小笠原・父島にはウミガメを飼育している「小笠原海洋センター」があります。
ウミガメをたくさん見てすごく楽しかったんですけど、調べてみるとウミガメ教室などいろんなプログラムが開催されているんですね。
もちろんただ海の生き物に会えるだけではありません。
アオウミガメやザトウクジラの研究も行われていて、世界的にも高い評価を受けているんだそう。
小笠原海洋センターとは?
1982年4月に開設された小笠原海洋センターは、ウミガメやザトウクジラなどの海洋生物の保護や調査、研究を行っている場所。
これだけを聞くと一般人には近寄りがたい場所に思えます。
でも全然そんなことはないし、怖くもありません。
一般の人向けにウミガメの餌やりや、飼育しているウミガメも展示しています。
さらにウミガメやクジラのことを知ってもらえるようなプログラムも定期的に開催しているんですよ。
個人的にはウミガメの放流プログラムに参加したいかな。
実際に小笠原海洋センターに行った時のことも交えて紹介していきます。
小笠原海洋センターへ到着
小笠原海洋センターがあるのは、東京と父島を結ぶ定期船「おがさわら丸」が停泊する港のちょうど対岸あたり。
正直に言うとここに着くまでこのセンターの存在を知りませんでした。
ちょうどバイクを借りて父島をいろいろと回っている時、偶然たどり着いたんです。
あんまり人がいない場所だし、外観を見てもちょっと入りにくそうだなっていうのが第一印象。
でもせっかく来たんだからと中へ入ったんですが、これが大正解!
めちゃくちゃたくさんのウミガメに出会えてすごくたのしかったですよ。
ぼくが行った時にはお客さんはぼくらの他に1、2組でした。
人間よりウミガメの方が多かったです。
たくさんのウミガメに会える場所
ちょっと入るのに勇気がいる建物の扉を開けて中に入ります。
そこにはいろんな資料が展示されている部屋でした。
これまでの調査の結果などが展示されていて、じっくりと見ると結構時間がかかりそうな感じ。
アオウミガメの保護について語られることが多いですが、小笠原では昔からウミガメを食料として利用してきたんです。
そういう資料も展示されてましたね。なかなかおもしろかったです。
展示物を見たら奥の扉から外へ。
まず目に飛び込んできたのは大きな骨格標本。
クジラの骨です。こうやって間近で見るとクジラって大きいですね。
骨格標本の向かい側には水槽があって大きなウミガメ!
白変固体のカメで、ほとんどが大きくなる前に死んでしまうんだとか。
この「マサキチ」は元気に育ってます!
さらに奥へと進むといっぱい水槽が並んでましたよ。
水槽の案内図
赤ちゃんから大きなウミガメまでいっぱい!
小笠原では珍しいアカウミガメも1匹いました。
べっこうで知られるタイマイも。
そしてかわいいちいさなウミガメもたくさん泳いでましたよ。
成長段階で水槽が分けられていて、本当に小さなウミガメもいました。
水槽はこんな感じでいくつかの水槽に分けられてました。
さらに楽しいのはウミガメの餌が販売されていて、実際にウミガメに餌をあげられるんです。
大きなウミガメには野菜。小さなウミガメには小さな餌が用意されていました。
大人のおやつは野菜。
こどものおやつは鮮魚の小口切りだそう。
ウミガメの放流もやってます。1頭7,700円。
時間としては40分くらいだったんですが、たくさんのウミガメを見るだけでも癒されて大満足。
偶然ここを見つけて良かったです。
海洋生物に詳しくなれるプログラム
小笠原海洋センターではいろんなプログラムが用意されていて、スタッフの方からウミガメやクジラのことを学べます。
いくつかピックアップしてみました。
プログラム名 | 内容 | 開催日 | 料金 |
---|---|---|---|
ウミガメ教室【2時間コース】 | ウミガメレクチャー 水槽案内 給餌体験 甲羅磨き体験 | 父島入港日13:30~ (午後1回) 父島出港日 8:30~ (午前1回) 父島着発便 8:30~ / 13:30~ (午前・午後、各1回) | 大人(中学生以上)3,300円 小人(小学生)2,200円 |
ウミガメ教室【3時間コース】 | ウミガメレクチャー 水槽案内 給餌体験 甲羅磨き体験 本物のウミガメの卵に触れる | 注意!開催期間が決まってます 父島入港日13:30~ (午後1回) 父島出港日 8:30~ (午前1回) 父島着発便 8:30~ / 13:30~ (午前・午後、各1回) | 大人(中学生以上)5,500円 小人(小学生)3,300円 |
ウミガメのパピーウォーカー | ウミガメを7~9月頃から翌年3月頃までセンターで育てるのを一緒に見守り放流。 毎月子ガメの成長記録が動画やコメントつきで送られてくるので、カメの成長を一緒に楽しめます。 放流後にどこかでカメが目撃されたら連絡あり。 | 年1回 | 1頭7,700円 |
