小笠原諸島の母島に父島から日帰りでやってきました。
父島では板長さんの戦跡ツアーに参加して、小笠原が太平洋戦争では戦場になったこと改めて知りました。
もちろん父島から船でわずか2時間しか離れていない母島も、父島と同じように戦場になったんです。
このページでは、戦争時代の戦跡がたくさん残っている
ジャングルに戦争の跡が眠る場所
静沢の森遊歩道は、遊歩道という名前ですがほとんどジャングルです。
木が生茂るジャングルの中に小道が作られていて、この道を歩いていくと砲台や弾薬庫などの戦跡が見学できます。
ここは戦跡A〜Cと3つに分けられていて、港などがある町の方から坂を上がっていくに従ってA、B、Cと名前がつけられています。
東京都がガイドブックを公開しているので、予習していくとより楽しめると思います。
ガイドブックはこちらからダウンロードできますよ。
小笠原母島 静沢の森遊歩道 – 東京観光デジタルパンフレットギャラリー(TOKYO Brochures)
それぞれの戦跡は20分くらいで歩いてまわれます。
まわる順番はA、B、Cの順番が効率がいいと思いますが、ぼくはそんなことを全然知らずに行ったのでC、A、Bとまわりました。
ここはガイドがいなくても自由に入って戦争の跡を見られますよ。
場所によっては木の枝を押しやったり、足元が悪い場所もあるので短パンや半袖、サンダルなどでは行かない方がいいかなって思いました。
特に靴は大事。けっこう歩くので歩き慣れた汚れてもいい靴がベストです。
バイクに乗って静沢の森遊歩道へ向かう
今回は母島の滞在時間がわずか4時間半しかなかったので、ダイブリゾート母島さんでバイクを借りて島をまわりました。
静沢の森遊歩道は町から坂道を登っていかないといけない場所にあるので、バイクで行くのが一番です。
ところがバイクで向かったのはいいんですが、静沢の森遊歩道の入口がどこにあるのかわからず通りすぎてしまいました。
引き返して、バイクを走らせながら入口を探していると小さな看板を発見。
これじゃあなかなか見つけられないはずだ。
あとから知ったんですが、これは戦跡Cの入口です。
戦跡Cでは巨大な砲台と絶景が見られる
道の脇にある小さな駐車スペースにバイクをとめてジャングルの中へ。
遊歩道なので一応道らしいものはあります。場所によってはちゃんと階段も。
ここは基本的にジャングル。道のまわりには樹々が生い茂ってます。
もうすっかりおなじみになったタコノキ。
ギザギザの葉がとっても痛そうな木も。
あいつもいました。外来種のグリーンアノールも。見た目はかわいいんですけどね。
そんな感じで木々の生茂る道を進むと突然現れたのがこれ!
大きな砲台です。看板もあったんですがボロボロになって地面に落ちてました。
砲台は錆びて完全に朽ちてます。それにしても大きいな。
記念撮影するにはピッタリの場所ですね。
さらに進むと木が倒れて道が塞がってました。最近倒れたのかな。
こんな感じで障害物がところどころに出てくるので気をつけてください。
これはなんだろう?
歩いているとパッと視界が開けて目の前には海が!
ずっとジャングルの中を歩いてきたのですごい開放感!
実はこの先にはさらにとっておきの場所があるんですが、それについては後で紹介しますね。
戦跡Aはガジュマルが生い茂る不気味な場所
バイクに乗って次に向かったのは一番下にある戦跡A。
ここには海軍施設跡地があります。
道路に面したところには建物の基礎のようなものが残ってました。
ここの見どころはやっぱりガジュマルかな。
井戸のそばにガジュマルが生えていて、根が井戸の中にまで入り込んでるんです。
井戸の中はこんな感じ
圧倒的な存在感がありますね。
この雰囲気はカンボジアのアンコールワットちかくにあるタ プロームに雰囲気が似てますね。
参考までにこれがタ プロームです。
海軍施設があるのはこのジャングルの中。
これが入口ですよ。
レイ
中に入るの怖いんだけど…
木々がうっそうと茂るジャングルの中に入って行くと、そこはかなり薄暗くて不気味。
小笠原にはヘビがいないから安心して歩けるけど、これがヘビのいる場所だったら絶対に入りたくないです。
ジャングルの中をよく見るといろんな物が残ってます。
建物の基礎
風呂場の浴槽?
巨大なタンクみたいなものもありました。人よりずっと大きいです。
ガジュマルかな?タンクのようなものを締めつけてます。このまま壊してしまいそう。
弾薬庫が並ぶ戦跡B
ちょうど戦跡Aの向かい側にあるのが戦跡Bです。
こちらもかなりボロボロになった看板がありました。
薄暗いジャングルに続く階段を上っていきます。
すると突然こんなものが現れました!
