう!目指すブタ海岸は目の前に小さく見えています。
道は一応整備されているので、比較的歩きやすかったです。
場所によっては木が覆いかぶさっているような場所もあって、なんかトトロの世界に入ったような気分も味わえましたよ。
普段はこういう山道を歩くのあんまり好きじゃないんですよ。
ヘビとか出てきたら嫌じゃないですか。
でも小笠原にはヘビがいないので何も気にせず歩けるのでいいですよね。
途中でこんな緑色のトカゲに出会いました。
一見かわいいやつに見えますが、おそらく外来種。
緑のトカゲは「グリーンアノール」っていうやつで、小笠原の固有種を食べまくる厄介ものなんです。
元々はアメリカにいたトカゲ。ペットで持ち込まれたのが野生化して激増しています。
歩きながらいろいろと考えてしまいます。
この日は天気が良かったんで日が結構照りつけて暑い!
こうやって木が太陽を遮ってくれる場所があって助かりました。
小港海岸からずっと歩きっぱなしなので、とにかく喉も渇きましたね。
ペットボトルの水を持ってきて大正解!
レイ
水がなかったら干からびてしまうわ
そんなことを考えながら山道をどんどん下って行くと、目の前がパッと広がりビーチが現れましたよ。
ビーチの入口にはちょっと休憩する場所もありました。
ブタ海岸は静かな海でちょっと寂しい雰囲気
草むらをかきわけると目の前には広いビーチが広がっていました。
これがブタ海岸。
小港海岸もほとんど人がいなかったんですが、ブタ海岸はもっと人がいない!
完全にプライベートビーチ状態でした。
アーチ状に広がるビーチが美しいですね。
中山峠から見下ろした時にはそれほどきれいなビーチには見えなかったんですが、実際に立ってみるとすごく素敵。
反対側には小高い山みたいなのがあります。ここは饅頭岬っていうんだそう。
このビーチは小港海岸と比べるとすこし寂しい感じがしました。
人が少ないのもあるだろうけど、ちょっと暗い雰囲気。小港海岸が「陽」なら、ブタ海岸は「陰」かな。
ビーチをよく見るといろんな漂着物が転がっていて、結構外国から流れてきたものも多い感じ。
ビーチの端は岩場にもなってました。
岩の隙間にはカニなどの小さな生き物も。
静かに打ち寄せる波はすごく心地よくてめちゃくちゃ心が癒されました。
ジョンビーチへはさらにこの先を進む
実はぼくが中山峠の上った時、ちょっと先を一人の男性が歩いてたんですね。
その人も同じように中山峠からブタ海岸へと向かって行ったようなんですが、ぼくがブタ海岸に着いた時にはその姿はありませんでした。
もしかしたらこのまま先の「ジョンビーチ」へ行ったのかな?
それにしてもここまで歩くのでも結構疲れたのに、この先に進むなんてすごい!
小港海岸からブタ海岸に行くのでも100mほどの峠を上がって、さらに降りたわけです。
距離としてはそれほどでないけどめっちゃ疲れました。
ここからさらにジョンビーチに行くのはなかなかのチャレンジャーだなぁ。
ちなみに地図で小港海岸とブタ海岸、ジョンビーチを見てみるとこうなります。
小港海岸からブタ海岸までの距離と比べて、ブタ海岸からジョンビーチはかなり遠いですね。
体力に自信があればぜひ行ってみてください。
疲労がピークで引き返しました
ぼくはもう足がパンパンになったのと、水も少なくなってきたので引き返すことに。
そして気づいたのです。目の前に中山峠があることを。
また100mほどの峠を上りましたよ。足も痛いし喉も渇いてきたので帰りは苦行のようでしたね。
あまりにも疲れたので途中で立ち止まって休憩も。友人はサンダルだったからめちゃくちゃ辛そうおでした。
やっとの思いで中山峠に到着。再びあの絶景を見られたんですが、景色を楽しんでいる場合ではなくてはやく小港海岸まで降りたい気持ちばかりでしたね。
無事に小港海岸まで戻った後には、喉もすごく渇いていたので一旦宿泊している「てつ家」に戻ることに。
その後がまた大変だったんですが、それについてはまた今度紹介します。
小笠原のおすすめは?
小笠原のおすすめをいろいろと紹介しますね。
小笠原旅行について
小笠原旅行全般についてはこちら。
【父島】板長の戦跡ツアー
戦跡ガイド一筋の板長が戦争時代の実体験なども交えながら、ジャングルの奥へ入っていろんな戦跡を案内してくれます。
【父島】Fu Rin Sanpoのナイトツアー
小笠原にしかいないオガサワラオオコウモウリや光るキノコ・グリーンぺぺなどを見るナイトツアー。
【父島】C TRIPのイルカウォッチングとシュノーケリング
小さなボートで父島やその周辺の島をまわってシュノーケリングやイルカを見ました。
風邪が強いと結構揺れて大変だけど、目の前にイルカが現れた時の感動はすごかった!
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2つのビーチを見下ろす絶景が最高な中山峠などは必見ですよ。
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ウェザーステーション展望台からの夕日は本当に最高でした。時期によってはクジラも見られます。
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ロース記念館は母島で取れる石「ロース石」や、島の暮らしについての資料が展示してある資料館。
小さい資料館だけど結構見応えありました。
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さくっと上れる鮫ヶ﨑展望台は、気軽に美しい海が楽しめる展望台。
目の前に広がる海が美しすぎてしばらく見とれてしまいました。
【母島】静沢の森遊歩道でたくさんの戦跡と絶景を見る
静沢の森遊歩道は遊歩道だけど、結構木々の生い茂った中を歩いて行く遊歩道。
途中には砲台や弾薬庫などの戦跡もたくさんありました。
遺跡好きにはたまらないと思います。
サンセットシアターではみごとな景色も楽しめますよ。
【母島】脇浜なぎさ公園は美しすぎるビーチが目の前に広がる
脇浜なぎさ公園はあまりにも美しすぎるエメラルドグリーンの海が目の前に広がる公園。
あまりにも美しすぎて時が経つのも忘れてしまうほど。
小笠原でお土産を買う
せっかく遠くまで来たのだからお土産もいっぱい買いたいですよね。
小笠原の父島でお土産を買えるお店はこちらで紹介しています。
あとはおがさわら丸の船内でも数は多くないですが買えるので、買い忘れた時にはそちらでどうぞ。