夜間子ガメの放流会 | 生まれたての子ガメの放流 | 7~9月頃 19:30 ※孵化がなければ開催なし | 中学生以上:1,500円/1人 小学生:500円/1人 小学生未満は無料 |
子ガメ de Night! 改 | 完全予約制のロングステイの人向けプログラム ウミガメについてスライドで学習したのち、前日に孵化した子ガメとふれあい放流する | 7~10月 おがさわら丸入港前日18:30~ / 19:30~ | 大人(中学生以上)2,500円 小人(小学生)1,500円 |
クジラ教室 | ザトウクジラについてスライドで紹介 ウミガメの水槽案内 ウミガメの甲羅磨き体験 | 1月19日~4月末 おがさわら丸入港日 16:00~17:00 | 大人(中学生以上)2,200円 小人(小学生)1,100円 |
時期によってプログラムの内容が変更になっている場合もあるので、必ず公式サイトで詳細を確認してください。
オリジナルグッズを買って支援しよう
センターの入り口にある建物は海洋生物についての資料展示だけでなく、グッズの販売もしています。
小笠原に行かなくてもネットでも販売しているので、気になったら見てください。
ウミガメをモチーフにしたグッズがいろいろと揃っていて楽しいです。
運営している団体の支援にもなりますよ。
グッズを買う以外にもいろんな支援の方法もあるので、詳しくは小笠原海洋センターのwebサイトを見てください。
小笠原海洋センターへの開館時間とアクセス
小笠原海洋センターはおがさわら丸の停泊する二見港から徒歩30分、車では5分ほどの場所にあります。
バイクを借りるとすぐに行けますよ。
村営バスを利用する場合には「海洋センターまで」と言えば近くで降ろしてもらえるんだそう。
小笠原海洋センター
住所 | 東京都小笠原村父島字屏風谷 |
---|---|
TEL | 04998-2-2830 |
開館時間 | 9:00~12:00 / 13:00〜16:00 おがさわら丸出港日は9:00〜13:00 |
開館日 | おがさわら丸、観光船入港中 |
WEBサイト | 小笠原海洋センター |
小笠原のおすすめは?
小笠原のおすすめをいろいろと紹介しますね。
小笠原旅行について
小笠原旅行全般についてはこちら。
【父島】板長の戦跡ツアー
戦跡ガイド一筋の板長が戦争時代の実体験なども交えながら、ジャングルの奥へ入っていろんな戦跡を案内してくれます。
【父島】Fu Rin Sanpoのナイトツアー
小笠原にしかいないオガサワラオオコウモウリや光るキノコ・グリーンぺぺなどを見るナイトツアー。
【父島】C TRIPのイルカウォッチングとシュノーケリング
小さなボートで父島やその周辺の島をまわってシュノーケリングやイルカを見ました。
風邪が強いと結構揺れて大変だけど、目の前にイルカが現れた時の感動はすごかった!
【父島】美しいビーチを堪能する
父島の美しいビーチといえば小港海岸やコペペ海岸。
2つのビーチを見下ろす絶景が最高な中山峠などは必見ですよ。
【父島】海に沈む最高の夕日が見られる「ウェザーステーション展望台」
ウェザーステーション展望台からの夕日は本当に最高でした。時期によってはクジラも見られます。
ウェザーステーション展望台と一緒に見てほしいのが「三日月山展望台」です。
ウェザーステーション展望台からは歩いて山道を歩いて行くんですが、展望台から見下ろす港や町の景色は最高!
【母島】ロース記念館で母島の暮らしを知る
ロース記念館は母島で取れる石「ロース石」や、島の暮らしについての資料が展示してある資料館。
小さい資料館だけど結構見応えありました。
【母島】鮫ヶ﨑展望台から美しい青い海を眺める
さくっと上れる鮫ヶ﨑展望台は、気軽に美しい海が楽しめる展望台。
目の前に広がる海が美しすぎてしばらく見とれてしまいました。
【母島】静沢の森遊歩道でたくさんの戦跡と絶景を見る
静沢の森遊歩道は遊歩道だけど、結構木々の生い茂った中を歩いて行く遊歩道。
途中には砲台や弾薬庫などの戦跡もたくさんありました。
遺跡好きにはたまらないと思います。
サンセットシアターではみごとな景色も楽しめますよ。
【母島】脇浜なぎさ公園は美しすぎるビーチが目の前に広がる
脇浜なぎさ公園はあまりにも美しすぎるエメラルドグリーンの海が目の前に広がる公園。
あまりにも美しすぎて時が経つのも忘れてしまうほど。
小笠原でお土産を買う
せっかく遠くまで来たのだからお土産もいっぱい買いたいですよね。
小笠原の父島でお土産を買えるお店はこちらで紹介しています。
あとはおがさわら丸の船内でも数は多くないですが買えるので、買い忘れた時にはそちらでどうぞ。