水玉模様にすごく違和感を感じます。
これは門柱で、ここが正門があった場所のようですね。
さらにジャングルの中を進みます。
ところどころに戦争時代のものが落ちていました。これは瓶ですね。
戦跡Bは弾薬庫がたくさんあります。
扉はなくなってますが、部屋が3つある弾薬庫。
鉄骨がむき出しになっていてボロボロ。
さらに先に進むと別の弾薬庫がありました。
そしてさらに奥へと進むと、今度は大きな弾薬庫が。
案内板がありましたがボロボロになって地面に落ちてました。
中は薄暗いんですがかなり広いです。
窓から明かりが差し込んできます。
中には当時使われていた機械の残骸が残ってました。
弾薬庫のまわりには何かの残骸もありましたよ。
サンセットシアターの絶景
最初に静沢の森遊歩道へ来る時、気になる看板を見つけました。
レイ
サンセットシアター?
南国らしい椰子の木が描かれていて、なぜか気になって仕方なかったんです。
レイ
もしかしたらオシャレなカフェでもあるのかな?
そんな思いで入って行くことに。
細い階段はジャングルの中へ続いています。
レイ
これは絶対にカフェじゃないな
コーヒーはあきらめてさらに先へ進みます。
そして目の前に現れたのがこれ!
すっごくきれい!!
青い空と海、緑の木々が美しすぎる場所に到着です。
サンセットシアターの意味がわかりました。
夕方になるとここで素晴らしい夕日が見られるので、サンセットシアターって呼ばれているんですね。
父島に帰る時間があるので、夕日は見られなかったのが残念です。
母島に泊まるなら夕日は絶対に見たい!
静沢の森遊歩道への行き方
静沢の森遊歩道へはははじま丸が到着する沖港船客待合所から歩いて20分ほど。バイクならあっという間に到着です。
ずっと坂道なのでバイクや電動アシスト自転車で行くのがいいと思います。
バイクや自転車を借りるならダイブリゾート母島へ。
小笠原のおすすめは?
小笠原のおすすめをいろいろと紹介しますね。
小笠原旅行について
小笠原旅行全般についてはこちら。
【父島】板長の戦跡ツアー
戦跡ガイド一筋の板長が戦争時代の実体験なども交えながら、ジャングルの奥へ入っていろんな戦跡を案内してくれます。
【父島】Fu Rin Sanpoのナイトツアー
小笠原にしかいないオガサワラオオコウモウリや光るキノコ・グリーンぺぺなどを見るナイトツアー。
【父島】C TRIPのイルカウォッチングとシュノーケリング
小さなボートで父島やその周辺の島をまわってシュノーケリングやイルカを見ました。
風邪が強いと結構揺れて大変だけど、目の前にイルカが現れた時の感動はすごかった!
【父島】美しいビーチを堪能する
父島の美しいビーチといえば小港海岸やコペペ海岸。
2つのビーチを見下ろす絶景が最高な中山峠などは必見ですよ。
【父島】海に沈む最高の夕日が見られる「ウェザーステーション展望台」
ウェザーステーション展望台からの夕日は本当に最高でした。時期によってはクジラも見られます。
ウェザーステーション展望台と一緒に見てほしいのが「三日月山展望台」です。
ウェザーステーション展望台からは歩いて山道を歩いて行くんですが、展望台から見下ろす港や町の景色は最高!
【母島】ロース記念館で母島の暮らしを知る
ロース記念館は母島で取れる石「ロース石」や、島の暮らしについての資料が展示してある資料館。
小さい資料館だけど結構見応えありました。
【母島】鮫ヶ﨑展望台から美しい青い海を眺める
さくっと上れる鮫ヶ﨑展望台は、気軽に美しい海が楽しめる展望台。
目の前に広がる海が美しすぎてしばらく見とれてしまいました。
【母島】静沢の森遊歩道でたくさんの戦跡と絶景を見る
静沢の森遊歩道は遊歩道だけど、結構木々の生い茂った中を歩いて行く遊歩道。
途中には砲台や弾薬庫などの戦跡もたくさんありました。
遺跡好きにはたまらないと思います。
サンセットシアターではみごとな景色も楽しめますよ。
【母島】脇浜なぎさ公園は美しすぎるビーチが目の前に広がる
脇浜なぎさ公園はあまりにも美しすぎるエメラルドグリーンの海が目の前に広がる公園。
あまりにも美しすぎて時が経つのも忘れてしまうほど。
小笠原でお土産を買う
せっかく遠くまで来たのだからお土産もいっぱい買いたいですよね。
小笠原の父島でお土産を買えるお店はこちらで紹介しています。
あとはおがさわら丸の船内でも数は多くないですが買えるので、買い忘れた時にはそちらでどうぞ。